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第73回派遣報告
団長:              橋本 昌美
団員: 歯科医師 平沼 章寛
Lam Dai Phong
歯科衛生士 植木 良恵
池澤 珠希
歯科技工士 古田 真弓
その他 大島 陽子
大島 孝之
現地サポート 沖本 麻貴

 
活動年月日 2012年6月24日 2012年6月25日
活動場所(施設名等) Children Village in Thu Duc Children Village in Thu Duc
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 8時30分 9時00分
    終了 11時30分 12時30分
派遣団員内訳
  歯科医師 3人 2人
  歯科衛生士 2人 2人
  その他 3人 3人
子ども達との交流 53人 6人
検診人数 72人 39人
処置した人数 30人 17人
処置内容
  抜歯 18歯 4歯
  充填 18歯 27歯
  サホラオド
  その他(単治、感根処、抜髄等)
歯科衛生士の活動
   ブラッシング指導・口腔内清掃
   歯石除去  8人 10人
    フッ素塗布
   口腔衛生啓蒙活動(紙芝居)





9回目となるベトナムへ、第73回派遣団『関西チーム』を結成して
 橋本 昌美
 6月22日金曜日、午前の訪問歯科診療を終えて、9回目となるベトナムへ、昨年と同様で大阪伊丹空港から成田空港経由にてホーチミンシティへ飛び立ちました。昨年は早川由希とふたりでの出発でしたが、今年はひとりJALの特典航空券で、皆より一日早くのホーチミンシティ入りです。東南アジアの国々が好きな保健師の大島さんご夫妻は、19日火曜日から既にホーチミン入りされていて、今回は昨年12月に新しくオープンした『ホテル日航サイゴン』に、当医院の歯科衛生士メンバーらとともに宿泊しました。
 今回も歯科医師の参加者は、なかなか増えずに、ひとりでの渡航も考えていました…。昨年ご一緒させていただいた黒瀬尚利先生を、お誘いするも諸事情で、今回は見送りとなり、当医院の歯科衛生士の植木良恵と池澤珠希、そして大島さんご夫妻での『関西チーム』と思っていました。ところが以前、当医院で勤務してくれていた古田真弓から、「参加したい」と連絡をもらって、びっくり…。勤務中は、何度か誘ってみるも拒否していたのに、「参加して、経験してみたい」と。時間と言うものは、こんなにも人を変えてしまうものだと実感したとともに、大変うれしく思いました。
 しかし、スタッフばかり増えても仕方がないので、残念ながら古田さんには当初、お断りさせていただいていました。そこへ5月に入ってから理事長の藤岡先生からメール、「6月に参加希望の先生がおられます。」と。直ぐに私からも連絡をさせていただき、大阪歯科大学附属病院の平沼章寛先生のご参加が決まりました。「やったー!」、歯科医師ひとりでの参加は無くなり、スタッフの増員も必要になりましたので、古田さんにも参加要請へ…。そんな感じで今回の『関西チーム』も、何とかいいメンバーが集まりました。他のチームの先生方は、いつもながら多数の参加者がおられて、本当にうらやましい限りです…。
 それでも着実に関西からも参加される先生方が増えて来ています。平沼先生のお知り合いの大阪歯科大学の先生も、第74回派遣団へ参加されているとのこと、来年の記念すべき10回目の派遣団へのご参加に期待したいところです。
 平沼先生は、事前の打ち合わせに、わざわざ当医院まで来て下さり、渡航経験者の植木良恵が中心となって、準備が進められました。そして6月23日午後4時、ホテルのロビーに今回の『関西チーム』の全メンバー7名と1年ぶりに会う沖本さんとが集まりました。
 2日間とも同じ場所での活動となり、1日目はホーチミン大学の先生にも歯科健診をお手伝いしてもらって、主に平沼先生は抜歯を、私が充填処置を進めました。また歯科衛生士のふたりには、スケーリングもしてもらいました。大島ご夫妻には、器具の清掃や消毒、カルテの記入やアシスタントと、いろいろと大活躍をして下さいました。古田技工士も、当医院に勤務していた時から、アシスタント業務をしてくれていましたので、手際よく処置することが出来ました。
 いつもながら、藤岡理事長をはじめ、沖本さんやニエ君、私たちの活動をサポートして下さるいろんな方々に感謝、感謝です。ありがとうございます。
 私達は、毎年6月に渡航させていただいておりますが、当医院での恒例行事となってきました。特に今回は、数名の患者様から「活動費の一部に」とお金をいただきました。改めまして、ありがとうございました。
 そして今回の『関西チーム』にご参加下さった皆様、まだまだ若いのに積極的にボランティア活動へ加わってくれた平沼先生、行政で働かれてお忙しいところをご参加下さった大島ご夫妻、唯一の経験者としてしっかり皆をまとめて準備から頑張ってくれた植木、初参加でいろんなことにチャレンジしてくれた池澤、そしてあれほど拒否していたベトナムへ、自分の意志で参加してくれた古田さん、皆々様に感謝申し上げます。ありがとうございました、そしてお疲れ様でした…。
 昨年は、この渡航までに東北へも行きたいと思って、京都府歯科医師会に登録はしていましたが、7月27日で全ての歯科保健医療活動の派遣が終了しました。被災地では、まだまだ大変な状況が続いていると察します。それでも私達が今、出来ることを確実に成し遂げることが最も重要だと考えています。
 来年はいよいよ10回目。黒瀬先生や平沼先生、また新しい先生方と一緒に、この関西からチームを結成して、活動出来ればと願っています。
初めてJAVDOの活動に参加させて頂いて
平沼 章寛
今回、参加するきっかけとなったのは、勤務先での海外ボランティアを経験した先輩の話を聞いた事でした。
卒後二年と普段の診療も余裕が無い身分ですが、先輩の話を聞き、歯科治療を必要としてくれている場所で、治療をしてみたいと思う様になり、海外ボランティアについて調べているとJAVDOを知りました。
しかし勢いでボランティア活動への参加を決めたものの、初めてのベトナム、そして初めてのボランティアで、日に日に不安の方が大きくなってきました。が、出発までに橋本先生、そして歯科衛生士の方々とお話する機会があり、ベトナムやボランティアの話を聞かせてもらうにつれ、不安よりも期待の方が大きくなっていきました。
そして、ボランティア活動の日を迎え、現地でも素晴らしいスタッフの方々ともお会いする事が出来ました。活動を始めてすぐに、いかに日本での治療の設備が恵まれているかという事を痛感するとともに、JAVDOのスタッフの方々のボランティアの手際の良さを知りました。治療では健診をした上で、保存不可能な歯の抜歯を任されたのですが、いつもとは全く違う環境、コミュニケーションの不足、そして自分自身の腕の未熟さも相まって、かなり手こずってしまい、ご迷惑をおかけしてしまいました。しかし、橋本先生や歯科衛生士さん、保健師さん、現地スタッフの方々のご支援のおかげで、診療に慣れてくる事ができ、徐々に余裕が出てくると、子供達ともコミュニケーションをとることが出来ました。国は違っても歯が痛い時の顔は同じ、そして歯を抜く時の不安そうな顔も、抜いた後のスッキリした顔も、日本と同じでした。そんな事を思いながら、必死に処置をしていると、あっという間にベトナムでの時間は過ぎ、とても清々しい充実感を感じていました。
今回、突然の参加のお願いにも関わらず、参加を了承して下さった藤岡理事長、活動に際して色々とご指導して頂いた橋本先生、治療の時にサポートして頂いた植木さん、池澤さん、古田さん、大島さんご夫妻、そして活動以外にも、ベトナムの素晴らしさを教えて下さった現地スタッフの沖本さん、現地のベトナム人のスタッフの方々、素晴らしい活動経験だけでなく、素晴らしい方々との出会いもあり、確実に僕の歯科医師としての人生の中に大きなものを与えてくれました。
もし、また機会があるならば、もっと腕を上げてもう一度、今度はもっと色んな人のお役に立ちたいと思い今、日々頑張っております。
本当にみなさん、ありがとうございました。

活動報告
植木 良恵
私は今回、4年ぶり2回目の参加となりました。橋本先生からチームメンバーの中で、唯一の経験者として、事前の準備を任されましたので、当日まで不安でいっぱいでした。
しかし、いざ活動が始まると4年前を思い出し、自然と身体が動きました。正直、ベトナムに行くことは、あまり乗り気ではありませんでしたが、来てくれた子供たちや現地の方々の笑顔をみて、私の不安だった気持ちが気づけばどこかへいっていました。
4年前に比べると、抜歯処置が少なくなり、カリエスフリーの子供も増えていました。それがとても嬉しく感じました。
私の人生の中で、こんな貴重な経験をできたことを誇りに思い、今後もいろんなことに活かしていきたいと思います。
今回のボランティア活動において、橋本先生はじめ、平沼先生、大島さんご夫妻、沖本さん、ニエさん、たくさんの方々からの並々ならぬご尽力に感謝申し上げます。
ありがとうございました
初めて歯科医療ボランティア活動に参加して
池澤 珠希
今回、初めての海外での歯科医療ボランティア活動で、更にベトナムへの滞在も初めてだったため、出発するまでの日本では心配と不安ばかりでした。
ボランティア先で、DH歴2年目の私に出来ることは何があるのか、役に立てることはあるのかと不安でしたが、ボランティア活動2回目となる先輩が中心となって、指示や指導をしてくれましたので、私もいろいろ携わることが出来ました。
診療では保健師や歯科技工士の方たちがカルテ記入をしたり、器具消毒等をして下さってたので、私は診療補助を主に、スケーリングなどを行ったりもしました。
まだ中学生くらいの子なのに、7番抜歯を行ったり、前歯のほとんどがカリエスで、真っ黒になっている子もいて、かわいそうだなと感じたと同時に、カリエスフリーの子もいて少し驚きも感じました。
ベトナム語が話せないため、コミュニケーションをとることに苦労する場面もありましたが、子どもたちや現地の方たちと接する機会がたくさんあり、貴重な経験が出来ました。
ボランティア活動を行うことが初めてで、戸惑いや不安もありましたが、感謝されることは素敵なことだと改めて感じることが出来、嬉しくいい気持ちになりました。
感想文
古田 真弓
私は今回、初めてこの歯科医療ボランティア活動に参加させて頂きました。
以前、私は橋本先生のもとで勤務しておりましたが、その頃はボランティア活動など興味もないし、ベトナムなんて治安の悪そうな国、決して綺麗とは言えない街へ行きたくない!と思っていました。しかし、何年か年を重ねるうちに心境の変化もあるもので、滅多にできない経験と冒険を求めて、予定日の2ヶ月前に急遽、橋本先生に『行ってみたい』という意思を告げ、今回の参加に至りました。
診療1日目。この日は4〜20歳の子供たちが中心で、CR充やグセ充の他にEXTも多くありました。以前の活動報告では、「抜いて下さい!」と自ら言ってくると聞いていましたが、実際には「抜きたくない」「つめてほしい」という声が聞かれたように感じました。また、子供たちは歯科治療に興味津々で、治療が始まると診療台を取り囲み、食い入るように見ていました。中には、器具に触れてみようとする子、ワッテを勝手に使用しようとする子さえいました。私たちとして、それは不衛生な環境を生んでしまったり、逆に患者さんの不安感をあおってしまうかもしれないので、今後は診療台に他の患者を近づけないなどの対策が必要だなぁと思いました。
そして診療2日目。この日は20歳以上の方が多く、妊婦さんや施設の先生なども診察にいらっしゃいました。EXTはほとんどありませんでしたが、充填処置の他にSCが多かったように思います。また、入れ歯を作ってほしいと言ってこられたり、逆にもともと金属床をいれている方もいらっしゃったのが意外でした。
2日間を通して1番に感じた事は、やはり日本はとても恵まれているなぁという事でした。例えば痛みがあるなら、すぐに受診してもらえ、治療内容にも選択肢がある、そんな当たり前の事に、歯科医療従事者としても喜びを感じました。この経験を、日々の仕事の中でも、胸に留めておきたいと思います。
今回、このような機会を与えてくださった、橋本先生、平沼先生、JAVDOの方々に心より感謝いたします。

JAVDOの活動に参加して
大島 陽子
私は普段、保健師として保健センターで働いており、歯の衛生週間関連イベントや防煙セミナー等でお世話になっている団長の橋本先生のお話を聞いて今回、初めて参加しました。
保健師といえど,歯科診療について素人の私は,先生,歯科衛生士の皆さんの指示のもと,器具の消毒,カルテ記入,器具のセッティングなどを担当しました。
歯科医師の先生方,歯科衛生士の皆さん,準備から治療,片付けまで本当に手際良く,熱心に活動され,勉強になりました。また,私たちを受け入れるまでのたくさんの準備をしてくださった現地スタッフの皆さんに心から感謝です。
ベトナムの児童養護施設での歯科診療ボランティア活動という貴重な経験をさせていただき,本当にありがとうございました。

JAVDOの活動を終えて
大島 孝之
 二日間の活動を終えての率直な感想は、「みなさん、すごい!」と思いました。ボランティア活動当日までの現地スタッフと、日本スタッフのコーディネート作業や準備は大変だったと思います。
また今回団長を務めてくださった橋本先生のパワーとテンションもすごいと思いました。みんなでボランティア活動を成功させよう、ベトナムの方に喜んでもらおう!という気持ちが緊緊と伝わりました。この気持ちはベトナムの子供たち、ベトナムのスタッフにも伝わっているように思います。
 日常の生活では、なかなかボランティアや慈善活動はできないものですが、今回は大変貴重な体験をさせて頂きました。
 これからも平素から慈悲の心で活動できるように努めたいと思います。
 ありがとうございました。




特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構