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第88回派遣報告
団長:       有松 俊明
団員: 歯科医師 宮松 富士子
歯科衛生士 有松 ひとみ   
衛藤 恵美
伊美 佳与子
木村 ひとみ
楠田 美佳
その他  宮崎 誠一
宮崎 陽子

 
活動年月日 2014年9月20日 2014年9月21日
活動場所(施設名等) Nam Hung shelter Nam Hung shelter
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 9時30分 13時30分 9時30分
    終了 12時00分 16時00分 11時30分
派遣団員内訳
歯科医師 2人 2人 2人
歯科衛生士 5人 5人 5人
その他 2人 2人 2人
検診人数 91人 12人 57人
処置した人数 30人 20人
処置内容
抜歯 11歯 14歯
充填 19歯 7歯
ブラッシング指導 80人 9人 32人
フッ素塗布 66人 9人 44人
歯石除去 4人 2人 4人


第88回活動報告
団長 有松 俊明
3年連続の同一施設訪問である。偶然かと思っていたら、シェルターのシスターの要望があったと後から聞き、少しうれしくなった。今回もタクシーの運転手が迷いに迷い、ニエ君が何度か道を聞いて、ようやく見覚えのある朝市が開かれている狭い路地にたどりついた。ごったがえす買い物客と駐車したバイクの間をタクシーで突っ切ってさらに水たまりが残ったでこぼこの脇道を入って1年ぶりの施設に到着した。当初、午前中の予定患者数が30名となっていたので、のんびりとかまえていたが、診療室として使わせてもらう教室の前はすでに人だかりとなっていた。近所のおじさん、おばさんも受診を希望して集まっているらしい。例年ならば子どもたちはシスターの指示に従い、整然と並んで順番待ちしているのだが、今年は親がいる子は、同伴してもらっているせいか、いつになくはしゃいでいる。とりあえず、教室から出てもらい、準備にとりかかった。慣れた施設で、昨年参加の団員が参加してくれたため準備はスムースに終わり、静かになった教室で診療開始となった。

昨年の活動時、一昨年前と子どもたちの口腔内が劇的に改善していたので今回も予防処置がメインで処置は少ないと予想しての訪問であった。予想通り、齲蝕歯はあるものの、昨年処置した歯はきれいに保たれていた。充填、抜歯の処置が必要な子はわずかでシスターたちの指導に感謝した。今年も幼児クラスでは物干し台にきれいに洗われたフキンと歯ブラシが干されていた。

2日目は日曜日でシェルターを運営する教会でミサがあり、讃美歌が聞こえる中での診療となった。ミサの最中は子どもたちの受診はないため、ふらりとやってきた大人の治療を無理のない程度で行った。ミサが終わり、中学生から高校生までの大きな子たちが制服を着て受診した。ほとんどが齲蝕歯なしでまたまたシスターに感謝であった。最後は施設の子どもたちから感謝の言葉と歌を披露してもらい、涙が出そうになった。

余談だが、市内中心部では地下鉄工事が始まり、団員のほとんどが利用した国営デパートと、記念写真のメッカ、ホーおじさんの銅像が無くなっていた。

JAVDO活動報告書
歯科医師 宮松 富士子
今回で6回目の参加となりました。
実は昨年9月に長男が急逝し、参加を悩んだ時期がありました。
家族の理解もあり、JAVDOのボランティア活動に参加を希望していた長男に背中を押されているような気がして例年通り参加させて戴きました。

活動場所は3年連続で同じ所と聞いていたので、子供たちの成長を楽しみに現地へ向かいました。到着するとすでに大勢の子供たちが並んでいました。
今年は、治療に際して泣く子供がほとんどいませんでした。
子供たちも毎日の歯磨きを頑張っているのでしょう。以前と比べると口腔内も良くなってきていると感じました。
昨年、本人の強い希望で上下の智歯を抜歯した患者さんが、わざわざお礼に来られ大変恐縮いたしました。

いつも団員一人一人に温かい心配りをして下さる有松先生ご夫婦、頼りになるニエ君、てきぱきと働いて下さった団員の皆様、若さあふれる通訳の学生さんに改めて感謝いたします。ありがとうございました。

ベトナム追想2014
歯科衛生士 有松ひとみ
日本の蒸し暑い夏が終わるとベトナムに渡り、帰国後福岡空港の風に秋を感じるといった年間リズムが定着したように思う。10月を迎え、長袖に手を通す機会が増える今日この頃、追想記を書きながら、またあの暑くて熱くて温かい異国を懐かしんでは一年後の渡越を心待ちにしている自分がいる。医療人としての原点を思い起こさせてくれる魅力的で大好きな国ベトナムに、気力と体力の続く限り訪れることが出来ますようにと願う。

3年連続の施設活動なのでスムーズに準備が整う。背が伸び大きくなっているが面影を残した子供達が出迎えてくれる。満面の笑顔を向ける子、恥ずかしそうにチラチラ影から見る子、手を握ってきたり、抱きついてきたり・・様々なリアクションに嬉しくなる。これだからやめられないと改めて思う。昨年お会いしたシスターが顔を覚えていたようで笑いながら駆け寄ってくださるので、思わずハグをする。海外慣れしたと後で笑ってしまうが、言葉が通わない代わりのとても大切なコミュニケーション手段だと感じる。午前中は予想以上の数で圧倒されたが、午後は大人の方を含めゆったりと診療できた。次の日も大人の方が多く、準備したグローブがなくなりそうだったので申し訳ないが、子どもに限定して2日間の活動を終えた。口腔内は前回前々回のサホライド塗布やフッ化物塗布の効果がでているのか、永久歯列の増悪な口腔環境は殆どいなかったが、反面、乳歯列ランパントカリエスの子どもが目立ち、聞くと甘いミルクを常飲しているようで根本的な母子指導の必要性を痛感した。今回、土曜日曜だったため幼稚園クラスの教室がクローズしていて啓蒙活動の媒体を使う機会がなかったのが残念だった。

今回もご一緒した皆様のお陰で、無事活動を終えることが出来ましたことに感謝致します。
振り返るといつもお二人が私たちを見守ってくださっているようで心強い存在でした宮崎御夫婦。やはり今年もチーム一番の体力と気力と優しさに脱帽でした宮松歯科医師。「来年も必ず行きます!」と嬉しい言葉を残して熊本から参加してくれた楠田歯科衛生士、帰る日の朝食前に女性陣をつれて屋台のバインミーを買いに行く逞しい木村歯科衛生士、周りを笑顔で包み税関窓口の係りを笑わせた神業の持つ衛藤歯科衛生士、言葉の壁を超えた感性豊かさで日本をアピールした頑張り屋さんの伊美歯科衛生士。いつもそばにいてくれるニエ君、あなたに出会えたことは私の誇りです。ベトナム料理は最高だけど、来年はフランス領の伝統を引き継いだ料理が食べたいです、団長。皆様、来年またお会いしましょう!


ベトナムボランティアを終えて
歯科衛生士 衛藤恵美
今年で4回目となるベトナムでの歯科ボランティア活動。昨年、一昨年と同じ施設という事もあり少し余裕を感じながら現地入りしました。
子供たちは私たちの事を覚えてくれているかな?そんな事を思いながら施設に到着し準備をしていると、少しお姉ちゃん、お兄ちゃんぽくなった子供たちが少し照れくさそうにこちらを見ていました。私も見覚えのある顔に嬉しく子供たちに近づくと一気に私の周りを囲んで去年と変わらない笑顔を見せてくれました。私は前回と同じ予防処置の歯磨きとフフッ素塗布を担当しました。今年は初参加とは思えない楠田さんと同じ担当で子どもへの指導だけでなく家族への指導も徹底して行う姿に、大変勉強になりました。治療では有松団長の下、宮松先生、有松DH、木村DH、伊美DHが息のあった治療を行い、受付では宮崎夫婦がやさしく子供たちに対応している姿を見ながら「このメンバーでベトナムに来て本当に良かった!」と思いました。
私たちを全力でサポートしてくれるニエ君、日本語ボランティアの学生さん達の協力があってこそのこの活動があることに心から感謝しています。
ベトナムに来て思う事は、子供たちに歯磨きの習慣がつくこと、歯科を身近に感じてもらうこと、生活の中に歯科を落とし込むことの他に個人的には、自分自身の心が元気になっている事がこの活動を続けられる最大のいポイントだと感じています。
ベトナムという国、裕福とは言えなくても心が裕福な子供たちの笑顔、この活動を10年以続けている有松ご夫婦。この活動の最大の魅力は有松ご夫婦のもと、一緒に活動できることだと今回強く感じました。出発の準備から細部に渡って私たちを支えてくれるおかでこの活動が楽しく過ごせていることを実感しています。まわりに感謝すること、当たり前の事を忘れてしまいそうになる日常の中、毎年ベトナムの人々と有松ご夫婦とチームの仲間が私に教えてくれます。又、来年を楽しみに頑張っていきます。
JAVDOに参加して
歯科衛生士 伊美 佳与子
3度目の参加となり、3度目のベトナムです。
空港に着くと、ベトナムの空気を肌で感じて、今年もこの国へ来れたことを嬉しく思いました。
活動場所は3度目となる施設です。
子ども達にとっても、歯科検診が9月の恒例行事となって私達を迎え入れてくれている様子でした。口腔内は悲惨な状態の子ども達は少なく、充填やブラッシングを中心に進めていきました。昼食には施設のスタッフの方が手料理を振舞ってくれ、おいしくいただき、昼からの活動の活力となりました。通訳の学生の子たちも最後まで元気よく、協力的で助かりました。
ベトナムのみなぎるパワーと溢れる笑顔に、今回も参加できたことを本当に嬉しく思いました。日本から参加し、共に活動に励んだ皆様とベトナムでサポートして下さる皆様に感謝し、また来年も参加したいと思いました。
2回目の施設訪問を終えて
歯科衛生士 木村 ひとみ
昨年ボランティアに初参加させていただき、今回2度目の参加で前回と同じ孤児院に訪問する事ができました。
昨年はボランティア初参加で初めての施設という事もあり、肩に力が入っていて他の団員の動きを見ながら、聞きながらの活動でしたが今回はリラックスして参加する事ができました。
ボランティア初日は土曜日で併設されている幼稚園は休園でしたので幼児は昨年と比較して少なかったですが、中・高校生も訪問してくれました。口腔内にカリエスはほとんど見られないものの、歯石沈着が著しく歯肉の発赤、腫脹がありました。ハンドスケーラーでスケーリングを行ったのですが易出血し、視野を確保するのに困難を要しました。う蝕だけでなく、歯周病へのモチベーションの必要性を感じました。施設の方々にとても親切にして頂き、日本語学校に通っている通訳をしてくれた方々の日本語の上手さに驚き、今年のベトナムも私にとって得ることが大きな場所となりました。来年も参加出来ることを祈って毎日の歯科衛生士業務に励みます。


特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構