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第83回派遣報告
団長:        鎌田 靖
団員: 歯科医師 上田 耕平 江戸 肇一
森 康仙 坂東 吟子
福井 秀則 勝田 肇介
江端 隆寿 藤田 裕介
太田 宏志 大下 由加
歯科衛生士 東 清美 松山 幸代
泉谷 恵美 町田 彩嘉
斎藤 可奈
その他 谷定 祐加
瀧ヶ平 真由美
現地サポート ロイ

 
活動年月日 2013年11月23日 2013年11月24日
活動場所(施設名等) Nam Dinh省 Xuan地区
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 14時15分 9時00分 13時00分
    終了 16時45分 12時00分 16時40分
派遣団員内訳
歯科医師 11人 11人 11人
歯科衛生士 5人 5人 5人
その他 2人 2人 2人
子どもと達の交流 164人 222人 185人
検診人数 164人 222人 185人
処置した人数 163人 221人 185人
処置内容
抜歯 101歯 161歯 123歯
サホライド 232歯 329歯 97歯
充填 77歯 46歯 33歯
切開 2人
HYS処置 2人
P処置 1人
フッ素塗布 39人 67人 49人
歯石除去 14人 18人 43人
口腔内清掃・ブラッシング 2人 3人 7人
口腔衛生啓蒙活動(紙芝居) 180人 240人 200人


第83回派遣団(北部、 NamDinh省)報告
団長  鎌田 靖
 ハノイからバスで2時間のNam Dinh市を拠点とし、そこから更に1時間。紅河デルタ地帯にあるHoanh Son村の小学校で活動を行いました。当地は貧しい農村地域で殆どの子供が歯科治療経験は無く、口腔内状況はここ数年で訪れた中でも最も悪い印象を受けました。C4乳歯が多数で抜歯数が多くなりましたが、北海道チームのテーマ「抜歯ありきを見直そう」に則り、それ以外の乳歯・永久歯は可及的に保存処置(歯冠修復)に努めました。今後の課題としては、仕方なくサホライド塗布で留めている治療をどうするかです。準備・治療体制作りをし、治療内容の更なるステップアップを図りたいと思っています。
 今回も事前準備で藤岡先生とランさんに大変お世話になり、また現地では、ロイさんをはじめナムディン日本文化学院の理事・先生・学生さんに大変お世話になりました。ありがとうございました。

JAVDO初参加の感想
歯科医師    勝田 馨介
 今回JAVDO活動に初参加し、ナムディン郊外の小学校で治療と啓蒙をさせて頂きました。不慣れな環境ながら、団員18名と現地日本語学校チームが協力し任務にあたりました。皆さんの助けにより至らない私の初参加も無事終了し、素晴らしい経験をさせて頂きました。今回一番印象的だったことは、ベトナムの方々の笑顔でした。私達がボランティアに行った筈なのに、逆に彼らから勿体ないくらい真っ直ぐな感謝の気持ちや心遣いを貰ったという感覚です。大人から子供まで綺麗な目で屈託の無い笑顔をする人々でした。また、普段の自分を振り返り、初心に戻り自分自身との対話をする濃密な時間となり、人生に沢山のギフトを頂戴しました?
 今回の活動でJAVDOの活動もメンバーもベトナム人も大好きになりました? また己の心技体を鍛えもっともっとチームに貢献できるように参加したいと思います。今回関わった皆さんにとてもとても感謝しています? 本当にありがとうございました?

Ca?m ?n!!
歯科医師  木下由加
 研修医の自分が、初のボランティア、初のベトナムで子供達に何を出来るか?楽しみな反面、不安も持ちながらの参加であった。開始すると、次々にやってくる子供達。彼らは青いガウンを着た見慣れない外国人である私達を、緊張した面持ちでじっと見つめていた。何を見知らぬ外国人にされるのか?という不安でいっぱいな気持ちが、真っ直ぐに見つめてくる瞳から伝わってきた。こんな私にできる事は、子供達の緊張をほぐすこと。次々にやってくる子供達に焦りながらも、その事だけはできるように!と心に決めていた。不安にさせない為の笑顔、絶え間ない声かけ…「大丈夫!みんなも出来ているから君も出来る!頑張って!上手だね!すごい!頑張ったね!」。あっという間の時間だった。帰りのバスの中、ふと外を見ると見覚えのある顔。抜歯前にとても緊張してガチガチだった女の子だった。私に手を振り「Ca?m ?n!!Ca?m ?n!!」と言ってくる。後にその意味が「ありがとう!」ということを知った。彼女はとても笑顔だった。何も出来ないと思っていた自分。意味を知った時、私でも何かを与える事が出来るのだと感じた。

JAVDOの活動に参加して
歯科衛生士   斎藤 可菜
 以前から興味があったJAVDOの活動に今回初めて参加させて頂きました。私は先生の診断のもとサホライド塗布やフッ素塗布、スケーリング、TBIを行いましたが口腔内の状態の悪さには衝撃を受けました。言葉は通じなくてもしっかりと目を合わせて、泣いたり辛そうな子の手を握ったりして、簡単な言葉ですが励ましたりと、少しでも不安な気持ちを和らげてあげる対応を心掛けました。また、それがいかに大切かということを改めて知る事ができました。診療後に笑顔や感謝の言葉を聞いて、とても暖かい気持ちになりました。先生方にはボランティア活動は続けてこそ初めて意味があると教わり、自分自身でも強くそう感じました。チャンスを自分で掴み、一度や二度と言わずに今後もぜひ活動に参加したいと思いました。学んだこと、実感したことは毎日の診療に活かし、日々成長できるよう頑張ります。このような機会を与えて下さった栂安院長、団長の鎌田先生をはじめ、アドバイスやサポートしていただいた皆様に大変感謝しております。充実した時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。
JAVDO活動に参加して
看護師  谷定 裕加
 私は以前より医療ボランティア活動に興味をもっており、縁あって今回初めて活動に参加させて頂きました。医療人ですが、歯科治療に関しては無知であり、どこまでチームの一員として力になれるのか不安もありました。しかし、活動が始まると現地の方々のサポートや団員の皆さまの協力により、心地よい疲労感と達成感を味わい、感謝の気持ちが自然とわいてくる素晴らしい体験をさせて頂きました。また、今回歯科治療に来てくれた子供たちがブラッシングなどの知識を次の世代や家族に伝えていくことで、未来につながる活動であるということを感じました。ですから、継続することがとても大切であると感じています。そして、限られた資機材、環境での活動は災害医療や在宅医療の現場に通じるという発見があり、私の知識を環境作りという面で活かす事ができるのではと感じました。
 今回の学びと、日常の看護業務の経験を活かし、少しでも効率的に且つ衛生的に診療できる工夫をし、子供たちの不安や恐怖心を言葉だけでなくタッチングなどで少しでも緩和するようなケアもできるかと思います。また是非参加させて頂きたいです。本当に貴重な体験をありがとうございました。
「一人で渡れない」
瀧ヶ平 真弓
 初めての海外ボランティアに学生として参加させていただきました。不安は溢れんばかり。いらない汗をかき、終始おどおど。「10万円で現地に行くなら10万円の寄付で良いのでは?と言う人もいる。でもあなたは自分の目で見て感じてきたいのだから、元気いっぱいの笑顔で頑張っておいで」出発の成田空港でもらった母からのメール。何度も読み返し自分を奮い立たせました。私一人だけの力でできた経験ではありません。家族や学校の許しがあったからこそ。「色々な人に守られてここに立っている」と感じました。「積極的な失敗」をしよう、異国で自分の長所を伸ばそうというテーマを設定しました。
 1日目。緊張で眠れず。食欲、体力、一応有り。到着し、お土産準備をしている時に通訳さんたちが何やら言い争い。そんなことより自分ができること!おどおど。消毒作業を看護師の谷定さんの指示の元、山になる使用済み器具と戦っていました。2日目。1日目の反省と緊張で眠れず。食欲、体力一応あり。午後から紙芝居あり。2年生になってから授業でずっと奮闘した。1年間の集大成をやるしかない!得意のアドリブで踏ん張りました。その後は消毒作業。子供たちに覚えたてのベトナム語で話しかけました。途中、体調が悪い子のため谷定さんが席を外した時にはっとした。「谷定さんがいないと動けない」いかに人に頼っていたか。自分で考え行動してなかったかを目の当たりにしました。自分の欠点を発見し落ち込む、、、という暇も無く、この悔しさをぶつけたからか、前日より作業がははかどった気がします。
 「一人で渡れない」は、ハノイで大量のオートバイに呆然。「渡るよ!」と言われ、歩きだしている方の腕にしがみついている私です。目を開けるのが怖くて必死に腕に掴まっていました。でも、ゆったり歩いてれば周りは避けてくれる。しっかり目を開いてれば辿り着く。将来の自分の理想の姿と重ね合わせて付けたタイトルです。


特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構