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第31回派遣報告
団長:         中條 新次郎
団員: 歯科医師 菊池 哲也
吉岡 絵美
榊 由紀子
歯科衛生士 岡崎 多克
北口 文恵
その他 土居 友美

 
活動年月日 2006年4月27日 2006年4月28日
活動場所(施設名等) ピンチュウ能力開発センター(FFSC)
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 9時00分 14時00分 9時00分
    終了 12時30分 16時00分 12時00分
派遣団員内訳
歯科医師 4人 4人
歯科衛生士 2人 2人
その他 1人 1人
検診人数 89人 41人 43人
処置した人数 60人 31人 37人
処置内容
抜歯 30人 13人 13人
充填 13歯 7歯 9歯
シーラント 2歯 6歯
サホライド 14歯 5歯 15歯
スケーリング 1歯



感想文
中條 新次郎
2006年4月これでボランティアーも6度目となった。あまり自分自身代わり映えはしない様にみえるが、反面メンバーを案内する事にも不安が少なくなった様に思う。今回は、F.F.S.C(ASSOCIATION "FRIENDS FOR STREET CHILDREN" IN HCM-CITY  http://www2m.biglobe.ne.jp/~saigon/ffsc.htm)にお邪魔することになったが、これは現地の都合で訪問先が指定されなかったため、急遽こちらからお願いしたものだ。F.F.S.Cには、以前から個人的にその活動に関心をもっていたので、事務所に訪問し交流を持っており、その施設の子供達が職業訓練のために作って販売している刺繍やサンダル、ポーチ等を我々の歯科医院でも販売協力をしているという関係を継続してきた。(ベトナムから運賃を掛けないで日本に運ぶためには、その他のJAVDOの方々に協力を頂いていたわけですが、今後もお願いしたいところではある。)このような良好な関係を構築していた事が幸いし、また訪問する機会を与えられたといえる。

今回、自分なりにテーマを決めていた。「チーム」である。初めての参加は半分以上で、確実に成果を出し、まとまって行動するために、メンバーには「チーム」を意識して頂いた。例えば、JAVDO OKAYAMAで初めて作ったTシャツである。1日目にはこのTシャツを着て、みんな頑張った。Tシャツはユニフォームであり、チーム意識の向上に一役買った。後で記念写真を見ると、同じTシャツを着たチームのみんなは汗をかいていたがとても輝いて見える。その他ではホテルのフロントで出発前に円陣を組んで、エールを切った。まるで野球の試合の様だが、野球でもチームを意識して行う行為だ。JAVDOメンバーもチームとして、このエールによってまとまる事ができたと思う。

初日の治療は暑かった。治療に貸して頂いた部屋の天井が灼けて、うだるようなベトナムの暑さの中、100人近くを診た。やはりベトナムは暑い。汗はふつうに出る。そんな我々に出してくれた水は感謝だが、ごめんなさい、冷たい水が欲しかったです。ぬるかった。自分は検診のみ担当させて頂き治療することは無かったので、菊井先生が一人で殆どの抜歯を担当してくれた。乳歯が多かったとはいえ、さすがに開業して、繁盛している医院の院長だけあって、非常にたよりになった。助かった。逆に吉田先生には充填に頑張って頂いたが、人手が不足の中、手伝う者がいないときも有って申し訳ない事をした。おかげでこれまた助かった。他のメンバーも汗だくになって頑張って頂いた事は細かく全てを書いておくことはできないが、言うまでもない。治療はこのようにみんなの力によって大きなトラブルもなく進行した。ただ、ポーターケアーのヒューズが切れて困った事は除いて。

2日目は逆に気持ちよく治療ができた。部屋を替えてもらったからだ。二階が有る部屋は心地よく、初めからこの部屋ですれば良かったと思いつつ、50人弱を余裕の中で診ることができた。逆に余裕が有りすぎた。後かたづけはさすがだ、ウチの北口衛生士はその場で材料の残数や器具の数を素早く数え、HASYOのロッカーにしまい込む手間を省いた。これも、何度もベトナムに来ているからこそ生まれたテクニックということか。

ところで、子供達は大いに歓迎してくれた。我々が到着したときは日本語の歌を歌って出迎え、中には踊って見せてくれる子供達もいた。かなり練習していたと見える。おおきな歓迎の垂れ幕、WELCOME JAVDOを作って頂いて、恐悦至極。感動的な出迎えをして頂いた。治療では当然ながら、歯の悪い子ども達が多いのだから、中には泣いて困ってしまう場面もいつも通り有った。しかし、帰りには同様に歌を歌って送って頂き、なんとまあ、「帰らないで」とか言われて手を引っ張られたのには、何度もベトナムに来ている自分も驚いた。シスターにも「是非、来年、また来て頂きたい」と頼まれた。それくらい子供達と交流をしっかり果たして来ることができたのもメンバーの活躍だろう。

最後に多くの方に感謝しておかないといけない。ベトナムでは多くの日本人が実は頑張っている。F.F,S.Cの福島様にも出迎えて頂き、感謝するとともに、現地でお手伝い頂いた沖本様のおかげで、気分的にも安心して且つ楽しくボランティアーができたことはこの書面上にても特記して感謝申し上げたい。ありがとうございました

中條歯科医院   榊  由起子
今回2回目の参加となります、中條歯科医院の榊です。

前回は、大学院生という立場からの参加でしたので、中條歯科医院のスタッフの皆さんが至れり尽くせり準備して下さっていて、行ってベトナムや子供たち、施設の環境などを感じる事が出来ました。

しかし、今回はなんと中條歯科医院の常勤になってしまったので、準備から片付けまで、私はまだあまり分かっていなかったのですが、一部始終見させて頂くことができ、また新たに色んな発見ができました。

 FFSCという団体の施設に行かせて頂いたのですが、先生方も英語がぺらぺらで、昼食に用意して下さったご飯もとてもおいしく、色んな事情を抱えてはいるのでしょうが、比較的恵まれていたようでした。口腔内の様子もさして前回と変わりはなかったのですが、6番が既に残根!EXTしなくっちゃというケースは少なかったように思います。

 今回は何と言っても準備に力を注ぎました。行ったことのない先生や衛生士さん、一般の方に、私が一回目に体験したことやそれ以上のことを感じて欲しい、そのためのお手伝い、といった前回にはなかった感覚が生まれました。帰ってきてから気づいたのですが。

 Hasyoでの在庫管理はなかなか大変な作業になるのですが、今回はDHからの提案により現地で在庫数を数えてみたらとてもスムーズに返却ができました。出発前に、中條先生もいろんなアドバイスやチェックをして下さって、トラブルや困ることなく診療を終えることができました。

 子供達の笑顔や、みんなで汗だくになりながら力を合わせること、新しく一緒に行く志の高い方々との会話、現地の通訳さんたちとの会話などを通じて、たくさんの刺激を受け、日本では諦めてしまいがちな夢や輝きにまた気づかされました。

 皆さんに感謝の気持ちを込めつつ、せっかくなので日常で何かに生かしながら、ベトナムの子供達のような笑顔ができるように日々努力したいと思います。

JAVDOボランティア活動に参加して
歯科衛生士   岡崎多克
今回初めて、JAVDOベトナムボランティア活動に参加させていただきました。このボランティア活動を通じて、たくさんの人々とふれあい、私の狭い視野が、少しずつ広くなったように思います。今でも、あのまっすぐな澄んだ瞳、明るい笑顔が 頭に思い浮かびます。診療初日、施設に行くと 子供達が一斉に「サイター サイタアー チュウリップノ ハーナーガー・・・」と

“チュウリップ

の唄 “大きな栗の木下で”を歌ってくれ、日本語で 挨拶をしてくれました。歯科治療に来た私たちに、こんなにたくさんの日本語を覚えて 迎えてくれる姿を見て、胸が一杯になりました。私が出来る精一杯のことを この二日間でしょうと想いました。診療に入り、まず日本の子供達と違うなと想ったのが、甘えがないこと。日本では 治療が恐くて 泣き暴れ出す子、逃げ出そうとする子、話を聞かない子供達がいますが、ベトナムでは(抜歯時は、やはり恐くて 泣き出してしまう子供いましたが)恐くても 現状から逃げずに受け止めていたように感じました。“甘えがない”と言うより”甘えることが出来ない“のが現状なのでしょう。現在ベトナムでも,歯科医院が増えてきたと聞きました。ですが、歯科医院にいけるのは、もちろん お金を持っている人々・・・。お金を持っていない子供達はどうすればいいのか・・・。ベトナムの未来を支える子供達に、いろんなことを学び、広い視野で生きていって欲しい・・・それは、日本の子供達にも想う気持ちですが、ベトナムに ストリートチルドレンがいなくなりますように。虫歯で苦しむ子がいなくなる様、ブラッシングの習慣が付きますように と強く願いました。このベトナムで 私は、いろんなことを学びました。言葉が通じようと通じなかろうと、人は お互いを支え合って生きていることを改めて思い知りました。自分がこうして生きていることを 周りのすべての人に感謝しています。私をベトナムボランティアに参加させて下さった 中條先生、一緒に活動して下さった先生方,DHさん方に 心から感謝します。本当にありがとうございました。

歯科衛生士  北口 文恵
今回で5回目の参加となる私にとって、同じ場所、同じ目的で行くと新鮮さは無くなってくるものです。だけど、何度行っても新しい出会い、新しい想いを胸に日本に帰ることになります。

いつも、通訳で現地の日本語学校の生徒さんたちに手伝っていただいていました。今回は、ベトナムに住んで6ヶ月になる日本人の沖元さんもメンバ−に加わりお手伝いしてくださいました。

彼女は自分のやりたいことを見つけるためにベトナムに来たのだと言いました。何度かJAVDOのお手伝いに参加されていたのでしょうが、歯科関係の仕事に携わっていたわけでも、ベトナム語が堪能なわけでもありません。しかし彼女は自分の出来ることをしっかり見つけて私たちと同じように、それ以上によく動いてくれました。そして彼女は「JAVDOに参加していて、資格があるのって、いいなと思うようになったわ」と言っていました。

今回JAVDO岡山より7人参加で子供を手順よく治療できたことは彼女の力が大きかったと思います。彼女を見て私はこれがボランティアなのでは。と感じました。毎回現地でミ−フンをはじめ通訳の学生さん、施設ではお昼を用意してくださる方、重い荷物を一緒に運んでくれる人など多くの方々に協力してもらえてJAVDOの活動は成り立っているのです。そして一人でも多くの方にJAVDOに参加してもらい、多くの体験をしてもらえるといいなと思います。いつもありがとう、そしてこれからもよろしく。
感想文
吉田 絵美
今回私は初めてベトナムへ行き、そして歯科治療をボランティアという形でさせていただきました。

日本から治療に必要な材料はもちろん、タービン、バキュームを始めとする機械を持っていくと聞いた時には一体どんな状況で処置を行うのかと不安になり、ベトナムについた直後には検診している夢を見るほどでした。

施設に着くとたくさんの子供達が日本の歌で私たちを迎えてくれました。その歓迎ぶりに感激し、不安はいつの間にか消えていました。

続いて、何も無い状態から歯科処置ができるようにセッティングを始めました。何度か行っている歯科医師、衛生士は準備も慣れた手つきでしたが、すべてが始めての私は何をしていいかわからず、ただただ足手まといにならないよう、また出来る限りのことはしようと努めました。

準備が終わらないうちに検診は始まり、私は虫歯の充填処置担当となりました。ちょうどベトナムで最も暑いという時期。冷房もない場所で集中しているといつの間にか大量に汗をかき倒れそうになりました。そこでの治療は普段考える以上にアシスタントの大切さ、一人での処置の難しさを感じました。

ベトナムの子供の笑顔と処置後の感謝の言葉に、こういった活動に携わることができてよかったと心から思いました。そしてこの経験を普段の診療に生かせるよう努力したいです。




特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構