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第38回派遣報告
団長:         中條 隆徳
団員: 歯科医師 宮松 富士子
平山 仙哉
渡辺 大郎
医師 平山 倫子
歯科衛生士 中川 佑希
その他 松下 仁美
小林 崇将
清水 圭太
サポート 藤岡 道治
ランさん
沖本 麻貴

 
活動年月日 2007年3月19日 2007年3月20日
活動場所(施設名等) Khu dieu duong du lich Vung Tau
時刻 開始
    終了
派遣団員内訳
歯科医師 5人 5人
医師 1人 1人
歯科衛生士 1人 1人
その他 5人 5人
検診人数 51人 49人
処置した人数 26人 24人
処置内容
抜歯 11歯 8歯
充填 12歯 18歯
歯石除去 1



派遣報告
中條 隆徳
 3月19日、午前10時30分、目的地ブンタウの施設に着きました。前日(18日)にホーチミン入りした我々にとっては、船旅もあり、疲れ気味の現地入りでした。今回は、JAVDO理事長の藤岡先生と一緒でしたので、到着後すぐに、施設のオーナーのマイさんとブンタウの市長さんの花束贈呈を含めた歓迎の式がありました。テレビカメラの取材もありました。

 今回のブンタウでの活動に際して、事前にブンタウの役所(厚生省)に歯科医師の免許証のコピーや使用予定の薬剤の内容の提出をしましたが、その場でも、お役人のチェックが入り、結局、持ち込み薬剤は使用不可で、施設歯科室の薬剤を使用しました。歯科室は、介護、医療施設併設のホテル内にあり、新しく、3台のチェアーがあり広さも十分で、いつもとは違う、快適な?活動でした。

 3月20日、診療後、昼食をとり、12時30分ホーチミンへの帰路に着きました。

 2日間、ブンタウの貧しい子どもたちを対象の活動でしたが、混合歯列期の口腔内は皆、ほぼ6番が崩壊状態という様子で、園の付き添いの方への説明や、薬剤処方の問題で、抜歯も簡単に出来ず、主訴以外の歯の保存処置を優先する治療が続き、やや、ストレスのたまる歯科治療でした。

 今回の派遣では、初めての訪問地ということもあり、勝手が違い、とまどう事が多くありましたが、団員の力を結集し、無事終了できました事を報告いたします。

 最後に、同行して頂いたJAVDO理事長藤岡先生、ランさん、沖本さん、現地のマイさんに心より御礼申し上げます。
「初参加でお世話になりました」
宮松 富士子
  海外に行くのは初めてに近く(ツアーで一度だけ経験あり)しかも成田から一人でしたのでとても不安でした。「ベトナムってどんな所?出迎えの方がベトナムの方だったら…」と2ヶ月前からCDを聞き、耳にベトナム語を馴染ませました。そして遂に出発の日。成田の出国ゲートで勇気を出して声をかけた私に、身振り手振りで私の下手な発音を直して下さった上品なベトナム人。入国審査では「OH!DENTIST.」と笑ってくれたちょっとイケメンの審査官。

空港を出て、日本人の沖本さんにお会い出来た時は、心底ホッとしました。その後派遣団の方々と、美味しいベトナム料理を堪能し、幸せな気分でした。

 そして翌日の治療ですが、子供のEXTがほとんどと聞いてはいたものの、いざ始めるとびっくりでどこから手をつけてよいものやら…。あれもこれもと思いましたが、一回きりの治療ですので痛みのある所から…なければ前歯部の充填か?根治もしたい→悩む→落ち込む→うっ…うっ…(泣)そうこうしているうちに、中條先生が指示を出して下さりそれに従い治療しました。(EXTと充填がほとんどでした)子供達は皆、とても素直で可愛かったです。通訳の方が、私の言葉を一生懸命子供達に伝えて下さり、ありがたく思いました。

 次回参加できる機会があれば、その時は子供達に通じる言葉で声をかけながら治療出来ます様に*^_^

 最後にこの場をお借りして、先生方、スタッフの皆様、貴重な経験をさせて頂き本当にありがとうございました。皆様のご健康と幸せを心よりお祈りいたします。

ベトナムの子供達の幸せを祈って…。 

   Xin Cam on(ありがとう!)
今回の派遣について
渡辺 大郎
今回は前回とは違いブンタウでの活動でした。前回とは違いユニットもある施設での活動と聞いていたので、当初は前回よりも楽な姿勢で治療できると喜んでいました。

前回の経験や反省を生かせるか?皆さんの御迷惑にならないか、ポリクリ直前の学生の目前で規範となるような診療をしなければというプレッシャーと心配を抱えながらの診療開始でした。バタバタと診療の準備をしていると子供たちが並びはじめていました。

実際診療が始まってみると、現地からの要望もあり、崩壊している永久歯の抜歯もままならず保存治療がメインになりました。せっかく持ち込んだ医薬品も使えず、前回とは違ったストレスを伴った診療になってしまいました。

前回も感じたのですが、ベトナムの子供はグズッたりする子供はほとんどいませんでした。こちらの子供のほうが日本のこどもよりもずっとオトナな感じがしました。

口腔内はホーチミンもブンタウもあまり違いはなく、永久歯も崩壊しているケースが非常に多かったです。もっと早期な治療や予防の必要性を再度痛感しました。

今回も諸先生方、スタッフ、学生達に助けていただき、教えていてきなんとか無事に終了できました。

一緒に参加された皆様と参加に際して協力していただいた方々に心から謝意を捧げます。
ベトナム歯科ボランティアの感想
小林 崇将
ベトナムでの歯科ボランティアに参加する前には、多少の不安はありました。それは、今までに歯科ボランティアに参加したことはなく、今回が初めてであり、具体的な活動も分からず、「僕が参加したところで、一体何ができるのだろうか?」「他のスタッフの仕事を邪魔してしまわないだろうか?」というもので、しかも、ボランティアを日本ではなく、海外でするということも不安を大きくしました。それに加えて、先生とのメールのやり取りで、優しそうな人だと少し安心しましたが、日本人ボランティアの方々に一度もお会いしたこともなく、緊張していました。

春休みという事もあり、ベトナムを旅行してましたが、あまり日本人に会っていなかったこともあり、18日に皆さんにお会いできて、嬉しかったです。

さて、本題の感想なのですが、歯科治療を勉強する者としましては、チェアーの横について、先生方の治療を見学させてもらうことができ、少しではありますが器具類を手渡すこともでき、臨場感あふれる貴重な体験をさせていただきました。このことは今の僕にとって、大切なことなのですが、実は何かしらの違和感を感じさせられました。というのは、ボランティアに参加しているにも関わらず、「治療行為に何かしら参加でき、勉強できるかも」という期待があったからです。果たして「ボランティアする方が何かを期待してもよいのだろうか?何かを期待していることで、すでにボランティア行為ではないのではないか?」、「いや、何を考えていても、実際に何かをして、人のためになっていればいいのではないか?」など、「ボランティア」というものについて色々考えさせられました。自分なりの結論はまだ出ていませんが、今回の活動の中で、そのヒントになるようなできごとがありました。それは、治療中、治療後に泣いている子供たちは多くいましたが、ある子は治療中、痛くて我慢してたのにも関わらず、治療後にベトナム語で「コモン(ありがとう)」と言って、ペコリとお辞儀をしてくれました。その時に、何か自分の中で「じ〜ん」とくるものがありました。

将来、自分の能力にあった、自分のできる範囲で何かができればと考えており、その第一歩として、今回のブンタオでのことは貴重な体験になりました。
JAVDOに参加して
 日本大学歯学部    清水 圭太
海外でのボランティア活動にもともと興味があり、さらに歯科に関する活動ということで春休みも重なったので迷わず参加させていただきました。とはいっても現地で会う先生方やJAVDOの関係者のみなさんは僕にとっては初対面となるので、みなさんどんな人なのだろうという不安もありました。しかし現地のホテルでいざ対面すると、みなさんとすぐに打ちとけることができ、その不安もすぐに解消されました。

今回の活動は、ホーチミンから少し離れたブンタウという街での活動でした。ホーチミンとは違い街は静かで、のんびりと時がながれている感じでした。着いて1日目は午後から早速診療が始まりました。僕はまだ学生で院内実習の経験もなかったので最初はこの雰囲気だけで緊張していました。僕は簡単な手伝いや介助しかできませんでしたが、ベトナムの子供達の口腔状態や、こういった活動での診療の流れを見ることができてとても勉強になりました。

ブンタウの夜は悲惨でした・・・

夜は現地の通訳ボランティアの方々も含めての夕食会があり、もちろんお酒も投入されました。あまりの楽しさに飲みすぎてしまい、みなさまには多大なるご迷惑おかけしました。

2日目は朝起きると2日酔いでやられていましたが、いざ診療が始まると緊張感でそんなことも忘れていました。

2日間の診療を見て僕が思ったことは、麻酔や抜歯をされても泣く子が意外に少ないということです。麻酔や抜歯ぐらいでは泣かない、という強さを感じました。また、診療後の子供達の笑顔とカムオン(ありがとう)という言葉に逆に元気をもらいました。診療では宮松先生の子供に対するトークがユニークで印象的でした。

今回、この活動に参加させていただき先生方の意欲を感じ、より早く歯科医師になって先生方のように治療に参加できるようになりたいと思いました。また、この活動を通してたくさんの出会いがありました。JAVDOのここまでの道のりや、ホーチミンに作った診療所の話、人生の話などいろいろ教えて下さった藤岡先生をはじめ、歯科医師としてのこれからの考え方、学生としての態度、ベトナムのこと、などその他にもいろいろと教えて下さった中條先生、宮松先生、平山先生ご夫妻に渡辺先生。活動が円滑に行われるように頑張って下さった沖本さん、通訳のみなさん、中川さん、松下さん、九大の小林君。この出会いが僕にとっての大きな財産となりました。今回だけにとどまらず今後もみなさんとつながっていければと思います。


特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構