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第86回派遣報告
団長:       橋本 昌美
団員: 歯科衛生士 坂本 逸美
歯科助手 池田 映莉子
現地サポート 沖本 麻貴

 
活動年月日 2014年6月22日 2014年6月23日
活動場所(施設名等) Anh Sang shelter
(3/36 Thanh Thai,ward14,
district 10)
Anh Sang shelter
(H1 Bach Ma,cu xa Bac Hai,Dist 10)
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 8時15分 8時15分
    終了 12時45分 11時30分
派遣団員内訳
歯科医師 1人 1人
歯科衛生士 1人 1人
その他 1人 1人
検診人数 37人 22人
処置した人数 25人 22人
処置内容
抜歯 2歯 3歯
充填 17歯 15歯
歯石除去 6歯 1歯


11回目の渡航となるベトナムへ、弱小『関西チーム』を結成して
団長 歯科医師 橋本 昌美
6月20日午後、11回目の渡航となるベトナム・ホーチミンシティへ、例年通りたまったJALのマイルを使って、ひとり大阪伊丹空港から成田空港経由にて、他のメンバーより一日早くホーチミンシティへ飛び立ちました。

今回は、歯科衛生士の坂本逸美さんと、当医院から昨年に続けて参加を決めてくれた池田映莉子の3名だけの小さな『関西チーム』となりました。

今回の渡航は、年始から本当にどうしようか…と、悩んでいました。ひとつの目標だった10回目の渡航を、昨年に実現したうえ、当医院のスタッフが結婚や産休・育休で急激に少なくなり、さらに2月22日に父が急逝して、もう日々の診療だけで、いっぱいいっぱいの状態で、ちゃんと責務を果たせることが出来るだろうか…?と、いろいろ考えました。

そんななか、歯科衛生士の坂本さんが、私達のチームで参加したいと、ご連絡を下さり、経験者として当医院から誰か参加してもらえないかと聞いてみたら、池田が手を上げてくれて、一緒に11回目を行くことに決めました。

しかし、他にメンバーを募集するも、全く集まらずに結局、この3名だけの超弱小『関西チーム』となりました。歯科医師は私ひとりで、「ちゃんと活動が出来るのだろうか…?」、「以前の経験のように、いっぱいの子供たちが集まって来たら、どうしよう…?」など、いろいろな不安が頭の中を過りました。

そうして6月21日16時半、『ダクストンホテルサイゴン』にて、関空から飛び立った坂本さんと池田、1年ぶりの沖本さんと再会しました。そして皆で、HASPDOへ前日準備。いつも活動を支えて下さっている沖本さんが、今回は不参加とのこと…、本当に大丈夫だろうか…?

活動1日目、午前25名、午後25名で希望を出していて、実際どれくらいの子供たちが来るのだろうか…と心配しながら、3名で活動開始。通訳の日本語学校の学生さんもふたり、ついて下さり、意外にも口腔内の状態が良く、処置不要の子も多数、CR充填処置を中心に、抜歯は2歯のみでした。37枚のカルテがありましたが、健診そのものを拒否する子も多く、当初、午後予定だった子供たちも午前中へ繰り上げて、結局25名の子供たちを診ることが出来ました。

2日目は、女の子だけの施設らしく、施設の提供者の方々が取材に来られていました。通訳の学生は、全員が試験のようで今日は来られず、どうなるのかなぁ…と思いながらスタート。坂本さんや池田が身振り手振りで、何とか活動が出来ました。

午前中のみ25名の希望でしたが、22名の子供たちを診て、やはり充填処置が多く、抜歯は3本でした。10年前と比較して、確実に口腔内の状態は良くなっていると実感しました。
また通訳の学生・ゴックさんとはfacebookでも友達になり、昨年に続き学生の皆さんの日本語の読み書きを含めたレベルの高さには、本当に驚かせられます。

昨年の活動をお手伝いしてくれた女の子の学生さんは、「来年、日本へ留学します。静岡へ行くことになっています。」と話してくれていました。昨年も参加してくれた池田、実は静岡市の出身ですが今は京都市に住んでいるし、「会うことないかなぁ…。」と、その時に話していました。ところが、ゴールデンウィークに池田が実家へ帰ったとき、たまたま静岡市内へ食事に出掛けたら、その話していた学生さんと、バッタリお会いしたらしく、直ぐに写メが送られてきて、お話を聞かされた私達も、本当にびっくりしました。

その池田ですが、当医院で歯科助手を始めて1年半が過ぎ、歯科衛生士になることを考えてくれています。是非、頑張って歯科衛生士になって、ベトナムの子供たちへ「歯の大切さや予防について」を、教えられるようになってもらいたいです…。

最後になりましたが、渡航を悩んでいた私の背中を押して下さった坂本さん、そして昨年に続いての池田、藤岡先生をはじめ皆々様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました、そしてお疲れ様でした…。

今回の経験から、歯科医師ひとりのチームでも皆様のご協力で活動出来ることがわかりました。出来ることなら来年、12回目も実現したいと思えるようになり、また新しい先生方と一緒に、この関西からチームを結成して、活動出来ればなぁ…と願っています。

歯科医療ボランティア活動への感想
歯科衛生士 坂本 逸美
初めてJAVDOの活動に参加させていただきました。団長の橋本先生、アシスタントの池田さんと、私の3人の少人数での活動でした。

ベトナムに行くのは初めてで「氷には気を付けた方がいいよ」とか「道路は絶対に走って渡ったら駄目だよ!」という話を聞いて想像ばかり膨らんでいました。実際、ベトナムの空港に到着してからホテルへ向かう途中、原付バイクの量と3人乗り4人乗りを普通にしている交通事情にびっくりしましたが、他は想像していたよりももっと普通でした。

現地のJAVDOの事務所でTAONさんと現地で活動されている沖本さんとともに準備をし、翌日からの活動に備えました。沖本さんがTAONさんとの通訳をして下さったので、順調に準備が整いました。しかし次の日からの活動に、沖本さんは参加できないとのことで、言葉が通じるかどうか不安になりました。

活動1日目、男の子が集団で生活しているAnh Sang shelterという日本でいう児童養護施設のような場所で活動を行いました。日本語学校の学生さんのホーさんとゴックさんが通訳で来て下さって、心配していた言葉も問題なく、ホーさんゴックさんとも仲良くなり、連絡先を交換したりしました。「次の日は試験があるから来れないの」と言っていたので「明日は他の学生さんが来てくれるのかな〜?」と、2日目も楽しみになりました。

2日目は女の子が集団で暮らしているAnh Sang shelterで活動を行いました。到着して周りを見渡してみますが、通訳の学生さんがいません。TAONさんに「今日は私たちだけですか?」と聞くと「そうです、学生さんは試験なので今日はいません」との事。なんと、2日目の活動は通訳なし!「大丈夫なのかな?」と思いましたが、結果的に、特に問題なく、なんとかなりました。逆に、検診・処置をする中で子供達と沢山コミュニケーションをとることができ、仲良くなることができました。検診が終わって器具を片付けていると沢山の子供たちが寄ってきてお手伝いをしてくれて、すごく助かりました。

2日間ともに、抜歯は乳歯抜歯のみ、齲蝕も充填処置のみで、スケーリングをすることもできました。過去にJAVDOの活動に参加した先輩に「抜歯が多いよ」と聞いていて、確かに6番が抜歯されて無い子もいましたが、そういった子も7番はきちんと保たれていて、口腔衛生状態は年々よくなってきているんだなと実感し、うれしくなりました。

今回の活動に参加させていただいて、普段の生活では体験することのない貴重な体験を沢山することができ、充実した5日間を過ごすことができました。私のJAVDOへ参加したい、という想いを聞いて下さった橋本先生をはじめ一緒に活動して下さった池田さん、お休みを下さった院長、沢山の方のサポートのおかげで私も参加することができました。本当にありがとうございました。

JAVDOの派遣団に参加して
歯科助手 池田 映莉子
私は今回2回目のJAVDOの参加でした。橋本先生以外で参加経験があるのが私のみで、行くと決まったときは、不安ばかりが頭にでてきましたが、医院の先輩方のフォローのおかげで、この日を迎えることができました。大阪府のよしだ歯科から歯科衛生士の坂本さんが参加して下さり、今回は合わせて3人での派遣団の参加となりました。

活動一日目は男の子のみの児童養護施設で行いました。派遣団が3人ということもあり、慌しくなると思っていましたが、3人だからなのか、思っていた以上にチームワークが良く、治療処置ができました。私は歯科検診と充填処置のアシスタントをしたのですが、去年に比べて虫歯のある子は減っていると感じました。私たち以外に、現地の通訳の学生も懸命に活動してくれて、無事一日目を終えることが出来ました。

二日目は女の子のみの施設でした。通訳の学生はテストがあるためこの日は参加できず、私たちも少し不安を持ちながらの活動でした。そんな中、子供たちが私たちの話している日本語を真似して、喋ったり、終わった後には「ありがとう」と挨拶してくれて嬉しくなりました。処置としては充填処置、乳歯抜歯、スケーリングで一日目と変わりませんが、こちらの施設でも口腔衛生状態は、良くなってきているという印象を持ちました。

最後に、2回目の派遣団への参加をして思ったことは、小さいときから歯みがきの習慣をつけてもらいたいと思いました。初めて生えてくる永久歯が、抜歯されていて無い人たちが多くいたので、歯科予防の大切さを、もっと知ってもらいたいと感じました。年々、口腔内の状態も良くなってきていますし、ベトナムのスーパーへ行くと、歯ブラシや歯みがき剤などの種類も、とても多くあるので、進んで歯みがきをしてもらいたいです。

5日間、有意義な時間を過ごすことができ、このような機会をくださった橋本先生、医院の先輩方、ともに活動した坂本さん、現地のJAVDOの事務所の方々に感謝しております。本当に有難うございました。



特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構