0

第74回派遣報告
団長:     中野 慎一
団員: 歯科医師 栂安 秀樹 鎌田 靖
川村 信五 駒井 清人
菱川 泰夫 野村 昌史
小川 真 堀米 裕美
歯科衛生士 東 清美 黒嵜 慶子
笈田 佳奈 伊東 芽衣
鈴木 詩乃
歯科助手 酒井 麻衣
現地サポート 沖本 麻貴

 
活動年月日 2012年7月14日 2012年7月15日
活動場所(施設名等) Primary School Luong Phu,
Cho Gao district,
Tien Giang provience
Primary School Luong Phu,
Cho Gao district,
Tien Giang provience
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 11時00分 14時30分 9時00分 13時40分
    終了 12時30分 16時30分 11時40分 14時45分
派遣団員内訳
  歯科医師 9人
  歯科衛生士 5人
  その他 1人
子ども達との交流 52人 92人 136人 21人
検診人数 52人 92人 136人 21人
処置した人数 52人 91人 135人 20人
処置内容
  抜歯 29歯 48歯 81歯 11歯
  充填 21歯 41歯 23歯 2歯
  サホラオド 139歯 371歯 312歯 55歯
  その他(単治、感根処、抜髄等) 1歯
歯科衛生士の活動
   ブラッシング指導・口腔内清掃 2人 2人 1人
   歯石除去  1人 2人 2人
    フッ素塗布 6人 9人 28人 3人
   口腔衛生啓蒙活動(紙芝居)





第74回派遣 in Tien Giang省 
団長  中野 慎一
 今回、初団長として参加させていただきました。最初は不安だらけで何一つわからない状態でしたが前団長の鎌田先生に支えられながら何とか無事やり遂げることができ、前団長、団員の皆様にはとても感謝しております。また、藤岡先生、TOANさん、沖本さんにおきましてもいろいろご尽力いただき大変感謝しております。
 今回の派遣先は前年と同じTien Giang省でミトー市の近くの小学校でした。300人余りの子供たちを診ましたが、虫歯のない子は10人にも満たず、ほとんどが臼歯にC3の虫歯をもった子供たちという日本では考えられないような状態でした。今回はインフォームドコンセントを重視し、特に抜歯を拒否する子には抜歯を避けた治療を行いました。しかし、C3の臼歯に対してどう対応すればいいのか大変苦慮しました。そのためサホライド処置で終わる子がかなりでした。火事場の大工仕事にならないように予防の重要性を訴えてきましたが、まだまだ介入が必要な状態です。今回の子供たちはあまり貧しいという印象はなく豊かさゆえの糖分摂取がこのような口腔状態を生み出しているのだと思います。まさに昭和の虫歯の洪水時代を思わせるようなものでした。このような所がまだまだいっぱいあるのだなあと思いました。これからも予防の重要さを訴えて少しでも虫歯の子を減らせるように貢献できたらいいなと思いました
ベトナム歯科ボランティに参加して
歯科医師 駒井 清人
 今回、ボランティアでの診療活動への参加は初めてのことでした。海外に行くのも初めてで、尚且つそこで診療を行うという事で不安もありましたが、同行した先生方のアドバイスなどもあり無事診療を行う事ができました。
 日頃、診療室でやるように器具や設備が十分ではなく、また、短期間のみの診療のため、普段は決して抜く事のないC3の乳歯や6の抜歯も行いました。自分が今やっている事が、将来的にこの子の為になるのかと戸惑いもありました。言葉も通じないので、無理矢理やらざるを得ない部分もありました。そんな中でも、治療が終わったあとに子どもやその子の親が自分に感謝してくれている姿を見て、救われました。
 普段治療を受けられない子どもたちに対して自分がどれほど貢献できたのか分かりません。治療した事で、かえって辛い思いをさせてしまったかもしれません。しかし、自分が現地に行き、診療に参加した意味はあると思います。
 設備や器具が十分そろった環境で診療ができること、蛇口をひねれば飲める水が出てくる生活環境、たくさんの人との関わり、今回の派遣を通して通してたくさんの刺激や発見、出会いがありました。たった5日間ではありましたが、今回の経験は今後の自分にとって大きな価値のある時間となりました。機会があれば、また参加したいと考えています。
 最後になりますが、今回の派遣の団長を務められた中野先生はじめ、同行したメンバーの皆さん、現地でサポートに当たって頂いたニエさん、沖本さん、HASPDO、通訳ボランティアの方々、(あやしげな)ツアコンのカンさんなど、今回の派遣に携わって頂いた方々にこの場をお借りして感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
       
ボランティア活動に参加して 
歯科医師  菱川 泰夫 
ほとんどの患者さんは小学生だった。処置の大半は、抜歯、充填、齲蝕予防。
普段は大学病院の歯周治療科で診療を行っている為、成人?高齢者を相手に診療を行っている。その為、小学生の歯に触れる事、ましてや乳歯の抜歯をする機会は殆どなく、貴重な経験となった。

デンタルチェアーではない普通の椅子に座ってもらい、ライトを片手に下から覗き込んだり、患者さんの後ろに立って、頭を押さえながら浸麻をしたり、右へ左へ場所を移動しながら抜歯を行ったり...
日本の診療では考えられない事ばかり。

また、子供を怖がらせない為に、浸麻や鉗子などの器具を視界の外から口に入れる、励ましながら治療をすると言った、基本的な小児に対する処置も指導していただいた。

慣れない環境、厳しい体勢、少ない器具、異なる言語にも関わらず、事故なく2日間の活動を終える事が出来たのは、厳しく優しく的確な指導を頂いた指導医の先生方のお陰です。有難うございました。

そして、この旅を通して、一生の友人となれそうな先輩の先生と出逢う事が出来た。
北海道と大阪。職業以外は何の接点も無い二人が、利害関係もなく出逢えた事に感謝しています。

ボランティアに参加していつも思うことは、「何かを与えるつもりで行ったのに、何かを与えられて帰ってくる」と言う事。
これは、実際に体験してみないと分からない事だと思うし、お金では買えないこと。

この活動の旅は、笑いあり、感動あり、出逢いあり、勉強ありの本当に充実した時間となりました。
ベトナムで感じたこと、考えさせられたことを、これからの生活と診療に生かしていきたいと思います。

中野団長、栂安顧問をはじめとした先生方、同行したスタッフのみなさん、沖本さん、ニエさんをはじめとした現地のスタッフの方々、通訳を助けてくれた皆さん、本当に有難うございました。この素晴らしい出逢いに感謝しています。

ベトナム歯科ボランティアを終えて 
歯科衛生士 笈田 佳奈
まず初めにこのような素晴らしいボランティアのグループに参加させて頂き、ありがとうございました。
初めてボランティアに参加させて頂き、始めは本当に不安だらけでしたが
同じ関西組や団長を始め、北海道の先生、衛生士さん、助手さん達のサポートのお蔭で
楽しみながら活動することが出来ました。アシストに付いた時は、流れに付いていくのに必死でしたが、だんだん周りを見ながらペースを掴む事が出来ました。
段々と回数をこなすうちに、子供たちの表情を気にしたりお母さんの気持ちを考えてみたり…色々な考えが出てきました。泣きながらもしっかりお口を開けてくれる子や、お子さんは泣きわめいていてもお母さんやお父さんは「治してあげたい!」と帰ってくる光景など言葉は通じにくくても、ボランティアならではの良い場面だなと思いました。
その想いに応えたいと強く感じました。衛生士は出来ることが限られていますが、
サホライドやフッ素塗布が改めて重要な事と認識できましたし、
その中でもフッ素塗布の前にプラークコントロール不足が目立つ子たちに対して
二度ブラッシングをする機会があり一人はTBIも出来ました。まさかTBIまでできるとは思ってなかったので、通訳の学生さんのお蔭で何とか伝わる説明が出来たかと思います。
一生懸命歯磨きしてくれていたことや、お母さんたちも「歯磨きしないんです」と頼って聞いて下さっていたり、素直に受け止めて下さっていました。
私たちがさせてもらった処置が後々、永久歯が萌え揃った時に喜んで頂けると
嬉しいです。また、私は小学校の時の歯磨き指導に来た、衛生士に憧れを持ち歯科衛生士になったのですが、異国の地で大きな顎模型と大きな歯ブラシで指導出来たことは、私にとって衛生士としての自信に繋がりました。
紙芝居をした中でも、作成されたのは栂安歯科の衛生士さん達で皆さん時間を掛けて作ったと伺い、事前準備から成功までの道を私は最後しか味わっていないですが一緒に作り上げた気持ちでチームの一体感を感じました。
子供たちの何気ない表情、プレゼントを素直に喜ぶ無邪気な笑顔が見れて幸せな気持ちになれました。
その表情一つ一つが衛生士になれて良かった〜と心から思いました。
また是非この達成感を味わってみたいので、また機会を見つけて参加させて頂きたいと思います。その時は、またお世話になりますが、宜しくお願い致します。
最後に連絡から諸々、お手数お掛けして申し訳ありませんでした。
今回このような貴重な経験をさせて頂いたのも団長や誘ってくれた黒サキさんや先生方のお蔭です。また大阪で私の分まで一生懸命働いてくれていた自分の医院のスタッフ、そして温かく送り出して下さった院長に感謝します。
ベトナムボランティアに参加して
伊東 芽衣
今回私はこのベトナムボランティアに初めて参加させていただきました。
そもそも、つがやす歯科に就職するきっかけの一つとなったのがこれでした。また、私は今回のボランティアで初めて海外に行くことになりました。楽しみなのはもちろんでしたが、言葉の壁や現地での診療に不安もありのさ参加となりました。
つがやす歯科からは毎回恒例のごとく、子どもたちが診療を待つ間に行う紙芝居を作って持っていくことになりました。準備は約1か月前から始めました。今回は「サザエさん」をモデルに作り、正直ベトナムの子供たちが知っているかどうかは自信がありませんでしたが、やってみると結構うけて、一生懸命作った甲斐がありました。紙芝居の通訳をしてくれた現地の日本語学校の学生さんにはとても感謝しています。
 診療では主にフッ素やサホライドの塗布を行います。日本では見られないくらいたくさん歯石がついた子がたくさんいると聞いていましたが、今回はそんなにたくさんは見られず、スケーリングをする機会もなく残念でした。抜歯や充填のアシストを行うのも、1人が複数の治療のアシストをするのが当たり前で、また、ほかの歯科医院の歯科医師のアシストをするのは新鮮でした。
 このベトナムボランティアに参加して、帰ってきて思ったことはとにかく楽しかったという事です。それは、いつも一緒に働いている仲間、ベトナムボランティア常連のベテラン先生、現地の通訳の方...周りの方々のおかげでした。初めて会った方とも、歯科のボランティアを通じて打ち解けることができ、これからもずっといい仲間となると思っています。
多くの方のおかげでベトナムボランティアに参加し、いい経験ができたことをとても感謝しています。




特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構