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第62回派遣報告
団長:           橋本 昌美
団員: 現地歯科医師 Lam Dai Phong
歯科衛生士 福本 志津香
泉谷 育代
その他 金澤 留美
現地サポート 沖本 麻貴
Thuy Minh

 
活動年月日 2010年6月20日 2010年6月21日
活動場所(施設名等) Huyen Trang Pagode
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 8時30分 13時30分 8時00分
    終了 11時30分 15時00分 10時30分
派遣団員内訳
歯科医師 2人 2人 1人
歯科衛生士 2人 2人 2人
その他 3人 3人 2人
子供達との交流
検診人数 42人 4人
処置した人数 31人 3人
処置内容
抜歯 10歯 1歯
充填   32歯 2歯
その他(単治、感根処、抜髄など) 1歯
ブラッシング指導(保健指導) 3人
歯石除去 1人





第62回派遣団『関西チーム』を結成して
こがはしもと歯科医院 橋本 昌美
 2010年6月19日、7回目となるベトナム・ホーチミンシティへ、いつもの日本航空5137便にて飛び立ちました。日航が経営破綻して、多くの路線が撤退・減便されましたが、この関空―ホーチミンシティ線は変更なく、ベトナム航空との共同運航便で維持されていて一安心です。今回も貯まったJALのマイルを利用しての渡航です。この6月10日からベトナム航空のマイレージプログラムが、スカイチーム・アライアンスに加入して、ベトナム航空でもマイルが貯めやすくなりました。
 昨年は、やっとの念願がかなったように、多くの先生方や歯科衛生士の皆様が、この関西からご参加下さいました。今年もと願っていましたが、なかなか協力していただける先生が少なく、大変残念な気持ちになりました。それでも4月に、西日本を代表する『歯科医療ボランティア活動団体』の講演会に、私がJAVDOの代表口演をさせていただいたのをきっかけで、ふたつの歯科医院の先生が、興味を持っていただきました。そのひとつが今回、歯科衛生士さんにご参加してもらった兵庫県三田市の『黒瀬歯科クリニック』です。黒瀬尚利先生も、来年はご一緒していただけるようですので毎年、地道に活動を続けて、JAVDOの認知を広めて、ボランティア活動の素晴らしさを、ひとりでも多くの方に実感してもらえればと思っています。
さて今回の『関西チーム』は、昨年とは違ってまたまたいつもの小さな派遣団となりました。歯科医師ひとりとスタッフ3名の派遣団です。前回の派遣団、有松先生もご夫婦での参加とお聞きしていましたので、「何とかなるのだろう・・・。」と出発しました。
 いつもの関空から、当医院の歯科衛生士・福本志津香と2度目の参加である金澤留美、その『黒瀬歯科』より初参加の歯科衛生士・泉谷育代さんの4人で出発しました。泉谷さんと金澤とは、事前に大阪梅田でお会いして、持参する機材の分担などの打ち合わせをしました。
 その日の夕方、HASHOにて機材の準備と、持って来た新しい掃除機との動作確認をして、翌日からの活動に備え、終えてからの夕食は、沖本さんを交えて5人で食事をしました。
 20日日曜日、活動初日です。施設までは道路幅が狭く、車が入れなかったので、機材などを少し歩いて運ぶことになりました。現地の歯科医師Lam Dai Phong先生がお手伝いして下さり、大変助かりました。それでも歯科医師はふたりのみですので、検診をしてそのまま充填処置や抜歯をしました。以前に他の先生もお話をされていましたが、齲蝕数が少なくなってきているように思いました。ブラッシング指導だけや除石で終了したり、抜歯数もめっきり減り、充填処置が増えたように思えました。皆様が地道に活動をされて来た成果ではないでしょうか?予定より少ない人数で、二日目も同じ施設なので、機材などは置いたまま初日を無事に終えました。
 21日月曜日、平日ですので、お手伝いをしてもらえる歯科医師や沖本さんもおられず、4人だけの活動となりました。「いっぱい来て、手に負えなくなってしまったらどうしよう・・・」と思いつつ、張り切って充填処置を進めました。ところが、5名の受付を最後にさっぱり・・・。ひとりは検診から拒否で、そのあと全く来られず結局、午前11時前に終了しました。拍子抜けしましたが、ちょっとラッキーでした。
 今回は、受信者が少なかったのですが、歯科医師ひとりでも何とか活動が出来ることがわかりました。もちろん、チャウさんや藤岡先生の計らいがあってのことですが・・・。
 来年は、黒瀬先生と『関西チーム』を結成して活動出来ればと考えています。大勢のチームもいいですが、小さな派遣団でも構わないので、可能な限り毎年、参加していきたいです。
 今回、『黒瀬歯科』からひとりで参加していただいた泉谷さん、本当にありがとうございました。来年も院長と一緒に参加しましょうね。そして、毎回ながら、沖本さん、ニェ君、チャウさんとLam Dai Phong先生、その他関係の皆様に、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
2回目の参加を経験して
こがはしもと歯科医院 金澤留美
今回私は、4年ぶり2回目の参加をさせていただきました。
当院の院長が、毎年参加しているため話には聞いていましたが、空港ターミナルビルが新しくなっており、高層ビルも増え、道路もきれいに舗装されてきていて年々、近代化している様子を目の当たりにしました。

さて今回は、歯科医師1名・スタッフ3名の関西チ-ム。2日間で100名の希望者がいるという予定でした。しかし、始まってみると午前中2〜3時間ほどは検診、処置とバタバタ動いていましたが、その後は受診者の足が途絶え始めて、待ちぼうけしている時間も長くありました・・・。

2日目も受診者が少ないため、予定時間よりも早く切り上げての終了となりました。後から話を聞くと、申し込みの段階で手違いがあったようで、大人の申込者が多数カウントされていたようで、当日は施設行事で子供達が外出してしまったため受診者が少なかったそうです。
処置の内容は、EXTより充填が多く、特に女性は「前歯部のカリエスが目立ち、気になるので治して欲しい」という方が以前より増え、健全歯が多かったり、処置済みだったりで、歯に関しても意識が高まってきているのではないでしょうか。

数年前ではやむを得ずEXTしてしまう子供達が多かったのですが、今では現地にLED照射器も導入されて、しっかりCR充填を行うことができるようになりました。除々に治療内容が広がり、現地の方にも有効な処置が行えて、歯に関しての意識向上に繋がる手助けがもっとできていくのではないでしょうか。
このようなボランティア活動に、歯科助手専門学校卒業後12年目の私も携われていることをJAVDOの皆様と院長に感謝しております。

ボランティア活動に参加することは、大変でもありますが、もっとたくさんの先生方やスタッフの方々に参加していただき、回数を重ねて受け継いで進めたら、嬉しく思います。
最後に余談ですが、私は大好きな海老と空心菜を、満足するほどたくさん食べて帰国しました。初めてベトナムへ行かれる方は是非、空心菜の炒め物を食べて来て下さい。ホンマおいしいですよ!
初めてJAVDOの活動に参加して
こがはしもと歯科医院 福本志津香
今回初めてJAVDOの活動に参加させていただきました。
院長が毎年、スタッフを連れて参加しているので、初めてのベトナムでしたが、不安はありませんでした。行き慣れた院長と2度目の金澤さんに、打ち合わせや準備から全て任せての参加だったので、出発前に私がしたことはパスポートの期限が切れていないかの確認くらいでした。本当に心強かったです。

ちょうどベトナムは、日本と同じく梅雨の時期で、夕方から夜にかけて雨が降る日が多くありました。日中晴れていても蒸し暑く、暑さに弱い私は、涼しい屋内ばかりにいました。
活動では、プラークべったりの歯肉炎の子供に、TBIをする機会があり、私が指導したことで、一生懸命磨いてくれたら…と歯ブラシを、神妙な面持ちで手渡しました。もらった子供としては「?」だったかもしれませんが・・・。
また、治療が痛くて怖いけど頑張っている姿や、終わって笑顔になる姿を見て、歯科衛生士として働き始めた頃を思い出しました。私は個人的に、歯科衛生士として働くのが最後の年であったので、歯科衛生士として、こういった専門的な診療をするボランティア活動の経験ができたことは、とても感慨深いですし、この機会を与えてくださった全ての人に感謝しています。

私自身も、こういった活動のサポートをできる人間になれたらと思います。
ありがとうございました。
JAVDO『関西チーム』感想文
黒瀬歯科クリニック  泉谷育代
今回初めてJAVDOの活動に参加させていただきました。
日本で活動スケジュールを見せて頂いたときに、ドクター1人に対して2日間の日程で100名の子供が来ると聞きどんな活動になるのかと不安に思いながらベトナムへと出発しました。
6月20日の朝、準備が終わり診療開始の時には10人ぐらい集まっており、そこから少しずつ人が入れ替わっていくような流れだったので焦ることなく初めての環境に馴染んでいくことができました。どどっと人が押し寄せてきたらどうしよう・・・と思っていたのでほっとしました。

もう一つの心配は言葉です。私が理解できる言葉は日本語のみです。
20日はベトナムのドクターが1人おられ、主にその先生の診療のお手伝いにつきましたが、ドクターの話す英語がわからないので焦りました。検診結果を記入しなければならないけれど、ドクターが今どの歯を言っているのか、なんと言っているのかがわからず固まりました。ドクターはゆっくりもう一度わかるように言い直してくれたり、自分も拙い英語で聞いたりして理解でき、伝えようとすること、わかろうとすることで伝わるのだなと思いました。
今回のベトナムでの活動は大変貴重な経験となりました。




特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構