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第54回派遣報告
団長: 橋本 昌美
団員: 歯科医師 伊藤 友理 サポート 沖本 麻貴
川渕 泰政 Nguyen Hung
渡邉 大郎 Thuy Minh
歯科衛生士 早川 由希
山本 可奈子
久保田 敬子
田原 愛子
中原 みどり

 
活動年月日 2009年7月13日 2009年7月14日
活動場所(施設名等) Cau Han Project (District 7) Clinic in HASHO
HOA HIEP VILLAGE. LONG HOA WARD. Can Gio district 25 Nguyen Van Lac , Binh Tanh Dist,
午前の部 午後の部 午前の部
時刻 開始 8時30分 13時30分 8時00分
    終了 12時00分 16時40分 11時30分
派遣団員内訳
歯科医師 4人 4人 6人
歯科衛生士 5人 5人 5人
その他 3人 3人 4人
子供達との交流 105人 65人
検診人数 105人 65人
処置した人数 25 人 72 人
処置内容
抜歯 73歯 42歯
サホライド 1歯 0歯
充填 40歯 104歯
ブラッシング指導(保健指導) 93人 0人
歯石除去 1人 0人



第54回派遣団『関西チーム』に参加して
京都市伏見区久我 こがはしもと歯科医院 橋本昌美
 2004年6月に、初めてこのJAVDOへの活動に参加させていただくようになり、毎回この関西でチームが出来ないものかと考えて来ました。いろんなところで、このJAVDOの活動を紹介してきました。この8月には歯科衛生士向け雑誌『DHstyle』に、家内が「海外への訪問診療」を書いてくれています。そんな甲斐が実り、箕面市のよしだ歯科の皆様が加わって下さり、今回初めて『関西チーム』として派遣団を結成することが出来ました。その後倉敷市の歯科衛生士・中原さん、大阪市阿倍野区出身の川渕先生、そして7月に入ってからの直前に、渡邉先生の参加が決り、総勢9名となりました。嬉しい限りです。

 よしだ歯科の皆様とは、5月31日に事前打ち合わせをして、2回目の参加である当医院の早川が、久保田さんらと連絡を取り合って、機材等の準備をしてくれました。前回は辻本が担当をしてくれて、皆が順に責務を果たしてくれるようになっています。また今回は久保田さんの強い希望があり、歯科保健衛生指導を紙芝居でしたいとのことでした。以前に私達のチームでも紙芝居をしたことがありますが、人数が多すぎたり、また子供達の来場がポツポツで少な過ぎたりと、なかなかちゃんと出来ませんでした。団長としてチームインフォメーションに、7名のメンバーと希望を記入して、早くから連絡をして来ました。

 そして、7月12日がやって来ました。それぞれ関空で待ち合わせをして総勢7名で、いつもの日本航空5137便でホーチミンシティへ旅発ちました。いつもは、当医院のメンバーが3〜5名での出発でしたから、『関西チーム』としての喜びと、団長としての責任の重さに、いつもよりも増して気を引き締めました。

 無事に真新しいタン・ソン・ニャット国際空港に到着して、各自でホテルへ移動してチェックインを済ませ、ダクストンホテルに集合しました。初めてお会いする川渕先生と渡邉先生と合流して、HASHOへ前日準備に向ました。そこで川渕先生が、私と同じ東日本学園大学(現・北海道医療大学)歯学部の卒業で、ひとつ上の先輩だと知りました。当時の教養部は釧路市音別町にあり、全寮生活でしたので、川渕先生とは1年間同じ寮で生活を共にしたことになります。世間の狭さと縁を感じました。縁といえば、今回子供達へ配布する歯ブラシの寄贈を受けて、スーツケースいっぱいに歯ブラシを詰め込んで持参したのですが、その寄贈して下さったのが凸版印刷株式会社で、私の父が定年まで勤務した会社でした。「これはまたすごい縁だなぁ」と、家族で話していました。

 『関西チーム』の活動初日を迎えました。歯科医師4名、歯科衛生士5名で、担当を決め、子供達15名くらいが集まったら、2階の一室でよしだ歯科のメンバーが準備された紙芝居を使っての歯科保健衛生指導をしました。そして順次、別室で健診を行い、1階の一室で抜歯、さらに別の部屋で充填処置を行いました。子供達が順序良く来てくれましたので、15名くらいずつのグループで紙芝居が出来て、今までにない指導が成功しました。処置内容は、いつもと同じように第一第臼歯を含めての抜歯、臼歯部のフジ\充填修復、前歯部のCR充填修復処置でした。スムーズに処置が進めることが出来て、『関西チーム』のチームワークの素晴らしさを実感しました。

 その日の深夜、ホテルのエアコンの調子が悪く、部屋の温度がどんどん上がり、眠れない夜となってしまいました。さすがにエアコンが効かないと、汗だくでした。

 2日目は、昨年と同じようにHASHOにあるJAVDOの歯科診療所での活動でした。身体障がい者施設からの受診で、大半が成人の方でしたので、 充填修復処置が多くなりました。診療所のユニットとポーターケア、藤岡先生の移動診療車で修復処置、屋外の診療台で抜歯と分担して、2日目もスムーズに無事、終了することが出来ました。

 今回の『関西チーム』に、参加して下さった川渕先生、伊藤先生、渡邉先生を始め、現地の歯科医師の先生方、歯科衛生士の皆様、活動に協力いただきました沖本さん、ニェ君、ニャンさん、ミンさん等に感謝致します。また今回の『関西チーム』へメンバーを紹介下さいました永井美也子先生、歯ブラシを寄贈していただいた凸版印刷の平井雅文様に、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

 来年も、今回のメンバー+αを加えて『関西チーム』を結成し、参加したいと考えています。皆様、今後ともどうぞよろしくお願い致します。


ベトナムへのボランティアに参加して
京都市伏見区久我 こがはしもと歯科医院 早川由希
 私は今回2年ぶりの2回目の参加でした。今年は今までずっと院長が言っていた「関西の先生やスタッフが増えてくれたら・・・」という念願が叶い、また川渕先生と渡辺先生と一緒に歯科医師の先生の数も多く参加できたことが、すごく良かったなぁと思っています。

 事前には材料などを分担して持っていくという事で一か月ほど前に打ち合わせをしました。このことによりスムーズに連絡ができ準備がしやすかったです。

 ホーチミンは相変わらずスクーターがビュンビュンで道を渡るのが大変でした。沖本さんもニエさんもお元気そうで再会できて嬉しかったです。

 診療ではやはり抜歯と充填がほとんどでした。今回は先生が4名もいらしたので多くの患者さんが治療できたと思います。もうひとつ良かったのが保健指導です。久保田さんや田原さん、伊藤先生が用意してくださり、歯磨きの習慣がなかったり、歯ブラシを買えない環境の中で「噛むことの大切さ」をテーマに指導し、つたないベトナム語に元気よく答えてくれた子供たちが、今でも思い出してくれていたら嬉しいです。
 口腔内は小児でもC3やC4も多く、「もっと、もっとこうしたい。あれができたら…」と感じることも多いですが、その場に行ってしまえば、そこで出来ることをやることで精一杯でした。
 1日目に行った場所が学校で、空き時間に男の子が歌をうたってくれました。音楽の教科書があったので、歌詞の内容はさっぱり分かりませんでしたが私はリクエストし続け、2冊分うたってもらいました。子供達とはお互いに言葉が通じてなくても話しかけ合い楽しい時間でした。

 2日目に現地の先生にアシストについた時などでは「英語が話せたらよかった…」と実感しています。

 診療後は皆さんとお話しできたこと、おいしいごはんを食べ、楽しく観光できたことが嬉しかったです。

 今回一緒に参加できた先生方、衛生士の皆さん、ベトナムのスタッフの皆さん、どうもありがとうございました!!

ベトナムでの歯科ボランティアに参加して
京都市伏見区 加藤歯科医院・こがはしもと歯科医院 山本可奈子
 今回、ベトナムでの歯科ボランティアという貴重な経験のきっかけを作って下さった先生、また初参加の私の至らないところを広い心で見守り助けて下さった歯科医師、歯科衛生士の方々に感謝の気持ちを申し上げます。

 ずっと海外ボランティアには行きたいと思っておりました。しかし一体どうしたら参加出来るのか、そういった所に行けるのは大学病院等に勤めている人しか行けないのだと考えていました。

 一年半前に橋本先生と出会い、開業医に勤めていてもボランティアに参加出来る事を知り、念願叶っての初参加でした。

 ベトナムでは言葉も全く通じず、ジェスチャーを使いながらのコミュニケーションでした。その中でも笑顔は万国共通で終わった後の子供達の笑顔は疲れも暑さも忘れさせてくれました。  このボランティアでの経験を活かしながらこれからも頑張りたいと思います。  ありがとうございました。

感想文
東京都中野区 川渕歯科クリニック 歯科医師 川渕泰政
 はじめてボランティア仲間の久保田さんからこのお話をいただいた時、すでにヨーロッパ旅行が決まっていたので参加を見合わせたのですが、ヴェトナムやJAVDOに関心があったので、何とかスケジュールを調節して参加を決めました。海外での歯科ボランティア活動は、去年末のフィリッピン以来2度目の参加です。

  二回目なのであまり違いは無いだろうと考えていたのですが、国も活動組織も違うので多少の戸惑いはありました。例えば渡航前まで、どの様な場所で、どの様な設備環境があり、どの様な人達を対象にしているのか、よく知識が無い状態でした。ただ子供たちにHIVの感染者がいるという事だったので感染予防はしっかりしようという位です。ヴェトナムへ行くのも初めてで、あまりホ−チミン市に対する予備知識も無く、飛行機やホテルのチケットも自分で手配するということだったので、果たして皆と上手く合流できるかなという不安がありつつ、どうせ行くなら精一杯活動を頑張って、かつヴェトナムを楽しんじゃおうという気持ちで出発しました。

 でも飛行機を自分で手配できたおかげで、台北経由にすることが出来、往路念願の故宮博物館や自分のライフワ−クである航空博物館に寄れて満足なスタ−トがきれました。

 そしてホ−チミン空港に着いて、初めに目に飛び込んできたヴェトナム戦争時代の軍用機の援体壕...戦後30年以上たっているのに当時のまま残っているのに驚きました。また空港からホテルに行く時のバイクの多さと超交通渋滞、交通ルール無視の人々のバイタリティーあふれる走り方等など圧倒されました。でも雨季のせいか日本で聞いていたほど暑くなく、台湾の方がはるかに暑かったので拍子抜けです。ヴェトナム料理大好き人間なので、着いてすぐにバイクタクシーにまたがり、運ちゃんお勧めのフォーを食べに行きましたが、味はイマイチでした。翌日その運ちゃんのバイクで一時間半もかけ、べトコントンネルを見に行き、帰りキングコブラに襲われた?のは、いい思い出です。それにしても途中でマスクを買わなかったら排気ガスで死んでいたかも・・・?

 そして、いよいよ次の日はボランティア活動の始まりです。相変わらず世界中どこでも子供たちの元気、無邪気な笑顔には力付けられます。この子達をもっと元気するぞと思うとやりがいがあります。でもEXTで血液が付着した床を消毒したとはいえ、裸足で歩くのは抵抗ありでした。

 仕事後に皆で食べたアイス屋のアイス美味しかったですね!でも一番美味しかったのは沖本さん紹介のヴェトナム料理屋。全てがおいしく感動しました、又行きたいです。

 翌日は早くも活動最後の日。身障者の方が対象でしたが、ユニットを独占して?使えたので楽に治療させて頂きました。戦争時代の枯葉剤のせいではないかと思う身障者の方もおられて気持ちは複雑です。最後の夜のサイゴン川のディナークルーズも忘れられません。

 それにしても橋本団長を始め、衛生士さん達の働き振りには感心しました。衛生士さんは自分の医院に拉致して連れて行こうと思ったほどです。

 皆さん本当にお疲れ様でした。皆と一緒に仕事が出来て良かったです。又機会が有れば皆と活動したいです。ボランティアの素晴らしいところは貢献できる事、旅行出来ること、そして何よりも同じ志を持った仲間と出会える事だと自分は思います。これからも続けていきます!

 感謝です ありがとう。橋本先生団長お疲れ様でした。

2009夏 感想文
歯科医師 渡辺大郎
 今回も御縁があって参加させていただきました。

 今回も自分が役に立つのか皆様のご迷惑にならないかとの迷いを抱えながらのスタートでした。 今回の一日目はホーチミン市内の学校のような所での活動でした。毎回、感じることですが子供たちの口腔内は個人差が日本では考えられないほど個人差が大きく、酷い子供は焼け野原のような口腔状態でした。

 二日目はHASHOでの活動でした、過去に何回か参加させていただいておりますがHASHOでの診療は初めてでした。この日は視覚障害者や聴覚障害者の成人の方々がメインで、やはり残根状態の口腔内が散見されました。 やはり、小児期の予防とで迅速な処置が将来に繋がるのかもしれません。

 今回は突然の参加表明にも関わらず、快く参加させてくださった橋本先生をはじめ、共に活動してくださった皆様と参加に際して協力していただいた方々に心から謝意を捧げます。

JAVDO感想文
大阪府箕面市 よしだ歯科 歯科医師 伊藤友理
 小心者の私ですが、JAVDO経験者がとてもいきいきと体験談を話されているのを聞き、参加を決意しました。

 頭ではわかっていたつもりでしたが、実際に萌出間もない永久歯が残根状態になっているのを目の当たりにし、愕然としました。事実を受け入れられず手が震えました。

 しかし、私には歯科医師として責任がある、私がここで出会えた子にはせめて今後歯が痛くて泣くような思いをさせたくない、少しでも口腔内の環境を良くしたいと必死で抜歯を続けました。極限状態の中、手を握り、抱きしめて、私も「大丈夫」「よく頑張ったね」の気持ちを懸命に伝えました。

 自分が日本でいかに恵まれた環境で診療できていたか、いかに技術面でも精神面でも甘かったかを痛感し、涙が出ました。大変得がたい経験をさせて頂きました。

 活動に際しご尽力頂いた方々、未熟な私を根気強くご指導下さった先生方、サポートして下さったスタッフの方々に心から感謝申し上げます。

第54回 ベトナム・ホーチミンシティでのボランティアに参加して
大阪府箕面市 よしだ歯科 DH 久保田敬子
 今回がJAVDO2回目の参加となりました。1回目とは季節も場所もメンバーも違い、とても新鮮な活動となりました。この度は念願だった保健指導活動(紙芝居)で子供達とコミュニケーションがとれた事が何より嬉しかったです!そして、今回は泣き叫ぶ子が多いように感じました。子供達の中に不安が伝染していく中で、順調に活動ができたのはチームの一致団結があったからだと思います。この第54回のメンバーは初対面の時からすぐに打ち解け、本当に息の合ったスムーズな活動ができた仲間でした!だからこそ、心底から本気の活動が出来たと思います。

 チームリーダー、メンバーのひとりひとり、JAVDOの活動を支えて下さっている方々、私たちを快く送り出して下さった勤務医院の院長・スタッフそして家族に心から感謝いたします。

JAVDO感想文
岡山県倉敷市 若林歯科医院 中原みどり
 まず初めに、今回は村上先生、永井先生のご協力を得て参加出来る事になりました。本当にありがとうございました。

 日本の子供達とは違い、歯科治療に慣れていないようで、チェックアップの時点で怯えている子が多くいました。乳歯の抜歯も多くありましたが、私が驚いたのは、永久歯の抜歯が想像以上に多かったことです。日本では、C処置で防げますが、予防習慣や歯科受診の習慣が無いため、抜歯となるケースが多かったです。嫌がる姿や、震えながら我慢する姿を見て、胸が熱くなりました。同時にブラッシング指導や、食事指導など日本で行っている衛生士業務がいかに大切で重要かを認識できました。今回「噛むことの大切さ」と言う内容の紙芝居での指導にも参加させていただき、しっかり噛んで食事をする!と約束もできました。今後も、時間が確保できるのであれば、衛生士としてこういった指導もしていきたいと思いました。

 初めて会った先生のアシストでうまく動けなかったり、暑さで朦朧としたりと予想外のこともありましたが、メンバーの皆さんに助けて頂きました。

 今回のボランティア活動を通じて沢山の方に出会い、沢山の考え方を知り、沢山の情報を得ることができました。本当に参加できて良かったです。現地の子供達と一緒に歌い、手遊びをしたことは一生の思い出です。「今度はいつ来るの?また来てね!」の約束を果たすために是非、また参加したいです。

 同行した皆さん、本当にありがとうございました。




特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構