0

第92回派遣報告
団長:         橋本 昌美
団員: 歯科衛生士 岩崎 茉実 高橋 志穂
現地サポート 沖本 麻貴

 
活動年月日 2015年6月27日 2015年6月28日
活動場所(施設名等) Vocational Training Center for People with disabilities and orphans Hoc Mon
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 8時45分 13時10分 9時00分
    終了 12時00分 16時30分 11時55分
派遣団員内訳
歯科医師 1 1人
歯科衛生士 2人 2人
その他 1人
 子どもたちとの交流        
検診人数 13人 52人 27人
処置した人数 5人 16人 9人
処置内容
抜歯
サホライド    
充填 12歯
シーラント
感根処、抜髄等、生切
フッ素塗布    
歯石除去 2人 2人 1人  


12回目の渡航となるベトナムへ、弱小『関西チーム』を結成して
団長 橋本 昌美
6月25日午後診療を終えてから、12回目の渡航となるベトナム・ホーチミンシティへ、私は例年通りたまったJALのマイルを使い、また3度目の渡航となる歯科衛生士の岩﨑茉実と3月新卒衛生士の髙橋志穂の3人で、大阪伊丹空港から東京羽田空港を経由して飛び立ちました。ここ最近、毎年のようにJALのタイム・スケジュールが変わります。

今回も、当医院の歯科衛生士ふたりだけの小さな『関西チーム』となりました。

今回の渡航も、今年はどうしようか…と、悩んでいました。一昨年来、当医院のスタッフが結婚や産休・育休で急激に少なくなり、何とか新卒をひとり確保できましたが、まだまだ日々の診療だけで、いっぱいいっぱいの状態が続いていました…。

そんななか、4月中旬から育休の歯科衛生士ふたりが復帰してくれて、さらに6月から新しく、歯科衛生士の神矢啓子が働いてくれることとなり、歯科医院にも少しずつ余裕が出て来る感じでしたので、4月下旬に12回目を行くことを決めました。
 26日の早朝にホーチミンシティへ到着しましたが、昨年と比較して街並みが、ガラッと変わっており、ベトナムの工期の速さに驚かせられました…。
 鉄道工事も進められていて、ベトナム国旗とともに日の丸も掲げられており、いろんな分野で、日本が援助していることに感激しました。
そうして26日16時半、『ダクストン ホテル サイゴン』にて、1年ぶりの沖本さんと再会しました。そして皆で、HASPDOへ前日準備に行き、そろって夕食を取りました。
今回は2年前に、岩﨑らとともに活動させていただいた同じ施設で、要領がわかっていて、活動がしやすく助かりました。
活動1日目、昨年と同じく午前25名、午後25名で希望を出していて、実際どれくらいの方々が来るのだろうか…と心配しながら、3名で活動開始。明るい日本語学校の学生さんもふたり、通訳について下さり、皆様とても口腔内の状態が良く、処置不要の方も多数おられて、CR充填処置を中心に、抜歯は3歯のみでした。
2日目も同じ施設で、午前中のみ25名の希望でしたが、27名の方々を診て、やはり充填処置が多く、抜歯は3本でした。年々、確実に口腔内の状態は良くなっていると実感しました。
ただ、チームの歯科衛生士不足により、希望の多かった除石を十分に出来なかったことが悔やまれました…。次回は、治療担当のスタッフに加えて、スケーリングをしてくれる歯科衛生士が、もう少しいればなぁ…と感じました。
最後になりましたが、藤岡先生をはじめ沖本さん、ニエ君ら皆々様、そして当医院から3度目の参加で準備などを一手に引き受けてくれた岩﨑と、新卒ながら頑張ってくれた髙橋に、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました、そしてお疲れ様でした…。
昨年に続き、歯科医師ひとりのチームでも、皆様のご協力で活動することが出来ました。来年も13回目を実現したいと考えており、また新しい先生方と一緒に、この関西からチームを結成して、活動出来ればなぁ…と願っています。

3度目のJAVDOに参加して
歯科衛生士 岩崎 茉実 
私は今回、三度目のベトナムでの歯科ボランティア活動となりました。正直なところ、前回で参加するのは最後になるかなぁ…と思っていたので、まさか三度も参加させていただくことになるとは思いませんでした。

2年振りのベトナムは、すっかり道路が工事されていて、街並みも前回とガラッと変わっていました。ボランティア活動は障がい者施設へ二日間、行かせていただきました。この施設は、前回も行ったところだったので、大体の設備は把握できていて、準備はスムーズに行うことができました。入所者は、ほとんど成人の方が多く、印象としては歯が綺麗な人が多い!!と感じました。もちろん、カリエスが大きくなっている方もいるので、抜歯もしくは充填処置を行いました。

今回は歯科医師ひとり、歯科衛生士ふたりの合わせて3名で行ったので、歯石が沢山ついていた人もいる中、手が回らず除石してあげられなかったことが、衛生士として心残りでした。私が初めて4年前に行った時は、カリエス処置がほとんどでしたが、今回は予防処置を希望される方も多く、この数年でベトナムの歯科治療の方向も変わってきているなぁ…と感じました。相変わらず言葉は通じるのが難しく、ボランティアの日本語学校の学生ヌーさん、ゴックさん、現地の沖本さんやニエさんに、通訳してもらいながら皆さんの主訴に沿って、治療をしていきました。

学生のおふたりはとても明るく、素直で可愛らしい方々でした。お昼休みに、お互いの国の言葉を教え合ったりしました。自分の国の言葉を一生懸命、勉強してもらえるのは嬉しいし、秋には日本に留学するようなので、また再会できたらと思います。

三回に渡って経験したベトナムでのボランティア活動は、この先忘れることのない経験だと思います。今回も素晴らしい機会を与えてくださった橋本先生、現地でご協力いただいた方々、第92回「関西チーム」に心より感謝を申し上げます。
始めての海外歯科医療ボランティア活動に参加して
 歯科衛生士 髙橋 志穂
 今回、初めての歯科ボランティア活動に参加させていただきました。3月に卒業してから勤務を始めた、こがはしもと歯科医院の橋本先生と、歯科衛生士の岩崎さんの3人で行きました。学生の頃から、ベトナムでの歯科ボランティア活動の存在は知っていましたが、まさか自分も行く日が来るとは、思ってもいませんでした。

歯科衛生士として働き始めて、まだ3ヶ月。院内での業務も、まだまだの私が海外へ行ってできる事なんて、あるのだろうか…と行く前は、楽しみな反面、不安な気持ちが、とても大きくありました。

ボランティア活動が行われる障がい者施設では、初めて歯科治療を行うという方がほとんどでした。強い不安や恐怖心を抱いているのが顔の表情から、すごく伝わってきました。これから何をするのかを通訳してくれる学生さんに、まず理解してもらって伝えてもらいました。私にできることと言えば「大丈夫ですよ!」という気持ちを精いっぱいの笑顔で伝えることぐらいでした。それなのに私は、慣れない暑さと次々に来て長蛇の列をつくる方たちを見ている間に笑顔を忘れてしまっていました。

私は今までボランティア活動について考えたこともなかったですし、それがこんなに大変なことだということも知りませんでした。自分の未熟さを改めて感じることができました。活動に参加しなければ感じることができなかった想いや、体験で得たものを、これから歯科衛生士として生かせるように努めていきたいと思います。橋本先生、岩﨑さん、通訳してくれた学生のヌーさんとゴックさん、沖本さん、ニエさん、たくさんの方のおかげで、このような貴重な体験をすることができました。

本当に、ありがとうございました。

 



特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構