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第36回派遣報告
団長:           阿部 貴之
団員: 歯科医師 五井 卓
現地歯科医師 Tu
歯科衛生士 五井 富子
歯科助手 大河内 志乃
斎藤 綿子
サポート 沖本 麻貴

 
活動年月日 2006年11月3日 2006年11月4日
活動場所(施設名等) Anh Minh Hearing Impairment School Thien Phuoc Center in Cu Chi District
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 9時00分 9時30分
    終了 12時30分 12時30分
派遣団員内訳
歯科医師 3人 3人
歯科衛生士 1人 1人
その他 2人 2人
検診人数 121人 67人
処置した人数 85 35人
処置内容
抜歯 11歯 13歯
充填 (グラスアイオイマー) 2歯 7歯
サホライド 403歯 157歯



2006年ベトナム派遣を終えて
阿部 貴之
 今回の派遣には新たな2つの課題があった。 
 ひとつは念願の我が歯科医院がチームとして参加すること、もうひとつは自分が団長を務めるということだった。
今から3年前、初めて一人で東京から参加した時は自分の医院がベトナムに行き、治療を行うなど想像すらしなかった。従業員をどう説得しようか?断られたときはどうしようかなど、考えたこともあった。それが現実のものとなった今回、私は従業員には本当にありがとうと言いたい。なぜなら彼らは趣旨をよく理解し、初めてとは思えないくらい現地でそつなく行動してくれたからである。

 もうひとつの課題、チームリーダーという点では、本当に難しいと感じた。だが、今回の経験も大きく私を成長させてくれたと思う。立場がかわり、今まで見えてなかったものが見えたことに気づいた。いつからか、相手の立場を考えることで、その相手が今何を見ているのか(なにを考えているのか)をおよそ想像できるようになった。そして、自分の考えていることを理解させようとするとき、相手の立場を考えて自分の理解させるやり方を変化させている自分がいることに気づいた。

こういった新しい自分の発見だけではなく、ボランティア活動では、何気なくフッと、大事なことを気づかせてくれる瞬間がある。例えば、「自分は1人で生きているのではないんだな」とかそういったことを気づかせてくれるのである。そして、何かを教えてくれていることに気づいたとき、自分はむしろボランティアで助けられていると感じる。だから、また参加したいと思うようになる。おそらく、私だけでなく似たような経験をされている方も多いのではないだろうか?ボランティア活動は生かすも殺すも自分次第である。迷いを感じている歯科医師の方がいたらどうぞ参加してみたらいかがだろうか?

 さて、今回の処置の結果は反省しなければならない。1日目は50人を処置する予定が急遽、120人に変更。HASHOへ追加分のセットを取りに行かねばならなかった。結果、抜歯、充填を減らし、サホライド塗布と検診中心にした。全ての子供たちを不公平なくみることができたが、もう少し、なんらかの処置をしてあげてやりたかった。また、ベトナム人のDr.Tuが参加してくれなかったらこれ以上に何もできなかったかもしれず、彼女の存在に頼るところがあった。(Tu先生ありがとう)2日目は2時間近く車で移動。残念なことに前日使用できたポータブルユニットが動かなくなってしまった。結果、35人の処置も悔しさが残った。治療だけでなく、器具の点検などを考えるとより多くのマンパワーが必要と感じた。また、来年へ向けての課題ができたと思う。これから1年間またじっくり計画を練り、次も成田空港から派遣団を出発させたいと思う。
 
 最後になってしまったが、体調が万全ではなかったにもかかわらず今回の派遣に協力して下さった五井先生そして、奥様には心より感謝申し上げたい。また、現地において支えとなってくれた、沖本さん、そして通訳のボランティアの皆さんにもお礼申し上げたい。ありがとうございました。




特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構