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第16回派遣報告

 
活動年月日 2004年6月20日 2004年6月21日
活動場所(施設名等) The Office of Health of Tan Nhi communes The Office of Health of Xuan Thoi Son commune
The Office of Health of Hoc Mon Town
午前の部 午後の部 午前の部 午後の部
時刻 開始 9時30分 14時30分 9時00分 14時00分
    終了 12時30分 16時00分 12時30分 16時00分
派遣団員内訳
歯科医師 4人 4人 2人 2人
歯科衛生士 3人 3人 3人 3人
その他 3人 3人
子供達との交流 100人 6人
検診人数 140人 131人 71人 95人
処置した人数 12人 39人 42人 57人
処置内容
抜歯 12歯 39歯 42歯 57歯



16回報告
藤岡 道治
 JAVDOは、昨年9月ホーチミン市内にある福祉協会HO CHI MINH CITY ASSOCIATION OF HANDICAPPED AND OROHANS(HASHO)との間で活動について覚書を交わした.それに基づき今年4月に、2年間で7地区の2145名の身体障害児と2038名の孤児を診療する計画決めた。
 今回はその第1回目でありTan Thoi Nhi地区、Xuan thoi Son地区、Thoi Tam Thon地区の3箇所を2日間で廻った。JAVDOの考えでは「出来るだけ多く、又早く口腔内調査をし、実態を把握した後に治療計画をたてる」としていた。従って今回は実態調査と応急処置のつもりで出かけた。しかし現場では「今日は治療をしてくれないのか」との不満と怒りの声(勿論私にベトナム語は理解できないが)が大きく、治療もせざるを得なくなり、会場は大混乱となった。彼等の願いは痛い歯の抜歯である。「歯の治療即ち抜歯」なのである。口腔検査をしてみると、ほぼ全員に要抜歯があり、とても全部には対応できない。今回は抜歯希望者にだけ施した。
 貧困、身体的問題、交通手段、さらに歯科医院が無いなどのために歯科と無縁の子供たちである。口腔内はさんざんたるものがあり、日本の30年以上も前の状況であろう。この地区はホーチミン中心部より1時間弱のところである。今の日本では考えられないことだ。若い歯科医師の方には想像もつかないことであろう。

「今回の失敗」
通訳の学生が当日来なかった
抜歯の器具とタービン用バーをホーチミン市内のJAVDO歯科診療所に忘れ取りに帰った

「今回の特長」
我が歯科医院の技工士家族が参加し、奥さんが「折り紙」を折って見せると、大好評で治療そっちのけで子供も大人の彼女を取り囲んで動かなかった。
12歳の香ちゃんは学校を休んで参加してくれた.同年代のベトナムの子供たちと交流した彼女はどのような思いを持っただろうか。
ベトナムの女性歯科医師Ms.THU(パートでJAVDO歯科診療所に来てくれる予定の歯科医師)が活動に参加し大量の抜歯をした。大助かり。
ボランティアに参加しても良いというベトナム人歯科医師、日本人歯科衛生士がホーチミン市内にいることがわかった。
JAVDO歓迎の横断幕が治療会場の入口に掲げてあった(今回で2回目)
大変に気の良い橋本歯科グループの参加

ベトナム訪問を終えて
藤岡歯科医院 歯科技工士  橘谷 実
今回のボランティア活動の場所は、ホーチミン中心部から車で揺られること50分。
私の年齢(44歳)では、どことなく懐かしい様な風景の見られる郊外にある施設でした。
まるで戦争映画でよく見る野戦病院のような有様でしたが、近所の恵まれない子供達約200人を、メンバーが汗まみれになりながらがんばり、夕刻にはなんとか治療を終える事ができました。
しかし、歯科技工士の私の立場から今回の現状を見て、ベトナムではまだ歯を残して技工物を作るというような段階ではなく、歯を抜くことが一番の治療であり希望であると感じました。技工士が必要とされるのは、30年も先のように思われ、私達があの日出会った子供達の中から、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士が誕生することを願い彼らが活躍できるようなベトナムの社会になってほしいと私は思いました。


特定非営利活動法人 日本歯科ボランティア機構