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第30回派遣報告
団長:         中條 隆徳
団員: 歯科医師 廣畠 英雄
中村 亜裕子
原田 健一
渡辺 大郎
歯科衛生士 五百川 昌子
その他 石田 由紀子
廣畠 佑樹

 
活動年月日 2006年3月19日 2006年3月20日
活動場所(施設名等) タオダン
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 8時30分 9時00分
    終了 16時30分 13時00分
派遣団員内訳
歯科医師 5人 5人
歯科衛生士 1人 1人
その他 2人 2人
子供達との交流
検診人数 96人 90人
処置した人数 36人 43人
処置内容
抜歯 32歯 55歯
充填 (レジン) 6歯 1歯
充填 (グラスアイオノマー) 2歯
歯石除去 1人



第30回派遣」に寄せて
中條隆徳
 2006年3月21日午後8時過ぎ、2日間におけるベトナムの孤児達への無償歯科診療を終え、広島グループ(中條、廣畠、佑樹君、中村、五百川、石田さん)は広島空港に帰ってきました。旅の疲れを感じる身体を疎ましく思い、また、ベトナムでの経験やベトナムで出会った原田先生、渡辺先生、沖本さんのその後に思いをめぐらせながら、、、。

 リムジンバスの中で「王JAPAN」が優勝した事を知り、タクシーで確認し、家に帰ると、普段、野球を見ない我が愚妻(時々愛妻)までが、「王」騒ぎしていた。テレビのニュースはこうだった。

 王監督のコメント  「君たちはすばらしい!!」

 イチローのコメント 「今までは事前にビデオを見て研究しましたが、決勝戦のキューバ戦の前は何も見ませんでした。自分の力を信じてプレーすることだけ考えました。」

 私         「えっ?」

 しばらくして別のニュースが始まった、韓国にいる脱北者の女性の多くが売春に身を投じており、韓国当局が初めてその売春脱北女性を摘発したというものだった。映像では、摘発された業者の親玉女性が髪を振り乱し大声で叫んでいた。テロップの訳はこうだった。

 摘発された女性   「生きていくのに仕方なしにやっているのに、どうして、韓国当局は私たちを捕まえるのか。」

 私         「えっ?」

何と、シンクロニシティであった。ベトナムにいたため「王JAPAN」の快挙騒ぎに乗り遅れてしまった、と思ったが実は、思い切り乗っていたのだった。バラを買うのか、子供を追い払うのか、もシンクロしていた。

※ シンクロニシティは「共時性」とも訳され,複数の出来事が非因果的に意味的関連を呈して同時に起きる(共起する)こと。

 今回集まったメンバーは私を含め、初めて出会い、自分の力を模索、発揮しながら、チームとしてJAVDOの無償歯科診療を手伝い、迷いながら路上の子供のバラを買い、笑顔で別れ、またそれぞれの場所に帰って行きましたとさ。
 「JAVDO代表藤岡道治」の声が聞こえてきました。
 「君たちはすばらしい!!」

初参加!
渡辺 大郎
3月18日 

学生時代に青春を過ごしたバンコクからホーチミンに向かった。他の参加者のお荷物にならないか?ちゃんと役に立つのか?と悩んでいる間もなく僕を乗せたTG機はホーチミンに着いた。ここまで来たら精一杯やろうと気合をいれて入国しました。夕方になり、他の参加者の方々とニューワールドホテル合流し、19日からの準備と夕食(ミーティング)に向かいました。

3月19日 

朝食後、タオダンに向かい診療の準備後、子供達がくるのに備えました。準備中に既に暑い…。汗が身体をつつむ…。あっという間に子供達がやってきて列をつくって待っていた。僕は中條先生が抜歯と診断された子を抜歯することになっていた。そして最初の子が僕の前にやってきた。口の中を見ると根治したくなる歯が!昨夜のミーティングの話を思い出して抜歯を始めた。わかっていても根治できればと思ってしまい、微妙な気分になる→迷いが出る→抜歯に手間取る→ちょいと凹む。これではマズいと気を取り直して二人目の子を診る。二人目を抜歯中に適度な集中力が芽生えてくるのに自分でも気がついた。こんな時はいつも結構良い仕事ができる。その後は日本でも手間取ることがあるような症例でもそれなりに対応できました。ベトナムの子の反応も様々なことに気づきました。日本の子供よりも全体としてクズらないし、身体は小さいけど大人な感じでした。昼休みをはさんで午後の診療を行いました。診療終了後、HASHOに戻り20日の準備をした。HASHOに戻る際に、現地のボランティアの方のバイクに2ケツさせてもらいました。一気にローカル気分を味わえました。

3月20日

 この日は、19日とは別の市内から1時間くらい離れた施設に診療に向かいました。道に迷いながら到着後診療にはいる。二日目になると設営も手早くでき、診療もスムーズに行うことができました。19日の夕飯くらいから、参加者の方々ともだいぶ打ち解け、シーフードレストラン、アイス屋、インド料理屋、ベトナム料理屋、ジャズバー、ホテルのラウンジと色々な店で楽しみました。本当に楽しかったです。

今回、一緒に参加された皆様と参加に際して協力していただいた方々に心から謝意を捧げます。

第30回ベトナム派遣を終えて
 ベトナムに行ったのは今回で2回目です。初めて行ったのは7年前に友人と観光で行きました。7年ぶりに訪れてみて驚いたことは、高級なホテル、またタクシーが増えた事です。町中は著しく変わっていました。
 歯科医師として海外活動に参加したのは5回目です。今まで色々な国に行き、色々な感動を味わってきましたが、JAVDOに参加したのは初めてでした。びっくりしたのは、現地の学生の皆さんがボランティアとしてこの活動に積極的に参加していたことです。患者さんとのコミュニケーションをとる上で彼らの参加は非常に大きかったと思います。楽しかったです。縁があればまた参加させて頂きたいと思います。

                          拝  原田 健一

JAVDOに参加させてもらって
五百川 昌子
今回、初めてこのボランティアに参加させて頂きました。参加するまでに、これまでボランティアに行かれた方から様々なお話を聞いてはいましたが、自分の役割がきちんと果たせるかということと、私自身、初めて海外に行くので、不安な気持ちでいっぱいでした。でも、ボランティアを終えて、振り返ってみると、参加させてもらって、とても良い経験をさせてもらいましたし、これまで行くチャンスがたくさんあったのに、もっと早く参加させてもらえばよかったなと感じています。

 ボランティアでは、2日間診療を行いました。1日目は、全体の流れがなかなかつかめなかったり、機械の調子が悪くなったりして、戸惑ってしまいました。事前に自分自身の準備不足だった事を反省しました。しかし、後半は流れをつかんできて、アシスタントとしてDr.のペースにも合わせることができたように思います。2日目は、1日目の反省をふまえて、動くことができ、気持ちにもゆとりをもって診療にあたることができました。治療の内容としては、EXTとCRでしたが、ほとんどがEXTだったことに大変驚きました。日本では考えられない光景でした。普段、私は診療室で歯を抜かないように、悪くならないように予防することを頭において、診療にあたっているので、次々に抜かれていく子供たちの歯をみているととてもショックでした。ベトナムにも、早く予防が広がっていくといいなと思いました。そして、この2日間で地元のボランティアの方や、たくさんの子供たちと出会いました。その中で、印象に残ったことは、私が、子供たちに話しかけたいけど、言葉は通じないし、どうしたらいいのかと思っていたところ、1人の子供と目が合いました。こちらから微笑みかけると笑顔で返してくれました。言葉でなくても何か通じたものを感じ、とてもうれしい気持ちになりました。最後に中條先生が花束をもらって、みんなで写真撮影したときにとなりにきて一緒に写ることができて、いい思い出になりました。

 今回、ベトナムに行かせてもらって、日本との文化の違いなど、様々な事を肌で感じ、体験しました。その経験が今後につながるようにできたらと思います。もし、また、行かせてもらう機会があれば、今回の経験をふまえて、参加したいと思います。



特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構