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第44回派遣報告
団長:          鎌田 靖
団員: 歯科医師 長瀬 隆之
川村 信五
永井 美也子
福井 秀則
木田 智久
永山 晃之
歯科衛生士 東 清美
渡部 めぐみ
太田 真奈美
歯科技工士 久保田 敬子
垣内 万智子
その他 横田 由美恵
馬場 こずえ
大野 萌美

 
活動年月日 2007年11月24日 2007年11月25日
活動場所(施設名等) Benh Vien Da Khoa Huyen Nam Truc Khoa Khoa Benh
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 10時00分 13時30分 8時30分
    終了 12時00分 16時00分 12時00分
派遣団員内訳
歯科医師 7人 7人 7人
歯科衛生士 5人 5人 5人
その他 3人 3人 3人
子供達との交流 50人 38人 126人
検診人数 50人 38人 126人
処置した人数 50人 38人 125人
処置内容
抜歯 79歯 48歯 191歯
充填 (グラスアイオイマー) 17歯 22歯 20歯
サホライド 107歯 84歯 215歯
フッ素塗布 2人 1人 4人
ブラッシング指導 2人 1人
歯石除去 1人 5人 8人





〔現地の反応〕

* 当地に歯科ボランティアが訪れるのは初めてだったらしく、我々の訪問を心待ちにしていたようだ。当日は、現地自治体関係者や病院関係者らによる歓迎セレモニーが行われた。

* 周辺住民もこの日を期待して待っていたらしく、早い人は朝6時から来て待っていたようだ。

* 診療終了後のセレモニーで、身に余るほどの感謝の言葉とともに感謝状をいただいた。

* NAM DIHN省には約4万人の子供がいる。少数だが歯科クリニックがあるようなのだが、経済的事情でなかなか受診できない子が多いようだ。

* 是非とも、来年度以降も継続して来てもらいたいという、お願いを受けた。


〔今後の課題〕

* 今回は診療の器具・器材等を全て持参したため、団員の負担が大きかった。今後、NAM DIHNあるいはハノイ周辺での活動を定期的に行うとすれば、ハノイのどこかに器具・器材の保管場所を確保してプールしておいたり、HASHOの器具・器材を送っておいて使用する等の考慮が必要だと思われる。

* 口腔内状況は悪く、口腔衛生の概念が欠如していると思われる。歯科治療とともに、口腔衛生指導等にも重点を置いた活動が必要であると感じた。

* 訪れた地域には、総合病院歯科と個人歯科クリニックがあるらしく、応急的な処置のみではあるが、多数の子供たちの口腔内に治療痕を認めた。一応、ホームドクターらしき

  歯科医は存在しているようなので、我々が当地で診療活動をするに当たって、それら

  歯科医と何かしらのコンセンサス等を取っておいた方が良いのではないかと感じた。
ベトナムボランティアに参加して
つがやす歯科医院  木田 智久
 今回はじめてベトナムの医療ボランティア活動に参加させていただきました。言葉はもちろん、身振り手振りも通じない異国の片田舎での診療は、日本のそれとは全く異なっており、診療台や器具も限りの診療を行ってきました。

 この地域のベトナムの子供達の多くは毎日のブラッシングという習慣が無く、虫歯になっても満足な治療を受けられずに抜けるのを待つだけで、治療や予防という高度な歯科医療はまだ発展していませんでした。今回の診療で200人近い子供を治療してきましたが、未だこの周辺には3万8千人の治療希望者がいるようで、あと10年ボランティア活動に参加してもとても治療しきれる人数ではなく、長い目で見て治療と予防を並行して行っていかなければ終わりに近づくことが出来ないと思いました。

 日ごろ当たり前のように虫歯の治療や予防を行っていますが、それは日本という国が一歩前に進んでいるだけで周りの多くの国は満足に治療を受けられないような状況に置かれているという事を初めて実感しました。そして、治療の技術と知識を磨いていく事だけでなく、虫歯を作らないよう予防の考えを少しずつでも広げていく事が大切であると以前よりも強く感じ、この経験を生かして普段の診療に取り組んで生きたいと思います。
JAVDOに参加させて頂いて
ゆめはんな歯科クリニック登美ヶ丘  永山  晃之
 参加したいと思ったきっかけは、学生の時にヨーロッパからアフリカへのボランティア団体のテレビを見ていつか自分も行ってみたく、 また旅行が好きで外国に行った時に、診療所を見学させてもらいました。歯科医師になって今までのようにただ旅行をするのではなく、歯科医師として行ってみたく参加しました。
 参加させて頂き日本とのギャップにビックリしました。治療内容ほとんどが抜歯、萌えてきたばかりの永久歯でも抜歯。少しかわいそうな気がしました。しかし本人からしたら、中途半端に治療をされて次に痛みがでた時にどうしようもないのが現実だと教えられました。
 生活習慣が違えば、治療内容も変わってくる。日本も昔の治療が同じようならば、そのうち抜歯しなくてもよい日が来ればと思います。そのためには歯ブラシの習慣なども必要かと思いました。
 振り返ってみてとても楽しく興味深い経験でした。 また参加したいです。
 
ベトナムボランティア感想文
ゆめはんな歯科クリニック登美ヶ丘 歯科助手 大野萌美
 ある日、同じグループ医院内の先生のブログを拝見していると、去年ベトナムのボランティアに参加された活動報告があり、私は以前から’海外でボランティア活動をしてみたい!!とずっと思っていたので、次先生とまたお会いした時に、さっそく内容を聞いてみると、全てが興味を引く内容であり、しかも、’私も一緒に参加出来るかもしれない!と聞き、さっそくJAVDOのホームページを閲覧し、出発2ヶ月弱前に、参加を希望しました。
 その後、偶然テレビでアフリカの国へボランティアで病院を開かれ、治療されているのを見て、私ももうすぐあんな風に一緒に携われる!と思い、ものすごく楽しみにしていました。
 いざ、ベトナムへ出発し、今回の活動先のハノイに到着し、他の先生方など今回ボランティアに参加の全員が集まってミーティングを行い、グループ分けや、機材を振り分け、着々と次の日のボランティアの日が近づくにつれ、’私は助手な立場で何が出来るのだろうか・・・。と不安になりながらも、次の日になると、私に出来る事を精一杯やろう!と思い、1日目を迎えました。
 この日は午前中で80人近くのベトナムの子ども達が来院し、その子ども達の口腔内の状況を見て驚きを隠せませんでした。まだ萌え変わりそうにもない乳歯をカリエスだから次々と抜歯していく・・・。抜歯をした歯は、根が全く吸収されておらず、しっかりとした長い根・・・。でも、半日でこれだけのかなりの人数が来院し、しかもその子ども達はこれ程の治療を次回はいつ受けれるかもわからない・・・。もちろんその日の午後にもたくさんの子ども達が来院し、また次の日も100人を超す子ども達が歯科治療を求めて来院しました。
 そういった事が私の中で次第にベトナムの子ども達にとって、これが一番最善な治療であるんだ。と思い、またたくさんのベトナムの子ども達の治療が出来る。という想いに変わりました。
 中には暴れ狂う子供や、反対にものすごくおとなしい子。また、泣き崩れる子・・・。でも、どんな子でも、せっかくここに来たのだから絶対治して帰って欲しい!と思い、いつの間にか日本で歯科助手をしている時と想いが全く変わっていました。
 それでも1日半という診療は、ものすごく短く感じ、あっという間のベトナムボランティア活動でした。日本にいるだけでは全く感じられない事や、ベトナムで得たもの。また、得たものはものすごく大きなものなので、この想いをいつまでも大切にし、今後の生活にも活かしたいと思いました。
 今回、ベトナムボランティア活動に参加させて頂き、本当にありがとうございました。ぜひまた参加したいです!!
JAVDO・ボランティアに参加して。 
歯科衛生士  久保田 敬子
テレビ画面の向こう側だった「海外医療ボランティア」に卒後1年半の新米衛生士である私が医療人として参加できるなんて、まるで夢のようなお話でした。訪れた事もないベトナム、初めてのボランティア活動・・・PCで色々調べても不安はつのりました。

 初めて訪れたベトナム・ハノイは想像以上に騒々しく、生命力にあふれた町に圧倒されました。しかし、ハノイで合流した先生方やメンバーの皆さんが慣れない私達を親しくリードして下さり、仲間と協力してできる事に安心感を得ました。

 実際のボランティア活動は、いつもと違う環境で、日本の子供達とは全く違う診療を時間と戦いながらこなしていく状況でした。先生方のスピーディーな診療を全力でアシストし、時には歯石除去やブラッシングを行いました。歯科治療に慣れていない子供達の恐怖に満ちた顔を見て、少しでもリラックスしてもらおうと、笑顔で片言のベトナム語の声を掛け、手で触れてスキンシップを行うのがやっとでした。2日間の活動を終えた時、今まで感じた事のない、心の奥底から湧いてくる充実感に自分でも驚きました。「受けるより与える方が幸いです」と言う言葉に納得しました。自分も誰かの役に立てるのだという事が嬉しかったです。自分で自分の存在を認める事が出来た時でした。次回の参加時には歯科治療ボランティアに加え、虫歯をつくらない為の歯科予防ボランティア活動にしたいと思いました。

 テレビ画面の向こう側を現実のものとし、自分の活きた経験にするのは、ほんの少しの勇気と行動力だと実感する機会となりました。この貴重な経験を活かし、衛生士として人間として成長し続けたいと思います。決して、一人ではできないこの活動に参加させて頂き、この為に労して下さったJAVDOの方々、先生方、メンバーの皆様に心から感謝します。
ベトナムボランティアについて
鎌田歯科医院 歯科助手  横田 由美恵
 今回ボランティア活動でベトナムへ行きましたが、初めての海外ということで行くまでは不安でいっぱいでした。

 診療は、バスに乗りハノイから離れた町の病院を借りて行いました。私は1日目の午前中は受付をしました。子供たちが沢山居て、問診も忙しくあっという間に時間が過ぎていきました。午後からは助手の仕事をさせてもらいましたが、わからない事が多く周りの人達に助けてもらいながら何とか仕事をすることができました。2日目は午前中の診療のみでしたが前日よりも患者さんが多く忙しかったですが、とてもやりがいがあり、充実した時間でした。

 この5日間で普段知り合うことのできない、先生・衛生士さん・現地のボランティアの方々と仲良くさせていただき、とても楽しい時間を過す事ができました。迷惑をお掛けした事の方が多かったですが、日本では得られない貴重な体験をができ、このボランティアに参加することができ良かったです。


特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構