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第21回派遣報告
団長:        藤岡 道治
団員: 歯科医師 中條 隆徳
その他 門井 智美
五百川 和希

 
活動年月日 2004年11月26日 2004年11月27日
活動場所(施設名等) JAVDO診療室 ダオタン
午前の部 午後の部 午後の部
時刻 開始 8時30分 13時00分 12時00分
    終了 12時00分 16時00分 15時30分
派遣団員内訳
歯科医師 2 人 2 人
歯科衛生士
その他 2 人 2 人
検診人数 10 人
処置した人数 40 人
処置内容
抜歯 11 歯
充填 レジン 5 歯
サホライド 9 歯
その他 (単治等) 9 歯



第21回派遣感想文                                 藤岡歯科医院 中條隆徳
今回の主たる派遣目的は、「JAVDOベトナム診療室」のオープンに備えての、診療室の準備で、1日目は、それまで何回かに分けて派遣団の皆様に持ち込んで頂いた材料器具をすぐ使用できるようにチェックしながら診療室内に配備しました。2日目はタオダンでストリートチルドレンの子供たちに歯科治療をしました。特にトラブルもなく予定通り進行しました。
 私は、2000年の5月の連休に、JAVDOの第1回派遣に参加させて頂いて以来5回目の渡越になります。この間、4年あまりですが、藤岡道治先生が想いつづけておられたベトナムの診療室がまさに機能し始める時を目前にして、その診療室の準備を進めながら、色々思い出されてきました。
第1回派遣はタオダンとその他を診療して回りました。その頃のホーチミンにはボートピープルも多く、市内も小汚いイメージでしたが、4年あまり経ち、新しいビルやホテルが立ち並ぶドンコイ周辺を見ると隔世の感があります。治療中に停電になり、赤いろうそくの灯りの中、エイズの子供に浸麻した事が、本当にたった4年前のことだったのかと信じられない思いがします。その時の治療後に、現事務局の中野氏に頂いたコーラの味が感慨深く思い出されました。11月28日に私は帰国しました。11月30日に診療室のオープンセレモニーが無事終了したというメールを藤岡先生から頂き、ほっと一安心でした。本当にご苦労様でした。
 世の中は、左右、上下、大小、遅速、寒暑、そして男女とすべて2極的関係で成り立っています。しかし、藤岡道治先生は理想と現実という2極を一体化してしまいました。ある本に『理想と現実の間に差はないのです。このビジョンをすばらしいと思い、一歩足を前に踏み出したとき、それはすでに現実なのです。しかし、それを実践していくには、強烈な個性と確信が必要です』という一節がありました。この先JAVDOがどう進化していくのでしょうか、興味が湧きます。それは、とりもなおさず、JAVDOが、これからの私自身を定義してくれる存在であるからに他なりません。
 祝、ベトナム診療室のオープン。
 これからもJAVDOに関わっていかれる皆様と、藤岡道治先生の益々のご発展をお祈りいたします。
 
感想文                                               五百川 和希
私は藤岡歯科に勤めて5年目になる助手です。
以前からJAVDOの活動に関して新聞の記事を読んだり、参加者の話を聞いたりと興味を持っていました。
今回参加させていただいた私の動機は現地に行って歯科医療を通し微力ではありますが少しでも人の役に立ちたいという思い。そして、ヴェトナムの現状について実際に自分の目で確かめてみたいという好奇心からでした。

私たちがこの度活動した場所はホーチミン中心部から車で約15分。タオダンと言う施設です。
診療前に施設の子供たちと集合写真を撮ることになりました。カメラを目の前にして子供たちははしゃぎ回りポーズを決めたり、抱きついたりととにかく無邪気で明るかったです。
孤児や貧困な家庭の子供たちと聞いていただけに境遇にも屈せず元気な笑顔で前向きに生きようとする健気な姿に心打たれました。

私は藤岡院長のアシスタントを勤めたのですが、治療と言えばやはりほとんどが抜歯。
日本にいれば治療可能な歯でもここでは抜歯が1番の治療という現状を目の当たりにしました。そして日本とヴェトナムのかけ離れた現実に驚きました。
治療を受ける子供達はとくに騒いだり暴れたりはなく、私が一番心に残っているのは4歳ぐらいの女の子が恐怖心で泣きながらでも必死に口を開け治療を受けるという前向きな姿です。ここの子供達は強い精神力とたくましさを持っているなぁとあらためて感じました。

私にとって今回のヴェトナムは初の海外旅行、そして初のボランティアでした。
当初は不安もありましたが診療を通して子供たちと出会い、触れ合い学んだ事も多く良い経験をさせていただきました。
そして、私たちが帰国後、準備中だった歯科診療室が開院したという知らせをききました。少しでも多くの人々に治療を受ける機会と、そしてこれからももっと歯科が身近な存在になればなぁ…….と思っています。

また機会があれば是非参加したいと思います。
   
感想文                                                門井 智美
 今回の参加にあたり、以前VAVDOに参加された方々から話を聞き、ドキドキ不安と期待の入り混じった気持ちで出発いたしました。途中電車の乗換えなどでヒヤツとする場面もありましたが、意外なほどすんなりとヴェトナムの雰囲気にも慣れ、さほど不便な感も抱く様な事はありませんでした。藤岡院長も今回の滞在中「4年前ヴェトナムに来た時以来訪れるたびに変わっている。」と言われてましたが、急激に発展しているのでしょう、あちこちに立派な新しい建物が見受けられました。

さて、今回タオダンでの活動でとても驚いた事(私にとっては)がひとつありました。
それは子供たちの反応でした。特にびっくりしたのは、抜歯です。日本では大人でも拒否反応をおこす治療ですし、子供に至っては泣き叫び暴れる子までいます。しかし、ヴェトナムの子供達はほぼ全員が抜歯になると伝えるとはじめはやはりイヤがるのですが、通訳の方が説明をするとほぼ間を空けず子供達の方から「抜いてください。」と言う言葉が返ってきました。治療中もじっと耐えていました。
次はいつ治療できるか分からないという状況と気持ちがそうさせるのでしょうが、子供たちの強さに自分自身の胸をつかれた思いがいたしました。

あと、今回の目的の1つでもあった診療室オープン前の材料の配置/確認が使う方にとって分かりやすい位置にできていたか心残りです。
 12月初めヴェトナム診療室が開院しました。ここまでのことをやってのけたエネルギーは凄い物だと思います。私もこのエネルギーを分けていだき、また機会があれば是非参加させていただきたいです。
  




特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構