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第28回派遣報告
団長:          石本 耕二
団員: 歯科医師 藤岡 道治
阿倍 貴之
歯科衛生士 山本 春江
その他 濱村 佳子
サポート 沖本 麻貴

 
活動年月日 2005年11月4日 2005年11月5日
活動場所(施設名等) Hy vong Hearing Impairment School of District 6 Go Vap Center of Cultivative sponsor
of children
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 9時00分 8時15分
    終了 11時30分 10時30分
派遣団員内訳
歯科医師 3人 3人
歯科衛生士 1人 1人
その他 2人 2人
子供達との交流 30人 20人
検診人数 68人 113人
処置した人数 24人 21人
処置内容
抜歯 24歯 9歯
サホライド 33歯
充填 (グラスアイオノマー) 1歯 5歯



三度目のベトナム
藤岡歯科医院  石本耕二
タン・ソン・ニャット空港に降り立った時、ベトナムの太陽はやはり暑く、ニア君の満面の笑顔に迎えられました。

今回のメンバーは、三度目の派遣になる東京から参加の阿部歯科医院 阿部院長、藤岡歯科医院から、藤岡院長(JAVDO代表)、山本、濱村、私と、現地在住サポートの沖本さんです。到着後、いつものように、HASHOに行き、ポーターケア・変圧器・掃除機等が使用できることを確認し、翌日からの診療の準備をしました。

 今回は、1日目 聾唖学校、2日目 病気をもった孤児の施設を訪問しました。検診後、処置は抜歯と充填になります。初めて歯科治療を受ける子どもが多く、その場は、いつものように、さながら戦場のようです。皆さん今回の派遣が三度目以上の方ばかりで、検診・治療・消毒とスムーズにいきました。今回ニ日目に訪問した施設は、内科の先生が常駐されているようで、からだに重い障害をもつ子どもも多く、抜歯禁忌の子どももいました。その施設では今回のような口腔内診査及び処置などしてもらったことがないとの事で、施設長の方が今回の訪問を喜ばれ、ぜひ再来して欲しいとおっしゃっていました。

 HASHOの無料歯科診療所について述べます。現地で火・木・土の午後診療している女医さんに歯科材料の高価なことなど話をした時に、一ヶ月の来院患者さんの数をきくと二十人弱で、治療内容も抜歯と充填との事でした。ベトナムでは歯のトラブルがあっても、歯科治療を受けるという概念がないため、来院数が少ない様です。前回の訪問時と比べると公衆電話の数が増え、しかもそこに歯磨剤のポスターが貼ってあり、歯科診療所も増えている様で、人々の歯科に対する認識もかわっていくのではと思われます。しかし、ホーチミン市の近代化・人口の集中に伴い、貧富の差は大きくなっており、一般の歯科診療所では治療を受けようとしても受けられない人々が増えるはずです。近い将来、無料歯科診療所を訪れる人は年々増えるのではないでしょうか。

 三度目のベトナム訪問となると、食べられなかったものも口にでき、ツアーではないのでホテルもリーズナブルで清潔なところをはしごしました。バイクに乗せてもらったり、初めてスコールにあったり、また滞在中に誕生日を迎え、派遣団の皆様に祝っていただき44回目の最高の誕生日になりました。

 最後にチャウさんをはじめとする現地スタッフの皆さん、派遣団員の皆さん、御苦労様、そしてありがとうございました。歯科医療を通じてベトナムの子どもたちへの手助けが必要である限り、再びこの地を訪れる所存です。

3度目の派遣を終えて
阿部 貴之
私のベトナム派遣は今回で3度目でしたが、11月という時期に参加したのは初めてでした。東京との気温差はきわめて大きく、ホーチミン空港についた時の体全体を包み込むような湿気と熱気は今までの中で一番重く感じました。ホーチミン行きの飛行機ではなぜかビジネスにまわされ、とてもラッキーで始まった旅だったのですが、機内ではこの一年間多少なりとも自分なりに勉強してきた英語が全く通じず、また、ホテルのフロントでも打ちのめされ、努力不足を認識しました。ベトナムの方はとてもイントネーションがよく、日本人より上手だと思いました。英語は今後の最重要課題です。ホーチミン市内では念願の(?)バイクの後ろに乗せてもらいました。20代の女性が運転するバイクの後ろに40過ぎの男が乗る姿はなんとも変な絵でしょうが、貴重な体験でした。道を間違え、あの大混雑の中でUターンしたときなどはスリル満点でしたが、彼らの運転はとても上手だと思いました。なんでも中学生でバイクに乗る方もいるそうです。

 私にとって今回の派遣における一番の収穫は、藤岡先生、石本先生(団長)、そして藤岡歯科医院のスタッフの皆さんとご一緒できたことでした。藤岡先生はJAVDOの創立者です。JAVDOを立ち上げた頃の話、そして現在に至るまでの困難な道のりをわずかな時間でしたがお話してくれました。そして、その内容はずっと私の頭の中でイメージし、思い描いていた内容とほぼ合致しました。それはある意味、将来への不安であり、自分自身への反省でもありました。

JAVDOの派遣には開業医の方も多く参加されていることと思いますが、何か新しい事業を立ち上げることは並大抵ではありません。ましてやそれを継続、発展させていくことは努力だけではなく、精神力、支えとなる人々が存在したからと思います。藤岡先生はJAVDOという船を作った方です。そして、藤岡歯科医院の方々はその船を支えています。

しかし、私はというと後からその船にわずかな時間乗った人間にすぎないわけで、いつでも自由にその船を降りることが出来る身です。そんな私などのボランティア活動に対するスタンスとは立場がまったく違う方々と今回ご一緒させていただいたことは大変刺激になりました。この活動にはさまざまな価値観やお考えをもって多くの方々が参加されることと思いますが、その影では、多くの支えとなっている人がいて成り立っていることを理解してほしいと思います。

ところで今回は皆さんにとてもお世話になりました。滞在中に誕生日を迎えた石本団長、結局、大事なところは全部お任せしてしまいました(お世話になりました!)。濱村さんと山本さんとはそれは楽しい毎日でした。また、事務局の長田さん、現地でのボランティアの方々、沖本さんには献身的な支援をしていただき、お礼申し上げたいと思います。

ベトナム派遣 No.3 を終えて
藤岡歯科医院 濱村佳子
タン・ソン・ニャット空港へ三度(みたび)足を降ろしました。機体がゆっくり進む中、空港がまた大きくなりつつあるのを見て、ベトナムへ多くの人が訪れていることが伺えました。今回は11月の派遣で初めての直行便利用。
いつもより早く到着した為、太陽は高く湿気と熱気もいつも以上に感じられました。

 東京から参加された阿部先生、現地のボランティアの方々、在住の沖本さん、藤岡院長、耕二先生、山本さんと私で今回の活動が開始となりました。毎回活動の場は異なっていますが、どこへ伺っても「受診する為に外に出かけて行くことは大変困難又は無理です。訪問診療してもらえる事に大変感謝しています。」とおっしゃいました。「また、お目にかかれるといいですね。」と気持ちを込めて握手をしました。

 2回目の派遣までは怖いもの知らずで、単語を並べ、手振り身振りで何とかなりました(同行の方々のフォローは勿論ですが)が、今回は言葉の壁に幾度も合いました。また、元気が取り柄の私に少々異変が起き皆様にご心配をおかけしてしまいました。今後の課題は言葉と体力であると痛感しております。

 この活動に参加させて頂くことは、私のこれからのライフワークと思っております。参加することによる貴重な経験、人との出会いetc 多くのものがあります。微力ながらお役に立てることがあればと1回目の参加。参加することで与えることよりも多くのことを与えられていることに気づかされた2回目。そしてまた新たな経験と出会い、エネルギーを与えられた今回でした。またこの地に足を降ろそうと思っています。

 最後に今度の派遣に携わって下さった皆様には大変お世話になりありがとうございました。

感動が一杯のJAVDOの活動
歯科衛生士  山本春江
待ちに待った11月3日がやって来ました。

第28回JAVDO派遣団は石本先生を団長に濱村さん、私の3名で福岡空港を颯爽とホーチミンへと飛び立ちました。

ベトナムで院長先生、東京から阿部先生と合流しました。阿部先生とは初対面でしたが温かい方ですぐに意気投合しました。

 ホテルに荷物を置きその足でHASHOの診療室に行き明日からの診療の準備をし、夕食は久しぶりのベトナム料理に舌鼓を打ち、明日に備えました。

 今回1日目は聾唖の子供達の施設、2日目は重度の障害者施設に行きました。

特にこの施設には0歳からの乳児もいて、障害を持っている為に親から捨てられるケースもあるとかで、お世話をしている保母さんに母親のように抱いてもらって、私達を不安そうに見ていたのが印象的でした。

 中でも悲惨な子供さんもいて直視できないほどでした。でもどんなひどい障害があろうとも一生懸命生きて行こうとする姿に胸が熱くなりました。

どんなに嫌がって治療を受けた子供達も帰る頃にはニコニコしながらそばによってきてくれました。「どうぞ元気で大きくなってね」と願わずにはいられませんでした。

 私はこの子供達にいったい何が出来たと言うのでしょうか。何も出来ていない、ただ子供達と出会う事により感動を貰ってくる事だけかも知れません。それでも1年経つと自然にベトナムに足が向いた自分がいると思います。4回目にこの派遣団に参加してそう感じました。

 今回は雨季の終わりでしたが2回のスコールに合いました。大きな雨の粒が激しく屋根を叩きつけるその状況をカメラに収めたりして眺めていました。30分くらいでスコールが通りすぎ、ほこりっぽかった町はとても美しく生まれ変わったようでした。

 「又来ます。」とベトナムの地に別れを告げ、憧れていたジェット ストリームのような夜間飛行で帰って来ました。

 一緒に活動して下さいました院長先生、阿部先生、石本先生、濱村さんお世話になり感謝しています。又ご一緒させてください。

また、「鳥のそばに寄るな」と注意して送り出してくれた家族には「ありがとう」という思いでいっぱいです。



特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構