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第32回派遣報告
団長:         橋本 昌美
団員: 歯科医師 藤岡 道治
Thu
Minh-Thu
Ngod Tu Tran
歯科衛生士 長岡 さとみ
橋本 瑞穂
歯科助手 金澤 留美
サポート 沖本 麻貴

 
活動年月日 2006年6月18日 2006年6月19日
活動場所(施設名等)
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 8時30分 13時30分 8時30分 13時30分
    終了 11時00分 15時30分 11時30分 15時00分
派遣団員内訳
歯科医師 4人 3人 2人 2人
歯科衛生士 2人 2人 2人 2人
その他 2人 2人 2人 1人
検診人数 178人 80人
処置した人数 95 67人
処置内容
抜歯 64歯 50歯
充填 25歯 51歯
その他 1歯
ブラッシング指導 11人
歯石除去 1



3度目のベトナム・ホーチミンシティでの歯科医療ボランティア活動に参加して
京都市伏見区 こがはしもと歯科医院 橋本 昌美
 6月17日土曜日、3度目のベトナム・ホーチミンシティへ、関空からJAL5137便にて出発しました。関空出発のメンバーは、2度目の参加となる長岡さとみと家内の瑞穂、当医院で一番長く正職員として働いてくれていて、初めての参加となる金澤留美の4名です。歯科医師は私ひとりの参加で、過去には参加する歯科医師が少なく、中止になった派遣団もあると聞いていましたので、中止かなぁと思っていました。5月のJAVDO総会時に、藤岡先生に確認しても「何とかなるけん、頑張ってきいや。」とおっしゃられ、航空券の手配を始めました。金澤と長岡と一緒に一応ツアーで予約をしていましたが、家内とふたりは、たまったJALのマイレージを使って行こうと考えていました。マイレージで航空券を確保し、ホテルの宿泊だけを旅行会社にお願いしました。今回は昨年行った時に工事をしていて、新しくオープンしたパーク・ハイアット・サイゴンに泊まってみたいと、次回から参加できない家内と決めていました。実は家内は妊婦で、11月には我が家に二世の誕生の予定です。

 昨年と同じスケジュールでの出発で、無事ホーチミン・タンソンニャット空港に到着しました。JALのツアーで参加している金澤と長岡は、空港からホテルまでの送迎が付いているのですが、私達は初めてタクシーを使っての移動です。ぼったくりも多いと聞いていたので、どきどきしました。ガイドブックで確認してきたとおりにタクシーチケットを購入してタクシーに乗り、無事ホテルにたどり着きました。さすがにオープンしたばかりのパーク・ハイアット・サイゴン。お部屋が広く、風呂も洗い場があり、きれいで満足です。少し休憩して、サポート役の沖本麻貴さんと連絡を取り、ロビーで待ち合わせして、ダクストン・ホテルに泊まる金澤と長岡とも合流しHASHOへ。一年ぶりにチャウさんともお会い、明日からの準備をしました。すでに、汗かきの私は汗だくです。

 翌18日、午前7時半にHASHOへ集合。金澤らはちゃんと遅れないで来れるかなぁと心配しつつ無事、皆が集まって来てくれています。昨年も手伝ってくれたジャンさんやフンさんも来てくれて再会を喜びました。藤岡先生も来られており、今回はベトナム人の先生も参加です。当初歯科医師は、私ひとりの参加でしたので、あらかじめ藤岡先生が手配をして下さいました。いろいろサポートをしてくれる沖本さんも加わり、来る度にメンバーが増えて、JAVDOは確実に進歩しています。結局、歯科医師4名とスタッフ4名での活動となりました。2台の車に分乗して現地へ移動。今回は妊婦の家内の体調を気遣って、移動時間の少ない場所へ。いろいろ本当にありがとうございます。

 現地では、いつものように子供たちが集まって来てくれていて、初参加の金澤も手際よく、診療の準備を進めて行きます。その間に長岡は、自分で作った媒体を使い、集まった子供たちにブラッシング指導を始めました。が、あまり聞いてもらえず、ちょっぴり残念。歯磨きの習慣がないために、なかなかうまく行きません。そして、検診がスタート。いつもと同じように、抜歯と形成・充填の繰り返しです。

 2日目の19日月曜日は、ブラッシング指導はせず、処置に専念しました。昨日とは違うベトナム人歯科医師Ngoc Tu Tran先生とふたりで行いました。Tu Tran先生は、日本語も話され、優秀で気さくな方でした。日本から歯科医師ひとりでの参加でも、このような先生が手伝って下さるのであれば、全く支障はありません。何事もなく2日間の活動は終了しました。

 夜7時ごろから、沖本さんやニェさんも加わり、打ち上げ会をしました。この日が27歳の誕生日の長岡のバースディ・パーティーを兼ねて、皆で楽しく、美味しい料理を食べました。

 20日は帰国日ではありますが、初めて一日フリーです。昨年もおととしも機材の片付けや整理に、少しの時間ではありましたが、HASHOへ行かなければなりませんでした。朝から家内とメコン川クルーズへ出かけました。昨年、一緒に参加していただいた勝部先生も行かれていて、お話しを聞いていたので、今回は行こうと決めていました。夕方からは、ショッピングをしたり、家内も最後のホーチミンを楽しんでいました。

 昨年9月に京都新聞の取材を受け、患者様や市民に広く知られるようになりました。今年は地元のボランティアを特集した冊子にも載せていただき、患者様から私やスタッフに、いろいろ尋ねられることも多くなりました。今後は、歯科医療関係者の京都からの参加を呼びかけようと思っています。来年は、今年の新人歯科衛生士・早川由希(3年制卒業)らと、京都の先生と一緒に参加できるよう、頑張っていきます。

 最後になりましたが、今回の参加に際していろいろ気遣いしていただいたHASHOのチャウさん、サポートに徹して下さった沖本さん、そして藤岡先生に心から感謝申し上げます。また、一緒に参加してくれた我が医院の大切なスタッフのふたりと家内、大変お疲れ様でした。

二度目のベトナムでのボランティアに参加して
こがはしもと歯科医院 歯科衛生士 橋本瑞穂
 昨年6月に初めてJAVDOの活動に参加し、今年も再び参加することになりました。ベトナムから帰国直後は、ベトナム語を少しでも話せるようにしようと心に誓っていたのに、何もできないままあっという間に一年経ってしまいました…。

 今回は当医院から歯科医師1名、歯科衛生士2名、歯科助手1名の計4名の“小”派遣団でした。昨年検診・処置した患者数は歯科医師2名でも対応するのが精一杯の人数でしたので、歯科医師1名で大丈夫だろうかと不安でした。しかし、事前に藤岡理事長に相談していたおかげで、現地で歯科医師が何名か参加していただけることになりました。また、藤岡理事長もちょうどベトナムに行かれている期間だったため、一日手伝っていただけるということで安心して出発しました。

 一年ぶりのベトナムはまた少し都会になっていましたが、バイクの多さや蒸し暑さは変わりなく、懐かしく感じられました。

 今年も二日間の検診・処置を行いましたが、残念ながら子供たちの口腔内にそれほどの良い変化はみられませんでした。やはり抜歯が多かったですが、抜歯することが一番望まれ喜ばれるうちは、私たちができることを行っていくべきなんだろうと思いました。そして、これから少しずつでもこの状況が改善していくことを見ていけたらと感じました。

 最後になりましたが、スケジュールに気を遣って下さったチャウさん、力を貸して下さった藤岡理事長、昨年同様大きな力となってくれたニエさん・ジャンさん・フンさん、通訳からお店での“デザート交渉”などなど大変お世話になった沖本さんに感謝します。本当にありがとうございました!

二回目を迎えて
長岡 さとみ
  私が、初めてベトナムを訪れたのは、二年前のことでした。その当時、処置と言えば抜歯をするほかになく、歯科衛生士として無力さを感じる自分がいました。

  そして、あれから二年。今回の私自身の新たな目標として考えたのは、予防の一環であるブラッシング指導でした。しかし、現実は甘くなく現地の子供たちにとっては、歯を磨く習慣がないため、歯ブラシを渡しても「これは、何?」といった感じでした。まず、はじめに動機付けとして媒体を用い、歯を磨かないとどうなるのか?と説明しても歯の大切さ自身を知らない子供たちにとっては、理解ができないように感じました。そして、子供たちは歯ブラシをどう使用していいのかわからないまま・・・失敗に終わりました。

  治療に対しても、現在はセメント充填なども行われるようになり、今回保存治療は76歯、抜歯は114歯を行いましたが、やはり未だ治療より抜歯の方が多いという現状でした。また、男女別で見てみると充填は男性19歯、女性60歯、抜歯は男性49歯、女性70歯であり、どちらとも女性に多い結果になりました。なぜこのような結果になってしまったのか、私自身考えてみました。男性に比べ女性は、甘いものの摂取率が高いにもかかわらず、歯を磨かないことにより、齲蝕を発生し、歯の喪失につながっているのではないかと考えました。

 それでは、このようにならないためにはどのようにしたら良いのか考えてみました。すると、おのずと答えは出てきました。歯を失わないために大切なこと、それは歯を磨くこと、虫歯にしないこと、これを教えるのが私達歯科衛生士の役目です。今年は失敗に終わってしまいましたが、三回目を迎える頃には現地の方々が歯についてもっと大切にしようという意識が高まっていることを心から願っています。

 最後に、藤岡道治先生、現地歯科医師のThu先生、Tran先生、沖本麻貴さんやその他ボランティアスタッフの皆様に心からお礼を申し上げます。

第32回派遣団に参加して
金澤 留美
私は、始めて参加させていただきました。正直、私の考えは、ベトナム?ボランティア??全然興味ない!!と、思っていました。当医院のスタッフが参加した経験談を、毎年聞いていましたが、その頃から「私には興味のない話だ!」と他人事でした。

しかし院長から、いよいよ今年は、私に参加の声がかかり…。不安だったのは、暑いから体力持つかなぁ? 食事は口に合うんだろうか? 環境はどうなんだろう。何で私が?!と言う気持ちのまま参加する事が決まりました。いざベトナムへ到着して、初日の機材準備を終えてからショッピングへ出かけました。安くてかわいい雑貨がたくさんあり、楽しくて、そこで私のテンションは上がりました。食事も、私の大好きなエビを毎食食べ続け、他の料理も口に合わないどころか、とてもおいしかったです。ベトナムは、バイクで走っている人が多くて、どんくさい私は、道を渡るのにヒヤヒヤ!していました。

さて、本題の現地での歯科治療ですが、やはり、日本の診療室とは違い設備が整っていないので、ただイスに座らせて麻酔をし、Extかセメント充填をする処置が、現状では精一杯なのかぁ…と実感しました。現地の患者も「ここ抜いて」と希望される人が多く、日本であればまだまだ残すことのできる歯なのに…と思いました。歯科治療に対する知識があまりない。歯科治療にお金がかかるなど、抜いてもらえた!と喜ぶ人が多かったのが印象的でした。ボランティアでの活動なので、これ以上の処置は無理なんでしょうか?来場者にお菓子やTシャツのプレゼントがあったようですが、お菓子ではなく、もう少し歯について興味や関心を持ってもらえる物や、節約できる分があれば機材に充てるなどしてもらえたらなぁ…と感じました。初めての参加で、ベトナムのことを少し知り、普段体験できない事をできて良かったと感じています。ありがとうございました。

今後JAVDOメンバーの輪が広がり、もっと多くの歯科治療と、ブラッシングの習慣づけができていけばいいなぁ…と思いました。




特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構