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第81回派遣報告
団長: 有松 俊明
団員: 歯科医師 宮松 富士子
歯科衛生士 有松 ひとみ
衛藤 恵美
伊美 佳与子 松崎 智保
木村 ひとみ
その他 柿本 友彦 藤本 奈津美
辛島 良賢
現地サポート 沖本 麻貴

 
活動年月日 2013年9月21日 2013年9月22日
活動場所(施設名等) Nam Hung shelter
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 9時30分 13時30分 9時00分
    終了 12時00分 16時00分 11時30分
派遣団員内訳
歯科医師 2人 2人 2人
歯科衛生士 5人 5人 5人
その他 2人 2人 2人
子どもと達の交流 57人 55人 45人
検診人数 60人 75人 54人
処置した人数 50人 52人 43人
処置内容
抜歯 4歯 1歯 14歯
サホライド 184歯 151歯 60歯
充填 13歯 9歯 7歯
フッ素塗布 35人 51人 32人
歯石除去 1人 1人 2人
口腔内清掃・ブラッシング 35人 51人 32人
口腔衛生啓蒙活動(紙芝居) 50人


第81回活動報告
団長 有松 俊明
1年前に訪れたNam Hung shelterを再訪した。前回出会った子供たちの成長した姿をみるのを期待しつつ、また様子が分かった施設なのでリラックスして訪問した。昨年撮った写真をスタッフに渡して喜んでもらおうと思っていたが、あいにくスタッフ全員が他の施設へ移動していたため渡せず残念だった。
今回も若い作業療法士が2人参加して子供たちとの交流を図ってくれ、緊張をおおいにほぐしてくれて和やかな雰囲気の中で我々は活動できた。活動初日は金曜日で7歳以上の子供は学校へ行っているため3歳から6歳までの幼児が多く検診を受けにきた。
昨年の歯科衛生指導が功を奏したのか、う蝕はあるものの子供たちの口の中が前回よりあきらかにきれいで2日間を通じて小児の抜歯は数本でサホライド塗布がほとんどだった。例年の泣き叫ぶ子供を数人がかりで押さえつけて診療することはなく、静かに進んでいった。一方、歯磨きコーナーは熱気が満ち、紙芝居では大きな歓声が沸き、子供たちとのふれあいコーナーは雨のため屋外で遊べなかったものの室内での縄跳び、塗り絵、こま回し等々でおおいに盛り上がった。昼寝時間で静かになった幼児クラスの前のフロアには物干し台に歯ブラシが一本一本きちんと並べてつるされており、僕は見ていないが、隊員の報告では昼食後に全員が歯磨きをしていたとのことであった。
 短期間滞在での歯科処置になんとなく限界を感じて、歯科衛生士による予防教育、多職種連携の子供たちとのふれあいの充実をはかってきた成果が少し見えてきた今回の訪問であった。

JAVDOの活動に参加して
伊美 佳与子
 昨年に引き続き2度目の参加になります。活動場所も昨年と同じということで、馴染みの場所に行くような、そんな心持で参加しました。子ども達は変わらずに可愛らしい笑顔で、私達を迎えてくれました。口腔内の環境は、虫歯がたくさんの子ども達もいましたが、きれいにケアの出来ている子ども達もいました。お昼寝前には施設の子ども達で、歯磨きをしている様子で、歯ブラシが干されている光景が印象的でした。前回の活動の際には見られなかった光景です。積極的な歯科治療がなかなか出来ない環境のなかで、日々のケアに、ブラッシングに力を入れてくれることは、嬉しいです出来事です。このように少しでも、口の中の環境に興味を持ってくれることは、活動の励みになります。この活動に声をかけていただき、参加できたことに有松先生、ひとみさんに感謝いたします。活動だけでなく、ベトナムの日々を楽しく過ごすことができた大分の団員の皆さん、現地のコーディネーターのまきさんニエくんに感謝です。ありがとうございます。

ベトナムボランティアを終えて
衛藤 恵美
3度目のベトナムボランティア活動は、今回も私に大きな影響を与えてくれました。日々の仕事に追われ、少し疲れが溜まっていた中での今回の参加でした。しかし、団長の有松夫婦をはじめ一緒に大分から参加した隊員、東京から宮松先生、ベトナムで温かく迎えてくれた沖本さんとニエ君。そして何より活動先での子供たちの笑顔に、今までの疲れもすぐに吹き飛んで行きました。
今年は昨年と同じ施設での活動ということで、去年出会った子供たちに会えることを楽しみにしていました。去年より身長が伸びている男の子やお姉さんぽくなった女の子を見て子供たちの成長を感じました。そして何より、嬉しかったことは、去年はなかった教室の前に、歯ブラシが管理されていた事と、口腔衛生状態が良くなっていたことです。去年、通訳の学生さんと一生懸命ブラッシング指導をしたことを、思い出し、来年に繋ぐようにと、今年もブラッシング指導とフッ素塗布を担当させてもらいました。
歯肉発赤や出血、食物残渣も去年に比べ少なく、あっという間に2日間の活動が終了しました。今回、去年との変化を見れたことは、活動の成果を感じられましたし、継続して関わることも意味があると思いました。
今まで、どこかボランティアは援助や支援をしているという、自己満足で参加させてもらっていました。それが、今回2年連続の同じ場所だったことで、私も子供たちと共に前に進んでいる、共に歩いていると感じました。ベトナムを訪れる度に新しい考え方や物の見方を皆さんに教えて頂けて本当に感謝しています。
また、来年も新しい発見を求めて参加させて頂きたいと思います。
有松ご夫婦、宮松先生、大分から参加した隊員、沖本さん、ニエ君、現地のスタッフのみなさん 本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。


JAVDOのボランティア活動に参加して
柿本 友彦
今回、二回目のJAVDOに参加した。作業療法士として子供たちとの遊びでの交流を目的に昨年と同じ活動地に訪れた。初日は2歳から4歳くらいの小さい子供たちとボール投げや塗り絵、折り紙、シャボン玉や縄跳びなどで触れ合った。子供の溢れるパワーを外で発散させれない歯がゆさも感じながらも、屋内の広場で先生と一緒に20人ほどの子供とボールリレーや縄跳びを使って遊んだ。2日目は小学生くらいの年齢の子供たちの割合が多かった。ビーズ細工や折り紙作業もより、高い興味で取り組んでくれ廊下には机を囲む子供たちの輪が出来た。さらに、縄跳びやサッカー、野球などでは運動能力の高さやリーダーシップを図る子供がいたり、順番を重んじる姿が見られた。最も印象に残っているものの一つが、去年もいた子供たちである。去年でも英語で話しかけてくる女の子、サッカーへ興味が強い男の子、折り紙を事細かく聞いてくる男の子が今年も同じ興味を示していたことである。また、去年やんちゃだった女の子がどこか大人しくなっていた様子などが見られた。
2年連続で関われた事で、子供たちの成長した姿を見る事が出来た。私たちの活動が全ての子供たちにとって、初めての経験・興味関心が広がり、歯磨きが定着していたような、結果に結びついていくものであって欲しい。私自信も、ベトナム人という他国の子供たちや新しい友達との交流で感じた事や学んだ事を他の日本人へ伝え、何らかの支援が広まる事を望む。最後に、その場の環境や対象年齢に応じた遊びがまだまだあったのではなかと振り返る。子供たちだけに目を向けるのではなく、先生達からも話を聞き、子供たちの理解に努めたかったと感じる。

ありがとうございました
宮松 富士子
今年も昨年と同じ場所で活動しました。
無事に終える事が出来、皆様方に感謝申し上げます。
ベトナムの人々の健康と幸せをお祈りしております。

東京下町 浅草より
[ベトナムの活動に参加して]
松崎 智保
ベトナムという国、ホーチミンという街は勢いと人の活気が溢れた場所だと感じました。
まず、出会ったのはすごく楽しみにしていた溢れるようなバイクの数。期待していた通りと思いきやそれ以上の数で感動しました。「皆、姿勢が良いなー。真剣な顔で運転しているなー。」と騒いでしまいました。
街中はフランス領だったことを思わせる素敵な建築物の数々。そして、少し歩くと騒々しい商店や露店の数々が。全く違う雰囲気を持った風景が隣り合わせにあるというなんとも不思議な感覚になりました。
活動では予定になっていたのは5才〜12才の児童の検診でしたが、周辺に住んでいると思われる成人の方もいらっしゃいました。
子供たちは先輩衛生士さんの紙芝居で大盛り上がりし、作業療法士さんたちと長縄や折り紙ですごくはしゃいでリラックスして検診をさせてくれたようでした。子供たちの口腔内は思っていたものとは違い、「汚れがたくさんついてないなー、あっ、虫歯の無い子が居る!」
処置としては抜歯、セメント充填、フッ素塗布、サホライド塗布といったものでした。
しかし、聞いていた「昔に来たときは抜くしかない子が多かった。」というものとは違い意外にキレイで驚きました。子供たちは素直で真っ直ぐな目をしてすごく可愛かったです。
今回参加させて頂いて日本に居るだけでは絶対に経験できないことを体験できてすごく楽しかったです。百聞は一見にしかず。想像していた国とは違った。」というのが素直な感想です。楽しくてベトナム大好きだー住みたいくらいだ、と思ったのですが日本に帰って来て日本の「音姫」に改めて感動したのでした。

ベトナム歯科ボランティアに参加して 
辛嶋 良賢
今回ベトナムの歯科ボランティアに参加させて頂き、多くの刺激、貴重な体験をさせて頂きました。ボランティアと名のつくものは大学生以来、自分には一体何が出来るのだろうか?しかも海外(海外は3回目)飛行機から見える窓から果てしなく続く青空をみつつ、18年前にホームスティにおいて老人ホームで植樹した木はどうなったのだろうか?と思いだしました。ベトナムのタンソンニヤット空港に着き、ベトナムの雰囲気に圧倒される時刻は夕方でもあり、バイク、人の多さにびっくりしてしまいました。日本での交通ルールは全く通用しそうにもない。平気な顔で道路を横断する人をみて死ぬ気か?そう本気で思った。2日間のボランティア活動においては、誘導係をさせていただきました。お手伝いさせて頂くなかで先生方、衛生士の方、現地の学生ボランティアスタッフ、ニエン君、沖本さん、皆さんのお仕事を見学させてもらい、限られた機材、設備、また時間の中で治療する皆さんに感銘しました。なにより皆さんの真剣な表情での活動が印象的でした。
初めての海外ボランティア、初めてのベトナム5日間あっという間に過ぎてしまいましたが、この機会に自分自身が何が出来るのだろうか?深く考えることができました。団長の有松先生には大変お世話になりました。帰りの飛行機の中で18年前の植樹の木、見に行ってみようかなと思いました。ベトナムで出会ったたくさんの笑顔にもいつか会えると思うと楽しみで仕方ないです。同じ空を見つめていれば繋がっているような気がします。本当にありがとうございました。

感想文
藤本奈津美
初めて活動に参加させて頂きましたが、言葉の壁を乗り越え、子ども達と笑顔で楽しく交流することが出来ました。計画通りにいかないこともありましたが、それもひとつの経験だと感じています。
また機会があれば、ぜひ参加したいと思いました。
JAVDO歯科ボランティアに参加して
木村 ひとみ
9月20日、21日の2日間でのボランティアに初めて参加させていただきました。
海外での医療ボランティアに以前から興味があり、いつか歯科衛生士として少しでも貢献したい、学びたいという強い気持ちがありました。今回実現する事ができお世話になった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。
訪問先は大分チームが昨年も訪れたベトナムのホーチミン市Hoc moc地区の孤児院でした。初めてみる口腔内はランパントカリエス状態の子どもが多く、日本の子どもの口腔内の状況とは大きく違っていましたが、昨年う蝕予防の紙芝居やブラッシング指導を行った結果からか、顔を腫らしている子どももなくカリエスはあるもののプラークの付着状況は改善されている状況でした。また施設の子どもたち一人一人に歯ブラシが用意され、「食べたら磨く」習慣が根付いている印象を受けました。
今回の参加で自身の歯科業務に良い刺激を与えていただきました。次回もぜひ参加させていただきたいと思います。ありがとうございました。
活動報告−ベトナム追想−
有松 ひとみ
相変わらず前日にバタバタと準備を整えベトナムに向う。タンサンニャット空港を降りると雨季独特の湿った空気と人々の喧騒に懐かしさを感じる。バイクの多さや傍若無人の道路状況に、初めてきた頃のように目を丸くすることはなくなったが、もう一つの故郷に帰ってきたような心地よさは何だろう。アナザスカイとはこうゆうものなのかと浸る自分がいる。ホテルの前でニエ君の姿が見えると、昨年参加した3人から「わっ!変わってない!」と歓声があがった。そして改めて思う。ベトナムボランティアに参加するようになって、私の人生は数倍も楽しくなったと。
ホーチミン市内から車を1時間以上走らせ、昨年と同じ施設へ向う。昨年と変わっていたのは、構内の洗面台横にひとりひとりの歯ブラシとコップが設置され、お昼寝前は全員で
歯を磨いていたことだ。腫れて痛みを訴える子どもも殆どなく、口腔状況が安定していると感じる。「昨年の紙芝居が口腔衛生の啓蒙に繋がったんだ!」と調子にのって今年も3歳から5歳を対象にした2クラスで実施すると、またまた大好評で子ども達がどんどん前に押し寄せてくる。きらきらした目で紙芝居を見つめ、手ぶり身ぶりで感情を表現する。テレビもゲームもない世界での毎日の生活は、何もないから感じられる喜びもあるのだと思う。今の日本の子ども達には想像がつかないだろうが、物が溢れすぎてありがたみが分からなくなっているのかもしれない。本当の幸せとは何なのか考えてしまう。
今回、OTの柿本さんが事前にコンタクトを取り、ホーチミン市内第一のチョ・ライ病院見学する機会を頂いた。PT30人、ST4人のリハビリテーション棟は清潔で心地易く、穏やかな時間が流れる雰囲気に包まれていた。ニコニコ顔のドクターやスタッフと談笑した後、病棟に移動したのだが、その瞬間、背中が凍りつき言葉が出なかった。汚物の臭いの充満した病室や廊下、僅かな隙間の踊り場にも収容許容の2倍から3倍の入院患者が溢れていた。
窓のないため、突然の雨にはビニールのテントを張り対応するが、ベッドや床はびしょ濡れ状態で、誰一人気にする様子もない。摂食障害のある方の嚥下食は、スターバックのコーヒーパックに入って運ばれストローで吸っていた。この国の医療状況を改めて突きつけられた気がした。
活動を終え、ベトナムは今回も色々な思いを抱かせてくれ、いつもながら若い仲間に囲まれ、楽しく愉快で美味しく素敵な時間を過ごすことが出来た。繊細な趣味を披露してくれたニエ君、いつも影日向になって活動を支えてくれる沖本さん、チーム一番の気力と体力で引っ張って下さる宮松先生、笑顔と透き通る声で子ども達を魅了した衛藤さん、団長と阿吽の呼吸でテキパキ治療をこなした松崎さん、異国ベトナムの風が良く似合う伊美さん、初参加ながら膝枕で歯石除去した木村さん、初参加で初海外にも係らず迷わず騒がず突き進む藤本さん、真摯にそして誠実にこの国と向き合った柿本さん、目配り気配り心配りムードメーカーの辛嶋さん、皆さんに感謝の気持ちで一杯です。
ヘン・ギャップ・ライ!ガム・オン!!




特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構