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第99回派遣報告
団長:       有松 俊明
団員: 歯科医師 宮松 富士子
歯科衛生士 有松 ひとみ   
木村 ひとみ
楠田 美佳
渡邊 弘美
その他 井上 和代
濱田 美紀
濱田 将司
秦 和輝
高倉 秀一

 
活動年月日 2016年9月23日 2016年9月24日
活動場所(施設名等) Thuan An 障がい者教育センター
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 9時30分 13時30分 9時00分
    終了 11時30分 15時00分 11時30分
派遣団員内訳
歯科医師 2人  2人
歯科衛生士 4人  4人
その他 5人  5人
子どもたちとの交流 30人 15人 60人
検診人数 40人 41人 66人
処置した人数 17人  5人 8人
処置内容
抜歯 2歯  2歯
サホライド 46歯 11歯  6歯
充填 10歯  3歯 7歯
ブラッシング指導 40人 36人  54人
フッ素塗布 27人 36人  54人
歯石除去 8人  4人
 口腔衛生啓蒙活動(紙芝居)     66人   


第99回派遣報告
団長 有松 俊明
HASPDOに置かれていたJAVDOの診療機材が昨年11月に移譲設置されたThuan An障がい者の教育センターで活動した。お世話になったトミー先生から2日前に稼働可能になったので使ってくださいと言ってもらえた。古い校舎の一室にできた診療室はエアコンも完備され快適な異空間となっていた。機材移転に伴う情報が全くなかったため不安はあったが、必要最小限の物品はそろっており、診療チェアー、X線撮影装置も問題なく使用できた。昨年置いて帰った光重合照射器は電源をいれても作動せず一旦はあきらめかけたが、センタースタッフがヒューズを買いに行き、復活させてくれた。

本施設における昨年の11月の95回派遣隊の診療のおかげか、抜歯、充填処置は数例にとどまり、歯科衛生士主導の予防処置ならびにブラッシング指導が主な活動となった。恒例の虫歯予防の紙芝居にはシスターも手話で参加してもらい、5回の公演に何度も足を運ぶ子が出るほどの盛況であった。また、管理栄養士の濱田さんと息子の看護学生の将司君と高校生の秦君、会社員の高倉さんが体重、身長、上腕三頭筋皮下脂肪厚を測定してくれた。センターでは身体測定の習慣がないとのことで、この光景をトミー先生と同行してくれた二人の内科医が興味深げに見いっていた。

活動地、機材などで、直前まで情報が得られず今までにはない緊張感をもって、ホーチミン入りしたが、いつもながらのニエ君と沖本さんの心強いアシストとトミー先生、施設スタッフ、団員の協力のもと、和やかな雰囲気で今回も大きなトラブルなく終われたことにほっとしている。今回も参加者11名のうち5名が歯科医療従事者でなかったが、それぞれが、独自の発想で活動をもりあげていただき、感謝しております。

最後に機材移転の際しての経緯はよく知りませんが、一人孤軍奮闘したに違いない藤岡先生には頭が下がります。

感想文
歯科医師 宮松 富士子
今年も9月のベトナムボランティアに参加しました。
直前まで活動場所が分からず、ボランティアが出来るのか不安でしたが、
到着した所は聴覚障がい児の施設でした。
私自身も聴覚しょう害があり、こどもの頃は「ことばの教室」に通っていました。聞こえの問題は解決しにくく、手話も少しだけ学びましたがベトナムで使うことは出来ませんでした。
骨伝導タイプの補聴器を使っている子どもは、頭が動くと外れやすく不安定でしたが、何とか治療を行うことが出来ました。
口腔内は以前と比べると、ずっと良くなってきていると思います。

日本からの参加者は11名で、LINEという便利な通信手段のおかげで活動前から連絡が取れ、初参加の方とも古くからの知り合いのような感覚がありました。
各々ができることをできる範囲でボランティアを行い、食事、観光、エステ、と最後まで盛りだくさんでした。
帰国後も「ベトナム2016」のアルバムを見る楽しみが増えました。

団長、皆さん、ニエ君、沖本さん、通訳の学生さん、お世話になりありがとうございました。またお会いしましょう!

ベトナムボランティア活動2016
歯科衛生士 有松 ひとみ
毎年のベトナムボランティア活動から帰国し、また今年も無事に終えたことにホッとしている。夏の終わりを感じながら、秋の気配に浸る例年の感覚が蘇える10月である。

ベトナムに入国しても行き先不明のまま活動の朝を迎えるが、7時30分に来る予定のバスが到着せず、急遽タクシー3台で現地へ向かう。聴覚に障がいをもつ子ども達の施設と分かり、コミュニケーションはどうするのかと一瞬迷うが、ここは長年の経験で乗り切るしかないと開き直る。今回も複数回一緒に活動した人たちや、日頃から気心が知れた方々だったこともあり、それぞれの持ち場で準備が整い、スムーズに一日目は終了した。同じ施設での2日目は、持参した紙芝居を披露することとなった。読唇になるのではとゆっくりとしたベトナム語で話した後、シスターが手話で子ども達に内容を伝えて下さった。ベトナム語の手話はとてもユニークで、きゅうりは顔の頬を何度も押さえることで表現し、美白パックにこの野菜を使うこの国ならではと感心した。他にもスイカはかぶりつく手話であった。中学生位の男の子が何度も何度も来てくれて、答えが分かっているのに私の質問に真剣に答えては、「当たり」というと嬉しそうにしていたのには胸キュンだった。食後と就寝前に歯を磨く約束を手話で交わし、少しでも口腔環境が改善されることを願い、施設を後にした。

今年も団員の方々のお陰で有意義な活動となりましたこと、感謝致します。チーム一番の気は優しくて力持ち、最高に可愛い宮松歯科医師、子ども達の気持ちを和ませ一番近い存在として寄り添い支えた井上看護師、身長と体重と筋肉量測定で栄養面からサポートという初試みに賛同・協力してくださった濱田管理栄養士、帰国後送られてきた高倉さんからの子ども達の笑顔一杯の写真にはやられました。熊本地震で復興活動に携わりながらの激務の中での毎年参加の楠田歯科衛生士、いつも楽しい笑いで包む雰囲気づくりの名人渡邉歯科衛生士、診療部門は全て安心してお任せ、てきぱきとこなした木村歯科衛生士。そして、二人の若人、濱田将司君と泰和輝君の存在は周りを輝かせ、日本の未来は明るいと思った瞬間が何度もあり、格別でした。そしていつもかわらないニエ君と沖本さん、あなた方に出会えて私たちは幸せです。来年もまた活動できるように健康管理しましょう。皆様、ありがとうございました!
 第99回JAVDOボランティアに参加して
 歯科衛生士 木村 ひとみ
 今年4度目のベトナム訪問になりました。
高校生の頃から自分ができるボランティア活動を行いながらも、いつか海外でのボランティアをする事が私の夢でした。子供のいる私が4回続けて参加できることは周りのサポートがあったからこそだと…まずは家族や職場のスタッフに感謝したいと思います。
 今回の訪問先はろうあ者の施設でした。活動場所に着くと、ちいさな子どもたちがタッチをして出迎えてくれました。ベトナムの子どもも日本の子どもと屈託のない同じ笑顔で安心する瞬間です。施設の一角にはホーチミン大学の先生の計らいで歯科診療ユニットが設置されており、今回が使用開始初日との事でした。診療では慣れない歯科治療に恐怖心を抱かないように努めましたが、聴覚障がいもあることからコミュニケーションを図るのが難しく、ベトナムの手話ができたらなぁ…とはがゆい気持ちになりました。口腔内は乳臼歯と第1大臼歯のカリエスが多く、歯石沈着している子どもも見られました。歯科治療とともに、予防処置と口腔衛生指導の必要性を強く感じました。今回の活動では歯科診療ユニットの超音波スケーラーが使用できたので、スケーリングの時間が短縮できました。次回、同じ施設に訪問できた時はスケーリング後のPMTCまでできるとよいなと思いました。昼食は二日間共、施設のスタッフの方がとても美味しい手料理を作ってくださり、ベトナムの人の心の温かさに触れ、疲れも暑さも忘れる時間となりました。今回も新たな発見と、日々の業務を見つめ直す機会となりました。ベトナムでお世話になった方々、有松団長をはじめ、大分チームの皆様に感謝申し上げます。また来年!!

2016活動報告
歯科衛生士 楠田 美佳
3回目の参加となるベトナムでの活動は、聴覚障がい者の施設での活動となりました。

私は、1日目はフッ化物塗布を中心に、2日目はブラッシング指導を中心に活動を行いました。音声によるコミュニケーションがとれない子ども達が、どの程度理解して歯ブラシを握っていてくれているのか不安になりながらも、自らも大きな口を開け、身振り手振りの全身を使って指導を行いました。

3回目となる今回、改めてこのベトナムの地に公衆衛生(口腔衛生)の必要性を感じています。多くのむし歯、歯肉炎に罹患した子ども達の口腔内を目の前に、口腔衛生に関する教育等の必要性を感じ、何かできるものはないのか、私たちが伝えるべきもの、伝える方法は他にないのかと考えさせられました。

その何かを見つけに、施設の子ども達の笑顔に会いに、温かく迎え、最上級のおもてなしをいただいた職員の方々に会いに、また来年もベトナムに行きたいと思っています。

ベトナムでの活動をいつも支えてくれているニエくん、沖本さん、お二人の細やかなサポートに支えられ活動ができています。そして、有松団員の皆さんの明るさに心癒され、熱い思いに触発され、活動を続ける気持ちを保つことができています。また、皆さんと一緒に来年もベトナムで活動ができたらと思っています。
活動報告
歯科衛生士 渡邉 弘美
今年もまたベトナムの地に足を踏み入れることができた。昨年とは違う街並みに日々発展していっているベトナムの息吹を感じる。
今回の活動場所は現地に到着してからも分からず、この状況を有松チーム一同前向きにとらえ、どこに行っても大丈夫との思いで迎えのバスを待つ。さらなるトラブルに見舞われながらも無事に活動場所へ。私たちを待っていてくれたのは、聴覚障害児施設。幼い子供から成人の方、週末だけ自宅に帰る子供たち、家に帰れない子供たち。昨年同様ハンディキャップのある子供たちとの活動が始まる。まずは子供たちの口腔内に愕然とする。
臼歯部がカリエスだらけの口腔内。予防の大切さを実感した。身振り手振りでサホライド処置、レジン充填、ブラッシング指導と走り回る。あれもこれもと頭の中をフル回転させながら今年もまた自分の無力さを実感するが子供たちの笑顔に助けられる。
日本語学校のボランティアの学生たちにも助けられ、チーム一同一丸となって活動にあたる。それぞれの特性を活かしながらの何とも言えない一体感にさらに力が入っていく。
施設には歯科用ユニットがありスケーリングも処置もやりやすい環境であったがああすれば良かったこうすれば良かったと課題も多い活動だった。これらの事を反省しまた次へと繋げていきたいと思う。ベトナムの人々の温かさ、逞しさ、おもてなしの心にふれ今回もまた充実した活動であったことに感謝している。そしてなによりも有松団長ご夫妻、チームの皆様、沖本さん、ニエ君、ベトナムの皆様に出会へ、一緒に過ごした時間に心から感謝している。本当にありがとうございました。 トイ ティッ ベトナム   カムオン
井上 和代
今回は聴覚障がいを持つ子供さんの学校訪問でした。子供さん達は元気一杯で明るく、笑顔で向かい入れてくれ逆にその笑顔に勇気づけられた思いがしました。
ベトナムは、昔から歯を磨く習慣がなく、木を燃やした黒い墨や草のようなもので歯をこすったりする原始的な方法で歯のケアをしていたと現地の人から聞きました。
前回の施設のほうもんでも色々な衝撃をうけましたが、今回も私の想像を絶する医療の現状に衝撃を受けました。今回、戦争証跡博物館に行き、かなりの衝撃を受けたと共にここまで悲惨な現実が起きていたことに胸が痛い思いでした。まだ戦争が終わって30年しかたっていない、枯葉剤を散布されたことにより、多くの人が亡くなり、今も障害を持ち多くの人々が苦しんでいる。これは、現実人間がしたことなんですね。
ベトナムのある方との会話の中に、今現在も出産への恐怖があり、奇形児が生まれてしまうかも知れないという思いはある。しかしどんな奇形児が生まれても親はその子を深く愛し、お金よりも親子のつながりを大切に思い、親は奇形児と共に苦しみ、愛すると言ってました。その言葉に現状の苦しみをリアルに痛感させられました。
私たちができる限界を感じながらも少しでもできる事をする事の意味はあると思います。
隊員の方々の熱意と知識と行動力そして気持ちの入れ方には、いつも頭が下がる思いです。同じ医療の現場で働くものとして、改めて人の在り方を学ばせて頂いた気がします。私もこの貴重な体験を無駄にしない様大切に胸に刻み込みます。微力ではありますが、何かの力になりたいと更に思い、隊員の方々と出会えた事に深く感謝しています。本当に貴重な体験有り難うございました。
海外でのボランテイア活動に参加して 
管理栄養士   濱田美紀
今回初めて、海外でのボランティア活動に看護師を目指す息子と国連で働く夢を持つ甥っ子と共に参加させていただきました。
まず、驚いたのは、バイクの多さと道路を横断するときの恐怖でした。この、ホーチミンで生活している方の勢いがすごい!と思いました。
今回一番の楽しみであった「食」は想像していたよりも味になじみがありおいしかったです。特に支援に行かせていただいた学校での食事は家庭料理なのでしょうが、野菜も豊富で肉・魚・のタンパク源も多く果物も食べたことのないものがほとんどで感動しました。
今回の支援では、有松会長からの提案で支援に行った先の方の身長・体重を計ってみては?といっていただき、5歳~22歳の145名の方の測定をしました。データを持ち帰り、日本人の平均と比べてみました(図1)体格指数(BMI)で比較しましたが、驚くほどの差がありませんでした。派遣に行かせていただく前はベトナムでの食生活はどうなのだろう?と思っておりましたが、この結果をみると支援に行かせていただいた学校はしっかりと栄養管理ができているのだと思いました。(残念だったのは嗜好の聞き取りができなかったことです)あと、「飲物(お茶や牛乳)が甘い」という事や「急速に発展している国」ということ等を考えると、小さな子供たちは継続して経過を追っていくとどうなるのか?を見てみたいという気がしております。
今回、このような機会をいただいた有松団長・会長ほんとに感謝します。
ありがとうございました。
 
ベトナムボランティア報告書
濱田 将司
 今回、初めて参加させていただきありがとうございます。ベトナムに行くのは、初めてで空港に降りての、原動付き自転車の多さに大変驚きました。またベトナム人の自我の強さや個性的な仕事の仕方などを、目の当たりにして日本人との違いを見ることができました。
ベトナムの町は、思っていたよりも都会でビルが川沿いに立ち並んでました。ホテルも、川沿いにあり、とても豪華なホテルでした。
 ボランティアを行っての感想は、聴覚障がいの小児施設に行き自分は、健康診査としてカリバス(皮下脂肪計測器)を用いて約140名の測定を行いました。聴覚障がいのため、ジェスチャーを使おうと考えましたが、日本とベトナムでジェスチャーは一緒なのかと疑問に思いながらも、自分の袖をまくってみました。すると、小児は、腕をまくってみせてくれました。
そのとき、ジェスチャーは通じると思い、なぜか少しうれしい気持ちになりました。測定後に、手を出すとハイタッチをしてくれたりもしました。日本から持ってきた折り紙で鶴や花を折ってあげると興味津々な様子で、もっと作ってと言わんばかりの、笑顔を見せてくれました。また、ベトナムの日本語を学んでいる学生もボランティアとして来ており、日本語を教えたり、ベトナム語を教わったり、と交流も図れ、とてもいい経験になりました。
ボランティア活動報告
秦 和輝
 今回初めてベトナムに行き、自分の想像していたベトナムとはまったく違い、高層ビルが沢山ありびっくりしました。ご飯も(香草はだめだったけど)ほんとにおいしかったです。
ボランテイアでは通訳の人たちと仲良くなれたし聴覚障がいの小さい子供たちと折り紙を通して仲良くなれたことがとても楽しかったです。
この経験を将来国連の職員になるときに活かしたいと思います。
参加させていただきありがとうございました。
2016 ベトナムボランティアに参加して
日産自動車九州(株)工務部工務課   高倉 秀一
今回、人生初めてのボランティア活動を異職種であるにもかかわらず参加させてもらいました。

私の担当は、診察する子供達の身長測定とメンバーの活動模様を写真撮影することでした。

カメラ越しに見えるベトナムの子供達の笑顔、診察前後のなんとも言えない表情、
ポーズは決まってピースサイン。遠い昔の純粋な気持ちになれました。
目の前の現実を嫌な顔ひとつ見せず、ひとつひとつ真剣丁寧に。また、診察する子供達に不安を
感じさせないよう配慮するメンバーの姿には、心を打たれました。

今回活動に参加させてもらい、有松団長、有松会長の志しの高さに人柄。集ったメンバーの熱意を身近で感じ、今、やるべき事をしっかりやる。人としてあるべき姿を学ばせてもらいました。
ありがとうございました。


特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構