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第52回派遣報告
団長:        中條 新次郎
団員: 歯科医師 高柴 正悟
鈴木 孝司
洲脇 道弘
園井 教裕
宮本 旬似
歯科衛生士 渡辺 朱里
奥山 美和子
歯科助手 福地 明菜
その他 西 奈津実
信田 有希
大畑 正人

 
活動年月日 2009年2月27日 2009年2月28日
活動場所(施設名等) Friend for street children Friend for street children
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 8時30分 13時30分 8時30分
    終了 11時30分 16時30分 12時30分
派遣団員内訳
歯科医師 6人 6人 6人
歯科衛生士 2人 2人 2人
その他 4人 4人 4人
子供達との交流 10人 20人
検診人数 249人
処置した人数 103人 97人
処置内容
抜歯 14歯
サホライド 429歯 202歯
充填   33歯
ブラッシング指導 100人
歯石除去 1人 9人

2009年2月 感想
中條 新次郎
FFSCに伺うことで多くの事をしることができた。

なぜストリートチルドレンがたくさんいるのか?

なぜ学校へいけないのか?

なぜ虫歯の子が多いのか?

これからどうするべきか?

多くの疑問を持ちつつFFSCにてボランティアが始まった。

以前、FFSCにおいて子供たちの様子をシスターに尋ねていたとき、食事の時間の様子を見ることができた。そのときは予想とおりブラッシングの指導は無かった。日本では給食の後はみんなでブラッシングの場面である。

シスターに伺ってみるとそのような指導はなされていないとのこと。

学校へ行くためには条件が三つある。1.住民票2.出生証明書3.学力が二年以上送れていないこと。このような条件を満たす子供は多くは無いようだ。子供を連れ田舎から都会に来るときに持って移動していないからだ。さらに学校へ行くにもお金が必要で、里親制度にうまく乗らなければいかれない。結局、FFSCでも学校へ通っている子は少ないようだ。

センターにいる子をストリートチルドレンと呼ぶのだろうか?昔は路上生活を送っている子をそう呼んだらしいが、現在はホーチミン市内を歩いてもそれらしき子供は見ない。

FFSCを含め多くのボランティア施設のおかげかもしれない。フィリピンの塵捨て場の子供やモンゴルの下水管の子供たちに比べればましのようだ。

子供たちは歯の検診も受けることができる。ただし有料。現在、1300人くらいの子供たちは十分な口腔衛生教育を受けていないのが現実のようだ。そんな多くの子供たちに一人ひとりブラッシングをすることは現実的ではない。センターは8箇所に別れていて、且つその中には危険な場所もある。

これまでは、検診するが、検診後の評価ができていない。治療を優先させたために、抜歯や充填に無理があったように思えた。

子供たちの口腔内に我々の思いを勝手に注ぎ込んでいたように思う。

そこで、今回は今後の方針の資料となるように、検診をしっかり行うこと、一人ひとりのカルテを作成し口腔内をカメラで撮影することにした。それらを行う前には施設側とミーティングを行い、施設や子供たちの要望を聞きながら、治療や予防の方法について協議した。

結果、二日間に及ぶボランティアは一日目を検診のみ、二日目治療とした。そのおかげで、一日目には子供たち50人くらいを集めてブラッシング指導を行うことができた。

二日目には緊急性の有る歯に限っての治療にはなったが50人くらいに行うことができた。

今後は検診から考えられる予防策、具体的には子供たちの世話をするソーシャルワーカーへの啓蒙活動を行っていきたい。
感想文
歯科衛生士 奥山実和子
私は、今回5回目の参加でした。
今回は1日目に治療をせず、ベトナムの子供たちはどのような口腔内をしているのか調査を含め資料をとる為、子供達全員の検診、口腔内写真、そして必要な子供のみサホライド塗布、ハンドで除石、TBIをしました。
そして、治療が必要な子供達は、次の日に来てもらい抜歯、C処となりました。
いつもは、2日間のボランティア活動の中で、2日とも検診、治療をしていましたが、今回、新たな体制をとることで私達も動き易く、子供たちも混雑せずスムーズな診療を行う事ができたかと思います。
そして、私の中で今回のボランティア活動は印象に残った事があります。
それは1日目の最後に皆を集め行ったブラッシング指導です。
日本から持って来ていたポスターと顎模型を見せながら衛生士の渡辺さんが分かりやすく丁寧に子供達みんなの前で指導をしてくれました。
子供たちが、もらった歯ブラシを嬉しそうに持ち、見様見真似で動かしながら磨く練習をしてくれていた姿に私は、すごく感激しました。
今まで参加した中でブラッシング指導は、今回が初めての事でしたが、実現できて本当に良かったなと思いました。
それは、何より子供たちの笑顔が見られた事、歯磨きを楽しんでしてくれた事☆
ベトナムの子供たちは、ブラッシングの週間がほとんどないというのが現状です。
そんな子供たちに歯磨きの週間、歯の磨き方、虫歯はどうしてできるのかを、少しでも覚えてもらえてれば良いなと思うし、今後の将来に少しでも役に立ってもらえたらいいなと思いました。
今回も、色々ご迷惑をお掛けし、反省点も多々あります、反省点を改善し今後の活動に生かせていけたら良いなと思います。
最後になりましたが、今回もこのような機会を与えて下さった中條先生に感謝しています。
そして一緒に活動して下さった先生方、学生さん、衛生士さん、現地スタッフの皆様ありがとうございました。
   
JAVDO感想文
福池 明菜

今回私は、ベトナムのボランティア活動に初めて参加させて頂きました。最初は、中條先生が、年に2回も長年継続して行かれているベトナムでの診療とは、一体どんな感じのものなのかという好奇心から参加を希望したのですが、いざ行くことが決定すると、果たして未熟な私が行かせて頂いても役に立てるのだろうかと不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、実際に施設に行き、子供たちが出迎えてくれるのを見ると、そんな思いもいつの間にか消え、ボランティアに参加させて頂いたからには、私にできることを精一杯して日本へ帰りたいという思いに変わっていました。ベトナムの子供たちは、本当に人懐っこく、屈託の無い笑顔で澄んだ瞳をしていました。貧困でもこんなに明るく無邪気で、やはり子供は、どこの世界でも純粋で可愛いなと思いました。今回は治療だけではなく、予防歯科にも重きを置いていたということもあり、診療一日目は、検診が中心で衛生士さんの歯磨き指導も行われました。私は、器具の消毒と検診の歯式取りを中心にさせて頂いたのですが、初めて見るベトナムの子供たちの口腔内の悪さに衝撃を受けました。日本の子供たちは、歯が生えてきたら親が気に掛け、フッ素塗布等での虫歯予防も当たり前になっているのに対し、ベトナムの子供たちはC3、C4の虫歯がたくさんある子もいて、痛くても我慢していました。検診だけでも、緊張している子供もいたので、私は、なるべく「こんにちは」などのあいさつから入り、声掛けをするようにしました。そして、診療二日目は、一日目の検診で、治療の必要な子を診ていきました。私は、抜歯のアシストに付かせて頂いたのですが、本当に怖がって中には、なかなか口を開けてくれず治療ができない子もいて、治療の難しさを感じました。日本では、抜かなくても治療できる歯でも、ベトナムでは、痛みを取り除く為に抜かざるを得ない状況で、泣きながら頑張って治療する子を見ると悲痛の思いでいっぱいになりました。でも、治療ができ、喜んで帰っていく子供を見ると良かったなと嬉しくなりました。
今回のボランティアの参加で感じた事、経験した事は、私にとってとても意味のあるものになったように思います。日本での治療は、どれだけ恵まれているかということも改めて感じさせられました。今回の経験をまた、今後の業務に生かせていけたらと思います。
また、このような機会を与えて下さった中條先生を始め、岡大の先生方、準備から片付けまでの一部始終で私をサポートしながら教えて下さった奥山さん、チームの皆様に感謝致します。ありがとうございました。
                   

                   




特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構