0

第66回派遣報告
団長:        中條 隆徳
団員: 歯科医師 廣畠 英雄  中村 伸江
渡辺 大郎 平山 仙哉
原田 健一 野本 恵子
歯科衛生士 山本 春江 吉村 房子
その他 高橋 佳子 田宮 旬子
野本 綾香 廣畠 有里

 
活動年月日 2011年3月19日 2011年3月20日
活動場所(施設名等) Ky Quang Center for
disabled children
Vinh Son House
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 9時00分 13時00分 8時40分
    終了 12時00分 16時30分 11時30分
派遣団員内訳
  歯科医師 7人 7人
  歯科衛生士 2人 1人
  その他 4人 4人
子ども達との交流 1人 0人
検診人数 121人 78人
処置した人数 40人 42人
処置内容
  抜歯 17歯 26歯
  充填(レジン) 5歯 9歯
  サホライド 71歯 11歯
  その他(単治、感根処、抜髄等)
歯科衛生士の活動
   ブラッシング指導・口腔内清掃 4人 22人
   歯石除去 
    フッ素塗布
   口腔衛生啓蒙活動(紙芝居)





第66回派遣
中條 隆徳
 まずは、今回東日本大震災に被災された方々に心よりのお見舞いを申し上げます。
 
 我々派遣団は、2011年3月19日Ky Quang Center for disabled children で10歳前後の奇形の子供を含む障害児の治療、20日は Vinh Son Houseで20歳前後の車椅子の障害者の方々の歯科治療を行いました。
 Dr.全員がJAVDO経験者と言う事もあり、施設までの移動時間、施設の広さ、天候を含め、活動しやすい環境でた。その分、時間の余裕があったため、お寺のような施設のベンチに腰掛け、今回日本で起きた、進行中の震災の事から、ベトナムボランティアのあり方をメンバーと雑談を交わす中で、色々自分なりに考える事ができ、大変有意義に過ごさせて頂きました。
 JAVDOが立ち上がって11年が経過しました。11年前のストリートの子供達や孤児達はどうなっているのだろう。障害児や孤児達はホーチミンに多いし、虫歯の子も多い。
 今回の震災後のニュースで、「今こそ、被災者を見捨てず、寄り添って援助すべき」とキャスターがコメントしていました。11年前に、ベトナム戦争後の復興の影で見捨てられた孤児達弱者を支援すべく藤岡道治先生が立ち上げられたJAVDOの志も全く同じものだと思います。これらを忘れず、今後も活動を続けていきたいものです。モンスターボランティアにならないように。
 
団員メンバーは、大震災が起きた数日後に、かねてより予定していた今回の派遣に参加しました。先生方には別にご寄付も頂き、ありがとうございました。加えて、被災地である茨城からの参加、成田から搭乗された方々にはご苦労だったと思います。ありがとうございました。
 また、現地でお手伝い頂いた方々、藤岡理事長をはじめとしたJAVDO関係者の方々に、いつも通りに活動をさせて頂き、心より感謝いたします。
原田 健一
今年も参加させて頂きました。

今回は、孤児というよりもベトナムのハンディキャップのある方の検診、治療がほとんどでした。
この活動を通して過ごす時間は日本で毎日、何不自由なく生きていることへの感謝の気持ちと、これから自分が
何をすべきであるかという新しい可能性に気がつかせてくれる大切な時間です。
縁があればまた参加させて頂きたく思います。
新潟はまだ山茶花、寒椿が奇麗に咲いています。
JAVDOの活動に参加して
広島大学 高橋佳子
初めてJAVDOの活動に参加させて頂きました。
学生の私にとっては全てのことが初めてでとても貴重な経験となりました。
 私はサホライド塗布の補助や歯石除去の補助をしました。ベトナムの子どもたちの口腔環境はとても良いとは言えず、口腔保健指導の必要性を感じました。また、ブラッシング指導も少しさせて頂きましたが、言葉の壁は大きく、全てを伝えることができなくて歯痒い気持ちでした。それでも嬉しそうに歯ブラシを握って帰る子どもたちを見るとこちらも嬉しくなり、来てよかったと思いました。
 いろいろな先生や歯科衛生士の方々と話もできて、得るものも多く、反省も多い4日間でした。私にはまだまだ学ぶべきことが多く、その中で今回参加して得たことをこれからの学生生活に生かしていきます。
今回参加された方々には本当にお世話になりました。ありがとうございました。
東洋英和女学院高等部 野本絢香
小学部から神敬奉仕(神様の為に人の為に)という教育方針の学校で学んでいる私にとりボランティアは身近なものでした。そこで昨年の夏初めて、JAVDOの団員としてボランティアに参加させて頂きました。
医療ボランティアなのに、医療従事者でなくかつ学生の私に何が出来るか?多少の不安を持っての参加でした。
コミュニティで待つ沢山の子供たちの前で、私は何が出来るか?ではなく、今何をすべきか?が大切だと感じ、子供たちに歯磨きの紙芝居を読んだり、誘導をした。先生方は通訳ボランティアさんの協力でキチンと治療の必要性を説明し保護者の方の了解を得てからの治療を行っていた。ボランティアでもキチンとインホームドコンセントを大切に治療されていた。
また治療、予防などチームワーク良く効率良く治療する為に必ず声かけ、つまり報告を大切にしていた。インホームドコンセントの大切さ、報告をまめにするチーム医療の大切さ。そして、治療後帰って行く子供たちの笑顔からいただく幸せな気持ち。これが初回の感想だ。
この時の充実感、幸福感が忘れることが出来ず、また二回目には何を感じ帰国出来るのか?ワクワクしながら楽しみに待っていた。しかし11日に東北の大地震が発生した。日本にいても被災者に何もして差し上げられない。
多少後ろ髪を引かれる思いを持ちベトナムへ向かった。今回は障害者の方たちの綺麗な施設で行われた。
今回は公衆衛生の為の紙芝居はせず、誘導や車椅子の方の介助をさせて頂いた。ボランティアの経験年も治療経験も私のように医療従事者でないものも、ボランティアという同じ志をもつ人同士とし、お互いに尊重し合っている仲間だと肌で感じた。その為、私は治療中もお夕食会でも気持ち良く楽しい時間を過ごす事ができた。またベトナムの方に日本が大変な中ボランティアに来て下さりありがとう。と言われたし、ホテルのロビーには日本への募金箱を見た。今回のボランティアを通じ、年齢、性別、国籍に関係なく、お互いに尊重し合う大切さ。イデオロギーが違っても人を思いやる優しさの尊さを感じ帰国した。次回のボランティアでまた私は何かを感じ学ぶ事だろう。
まだ何も資格がないが、団長や団員の方たちのご理解の元、沢山の事を学ばせていただいている。
常に穏やかな気持ちで、優しさを持ち学生生活を送り、夏にまたボランティアに参加させていただきたいと思います。
日本歯科大学     田宮 旬子
 今回初めて参加させて頂きました。
以前から海外における歯科医療やボランティアには興味があったのですが、学業が忙しくなかなかこのような活動に参加する機会を作ることが出来なかった。なので、学生最後の春休みを利用し、念願のベトナム派遣に参加させて頂きました。
 私は主に抜歯チームに配属され、先生方の抜歯等の補助をしました。想像とは異なり、ほとんどの子どもの口の中はきれいだったのですが、人によっては、残根が多く見受けられ、6番でも抜歯の対象となってしまうのはとても残念でした。
 この1回の治療を施術側も患者側も大切にし、今後これ以上口腔環境を悪くしないために、何が出来るかを考えていくのが大切だなと思いました。
 先生や衛生士の方々、現地の歯科大生や通訳の学生さん、現地のJAVDOのスタッフの方々と触れ合うことができ、貴重な3日間を過ごすことが出来ました。現地でしか体感できないこと、様々な場面で御活躍されている方々のお話が聞けるなど、学校の勉強だけでは得られない多くのことを学びました。
またぜひ参加させて頂きたいと思います。ありがとうございました。
JAVDO派遣団に参加して
廣畠 有里
私は今回のベトナムボランティアで多くのことを学ぶことができました。

チームの最年少として不安もたくさんありましたがチームの方々が私を一員として扱ってくれました。多少注意されることもあって慣れない場所で慣れない仕事をしたので疲労感をとても感じました。
ベトナムという全てが大まかな事しか知らされていなかった今回のボランティアは最初は不安もありましたが、終わってみると充実感の方が大きかったです。普通の高校生では体験することの出来ないたくさんの貴重な体験をさせていただきました。
 
私が大きく学んだことは3つあります。

1つ目はベトナムへ行ったことで世界観が広がったことです。
脳に障害がある人、手足がない人、障害を持たれる多くの人達は絵本やテレビでしか見たことがありませんでした。実際に接したら、ベトナムの匂い、環境などを肌で感じて知ることができました。
私は患者さんの歯の治療を誘導する役割でしたが、目が見えない方などの誘導はとても大変で、まず起こさせてあげないといけないといったようなことなど、私のまわりにはなく初めての経験でした。治療を行う前の段階でも大変でした。
そして海外ボランティアということで言葉の壁がありました。
訴えたそうな目で私を見る子供たちに私はただ見つめたり、微笑むことしかできませんでした。そんな自分がもどかしくなって、人の気持ちの分かる医者・歯医者になりたいなんて、そう簡単には言ってはいけないのではないかと自問するようになりました。
そして、マスクをしている私は微笑みかけてもベトナムの子供たちには届いてないのだろうかと思うと悲しくなりました。マスクは菌を体の内部に入れない、守るために重要な役割をしてくれる医者・歯医者にとってはとても大切な道具ですが、いざ外国で、しかも歯の治療を受けたことのない方たちの前で付けると、顔の表情が見えないため、不安をさらに募らせてしまうのではないかと思いました。

2つ目は、同僚、仲間の存在です。
今回私は父とともにボランティアに参加したのですが、JAVDOのメンバーの方たちは本当にいい人ばかりでした。いい人の周囲にはいい人が集まる。よくそんな言葉を耳にしますが、いい人が集まればいい雰囲気が出来上がり、仕事もより充実するのだと思いました。今回参加した中でも忘れられない言葉がありますが、チームの方が口々におっしゃった「一生ついていきます。」とか、「毎回このボランティアが楽しみでしょうがない」という言葉などです。
メンバーの方がこう言われるのを聞いた時、人間関係の育成が人生の中で一番大切なことかもしれないということに気がつきました。これは高校生活の中でも育成されるものであり、充実させる一番のものだと思います。仕事中は部下に厳しく指導しても、心の中では期待しているから、次世代で引っ張っていく存在になってほしいからと思っていても口には出さない、そんな上司の心の内が見えて感動しました。
その人達にとってこの歯医者という職業は真剣だからこそいい人材を育てて、社会に貢献してほしいという願いがあると思うし、部下を深く思いやってこその愛だと思いました。  
団長の中條先生はこのチームをワンピースの海賊王ルフィで例えていました。信頼しあえる仲間がいる仕事はたとえ歯医者でなくても日々の生活を輝かすことは十分できると思いました。

そして、3つ目は行動力も見習わなければいけないと思いました。
JAVDOのチームとして4日間ともに活動していきましたが、みんなの思いが詰まった非常に濃い4日間になりました。何気ない日常生活が幸せなのだと気づくことができました。1つ1つの小さな幸せを見つけて、ベトナムでの4日間を思い出しながら、また日々を充実したものにしていきたいです。

メンバーの皆様に感謝します。ありがとうございました。




特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構