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第65回派遣報告
団長:         鎌田 靖
団員: 歯科医師 林 泰広 永山 晃之
上田 耕平 石井 陽
山岡 孝義 飯野 護
万木 勝治 海野 陽子
歯科衛生士 金森 芙美江 道原 美保
小関 ゆかり 田村 有加利
松見 美香 長谷部 真季
青木 朋恵 仁科 真由
歯科助手 石井 悦子 石田 貴子

 
活動年月日 2010年11月20日 2010年11月21日
活動場所(施設名等) Vietonam-Korea
Rehabilitation Center
Disabled Children Center Center for Orphans
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 14時00分 8時30分 14時00分
    終了 16時30分 11時30分 16時30分
派遣団員内訳
  歯科医師 9人 9人 9人
  歯科衛生士 8人 8人 8人
  その他 2人 2人 2人
子ども達との交流 58人 57人 80人
検診人数 58人 53人 80人
処置した人数 55人 53人 80人
処置内容
  抜歯 14歯 12歯 27歯
  充填(レジン) 24 36歯 26歯
  サホライド 86歯 40歯 80歯
  その他(単治、感根処、抜髄等) P-cur 1人
歯科衛生士の活動
   ブラッシング指導・口腔内清掃 4人 2人 11人
   歯石除去  14人 14人 13人
    フッ素塗布 10人 5人 24人
   口腔衛生啓蒙活動(紙芝居) 約50人 約80人





『第65回 ドタバタ派遣(ハノイ)、やっと終わりました・・』
団長 鎌田  靖
 今年からハノイでの活動も、ベトナム政府の認可・公認の下で行う事にした。(昨年は現地組織の怠慢により、それが叶わなかった。)昨年の二の舞いにならぬよう、年初めから約1年がかりで、早め早めに藤岡先生が準備(新たな組織探し・申請・書類提出等々)を進めてくださった。それに反しハノイ側のアクションは鈍く、こちらから問い合わせたり、急かしたりしても「まだ日にちがあるから大丈夫」「ちゃんとやっているから心配ない」と曖昧な返事ばかりで具体的な連絡は無し。その後もずっとそんな調子。(かなり、いや〜な予感!)当方は、やるべき事を全て行っているので信じて待つしかない。そんなこんなで、あっという間に月日が経つ。
出発2週間前に突然、歯科医師全員のライセンスの写しと使用薬剤・材料のリストを提出せよときた。連絡は、私⇔JAVDO⇔HASHO⇔ハノイという経路で時間が掛かるので、大急ぎで用意しすぐに提出した。すると今度は(出発1週間前)「使用薬剤等の、ベトナム政府の許可が必要。許可申請には日にちが足りないので無理だ」と言ってきた。『だから何回も確認したり、早く・早くと言ってきたのに〜』 薬剤・麻酔は現地で購入・入手することになり、その手配やら、また書類提出やら。藤岡先生も私も半ギレ!! その後も様々な事があり、直前の1週間はかなりのドタバタで大変でした・・。前日朝にやっと、「準備が整い、All OK」の連絡があり、ホッとひと安心。その夜(出発10時間前)、荷づくりを終え何気なくPCを開くと、HCMの沖本さんより驚愕メールが・・!「夕方ハノイより連絡があり、医療行為の許可申請が間に合わなかったので、許可が出ず治療活動が出来ない」との内容。すぐに沖本さんに国際電話をしたところ、「治療活動ができるよう、あと残り1日で各方面にあらゆる方法で試みる。現時点では良くてブラッシング指導のみ。何も出来ない可能性も大」との事。最悪の事態!! 私は半狂乱になりつつ、眠れない夜を過ごす・・。
翌日、もうヤケクソ気味で帯広を発つ。成田までの道中、沖本さんと連絡を取り合うが、事態進展なし・状況不明・・。「なんとか大丈夫そう」の報を受けたのは、ハノイ行きの便出発20分前。安堵とともに、まだベトナムへ着いてもいないのに、どっと疲れが・・・。
現地では以下の報告の通り、何とかミッションをこなす事が出来た。(実は現地でも、多少のトラブルはあったが、もうこれ以上愚痴を書く気力も無いです・・)
 10数回派遣に参加しているが、過去最大級の大変さでした。お国柄・国民性と言えばそれまでですが、一時は「ハノイはもう懲り懲り」とも思った。しかし現地での我々に対する期待度・感謝・熱望ぶりがHCMの比では無く、「また来年も行こう!」と今は思っています。(来年はハノイ組織側が、反省・学習をしてくれている事を願って・・・)
最後に、今回の派遣実現に向けて、藤岡先生をはじめ、HASHOのCHAUさん・沖本さん、LOIさん・LANさんご夫妻には、並々ならぬご尽力を頂きました事を、厚く御礼申し上げます。
『Javdoハノイ活動に参加して』
石井歯科医院 石井  陽
貧しい国の人たちを助けてあげたいと思い、JAVDOの活動に参加した。
ハノイ郊外の3施設を周り、歯科治療の機会に恵まれない子供たちの治療をしました。

初日の午前に治療道具を確認し、昼からバスで1時間ほど走り施設に到着。ここは障害のある子供たちの施設とのこと。大きめの部屋の机に診療道具を広げ、診療の準備をした。3つのイスを置きそこに患者をすわらせて治療を始めた。団長が診察し、イスで処置をするというシステム。懐中電灯で照らし、その場でできるかぎりの処置を施した。通訳は日本語を勉強しているベトナム人の学生さんでした。

2日目、午前はまたバスで一時間程の、耳の不自由な子供たちのいる施設である。ここでも昨日と同様、何もない部屋で診療を行った。会話が出来ないので、ベトナム語の文章を見せて、コミュニケーションをとったが、文字を読めない子もいて苦労した。麻酔の注射をしても、騒がず我慢してる子が多くいたように思う。午後は孤児の施設であった。同様に、イスを診療台にして治療を行った。処置する人、アシストする人、ライトを当てる人、消毒する人、紙芝居をする人など、それぞれがつながり、一つになっていた気がする。このすばらしい活動に参加できて誇りに思う。
『JAVDO〜活動を終えて〜』
石井歯科医院(小田原市) 青木 朋恵
今回初めてJAVDOの歯科ボランティア活動に参加しました。ベトナムへ行くのも初めてで、実際行ってみないと分からない部分が多く少し不安な気持ちを抱えての出発でした。
1日目、施設へ到着すると、私達が乗ったバスを見つけ無邪気に駆け寄ってくる人懐こい子供たちの姿を見て、少し不安と緊張が解けました。建物の中へ入ると、ただ無造作に置かれた椅子や机があるだけの部屋を見て、設備が整ってないことは事前に知っていたつもりでしたが、実際の状況を目にしてこの活動の意味、自分の置かれた立場を再確認し、身の引き締まる思いでした。限られた設備、器具、言葉の壁などで大変でしたが医療従事者として、歯科治療を受けられないベトナムの人たちの口腔内を良くする為に少しでも役に立ちたい、という気持ちで無我夢中になりながら精一杯取り組みました。
こうして、2日間で3ヶ所の施設での活動を終えました。今後は、今回の経験を自信に、また糧とし、改めて自分の環境への感謝の気持ちをもって取り組んで行こうと思います。
最後に、出発前の手配から最後までメンバーを率いてくださった団長の鎌田先生をはじめ、先生方、衛生士の方々、本当にありがとうございました。色々とお世話になりました。貴重な経験ができて嬉しく思います。また機会がありましたら参加させていただきたいと思います。ありがとうございました。
『ハノイの歯科活動に参加して』
水天宮前歯科医院(東京都) 長谷部真季
 これまで個人旅行の東南アジアで、「貧困」の二文字を感じていました。「Give me money」どこまでも着いてくる裸足の少年との出会いが、参加へのきっかけです。お金はあげられない、他に何か私ができる方法はないかと考えていた時にであったのが、JAVDOです。
 現地へ行き何より印象的だったのが、笑顔。障害のある子、親のいない子たちの元を訪れました。異国から来た全く知らない私たちを、笑いながら駆け寄ってきて歓迎してくれました。そんな子供たちを目にすると、今できる最高の動き、 笑顔をこの子たちに与えたいという思いがより一層強くなりました。想像とは異なり、全ての子供が虫歯でぼろぼろではありませんでしたが、歯科治療を容易に受ける事のできない現状、医療レベルは大きな問題の一つと感じます。だからこそ現地へ行った限り、この子たちに心ある歯科治療を提供したいと感じます。
 困難な手続きを進めてくれた鎌田団長、手配をしてくれたロイさん、言葉の壁を砕いてくれた通訳の学生さん、団員を待っていた子どもたち、団員。多くの人の思いと行動が重なり合いかたちとなり、活動を行う事ができ本当に感謝の思いでいっぱいです。続ける事に大きな意味を感じます。現地へ行き、私の中で、「海外歯科活動で貢献したい」が実現し、「海外歯科活動で貢献する事を継続する」という思いを強く感じ、心に決める体験となりました。
初参加のため、皆様に助けられ本当に感謝しております。来年も,成長し多く貢献していきたく思います。
『ベトナム・ハノイ派遣報告』
 ヒロハヤシ歯科  田村 有加利
今回、初めて参加をさせていただきました。参加のきっかけは、学生時代に教員の先生が海外ボランティアに行ったという話を聞き、歯科衛生士がボランティアとして海外でも役に立てる、といった事から興味をもっておりました。
私にとっては初の海外であり最初は色々と不安でしたが、一緒に参加したメンバー全員がとても親切で、何事にも快く協力して頂いたのでとても心強く、楽しく、有意義に活動出来た事に感謝しております。

診療では補助やスケーリング、フッ素・サホライド塗布をさせていただきました。
スケーリング時は、歯肉炎のため出血まみれで行った事や、歯石が全顎に渡りかなり強固だった時は苦労しました。泣き叫ぶ子供をおさえている時も、もっと声かけをしてあげれば・・・と言葉の壁を感じたりしましたが、メンバーの迅速な動きや、通訳の方には大変助けられたと思います。

近年の現地の傾向では「抜歯してほしい」という方よりも「歯を残してほしい」という方が増えてきた、という話を聞きました。歯科衛生士としては、今後もっと予防活動が出来たらと思います。ただ、誰かが動かなければ、何も起きない。 私としては、また続けて参加したいと思っております。この様なボランティア活動が続く意味がそこにあるのかな・・・と感じました。




特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構